タイプ6とタイプ8。この2つも、見分けがつきそうで意外とつかないタイプと言えるかもしれません。
とりわけ多いのが、タイプ8を自認するタイプ6でしょうか。タイプ8は基本的に少数なので……。
ともあれ、今回はこの2タイプの共通点と違いを見ていこうではありませんか。
タイプ6とタイプ8の共通点
まずはこのタイプの共通点から。概要を見るとそうでもないですが、意外と似通ったところのあるタイプと言えますね。
反応型
ハーモニクスの分類においては、両方とも反応型に属するタイプですね。
つまるところ感情的でしばしば何かしらのリアクションを見せ、とにかくまずは問題に対して感情的な反応を見せるところから始まります。
思ったことは他人と共有したいタイプで、とにかく自分の気持ちや考えたことについてよく喋ります。タイプ8はその中でもクールで毅然とした対応をすることが多いですが、なんだかんだ反応型っぽく直情径行の人が多いですね。
タイプ6もタイプ6で冷静沈着な人が多いかと思いきや、意外と問題に対してパニックになったり感情が暴発する人も結構います。
結局どっちもまず感情的になり、そうやってストレスとか気持ちを発露してから問題に取り組むタイプということですね。
どっちも意外と、「後先考えずに相手を罵倒してしまう」という経験をしたことが多いのではないでしょうか?特にタイプ8。
タイプ6はその後自分の間違いを認められず頑なになり、タイプ8は「やべっ」ってなって突然自己保身のために優しくなる人が多い気がします
敵に対して無慈悲になりがち
敵の定義はそれぞれ異なりますが、どちらのタイプも敵に対しては無慈悲になりがちですね。
タイプ6は自分の安全確保のため、タイプ8は自分の縄張りを守るため、敵だと認識した相手には容赦無い攻勢を仕掛けることが多いタイプと言えます。
特にどちらも不健全になればなるほど敵の範囲も攻撃の仕方もえげつないものになっていき、有害度が飛躍的に増す傾向がありますね。
タイプ8は言わずもがな、タイプ6も自分を脅かす(と感じた)外敵に対してはかなり敵対的で容赦がありませんね。
どっちのタイプも、敵対者に慈悲をかけるほどの余裕がないのです。
仲間意識の強さ
どちらも基本方針は単純です。「仲間には優しく、敵には厳しく」。よって、結構仲間意識が強いというか、仲間にはなんだかんだ優しい人が多いです。特に6w7と8w9はベタ甘になりやすいと言ってもいいかもしれません。
そんな中でもタイプ8は主導権を握りたがる一方タイプ6は興味がないか相手に譲りたがるなど違いはありますが、なんだかんだ仲間を助け、支援し、少しでもその願いを叶えようとするところは一緒です。
どっちかというとお人好し度はタイプ6の方が上ですが、どちらも気前がいいタイプと言って違いはありません。
違いから見るタイプ6とタイプ8
タイプ6
一番見分けがつきやすいのは、仲間や味方への考え方でしょうか。脳内乱世なタイプ8と違い、タイプ6は信頼できる仲間を探しているところがどこかにあります。
なんだかんだ人によって影響を受けやすいタイプということですね。
仲間内がギスギスすれば気に病んで、仲間内がいい雰囲気だと非常に安心できる。そんな感じの人たちでしょうか。
どこまでいっても、囚われは恐れということですね。恐れや不安を克服するために人の力を必要として、頼りにし、時に依存します
どちらかというと他人に忠節を尽くす方で、基本的には自分から相手に腹の中を見せます。ここも、タイプ8との大きな違いの一つですね。
やはり信頼、信用、結束といったものが非常に重要で、まさしく人の力によって自分たちの目標を達成しようとします。これは上も下も変わりません。恐怖対抗のタイプ6も、そういった面を持ちます。
やはり持つべきは仲間であり、大事なのは信用。だからこそタイプ6は自分から相手に忠誠を尽くすし、仲間を非常に大事にするわけです。
また、何かとメンタルが不安定になりやすいのもこのタイプの特徴の1つ。外的要因に対して常にアンテナを立てているため、外部の情報をよく察知し、それにより一喜一憂する場面がしばしば見られます。
当人たちは「どっしり構えている」と思っていることもしばしばありますが、内実は周囲のちょっとした言動でソワソワしたり怒りを覚えたり、あるいは驚いたり怯えたりすることがあります。
特に顕著なのは、明らかにヤバい人に声をかけられたり格上の人からものすごい剣幕で怒られた時でしょうか。
基本的に外圧には弱いため、圧をかけられ続けると屈するかパニックを起こして暴発することがしばしばあります。
タイプ8
ボスというかドンというか……ともあれ、タイプ6と比べて相手とは対等以上の立場で関係を結ぼうとする場面が多く見られるタイプですね。
特に相手への接し方は大きな差があり、基本的に支援者とかパトロンとか、相手に影響を与える立場を好みます。
また、自分に誠意を見せた相手に対して報いようとか、ちゃんと頑張ってる人に少しでもチャンスを与えようとか、そういうどこか上から目線で迫ってくるあたりがタイプ6との違いですね。向こうは、どちらかというと自分から下手に出て取り入ろうとしてくるところがあります。
基本的に豪快で人に弱みを見せる事を嫌い(というか自覚していない)、「周囲に好かれたい」という気持ちを持ち合わせず、どちらかというと「わかる人だけわかればいい」というスタンス。
対人関係において不安を持つことはありますが、それが「みんな」とか「周囲の人たち」という全体に向きづらいところがあるかもしれません。
漠然と周囲の裏切りなども想定しているところがあるため、人事評価に信頼できるかどうかを持ち込みづらいのも絶対の指針にはならないのがタイプ8の価値基準です。この点、信頼できるかどうかを非常に重視するタイプ6とは大きな違いですね。
まあ個人的な関係ならば信頼できるかどうかは結構重視しますけどね。
なんというか、神の視点から判断しようとする癖があるような気がします、良くも悪くも
外圧をかけられてもパニックを起こしづらく、むしろ毅然と対応するどころかトゲのある返しをしかねないのもこのタイプの特徴ですね。
何人たりとも自分の自由意志に口を挟ませないタイプなので、喧嘩をふっかけてくる人間や自分の意思を阻害する人間こそ敵なのです。この点、信用ならなかったり理解できない価値観を持つ人を敵としやすいタイプ6との大きな違いと言えるかもしれません。
要するに……
・下手から忠誠を見せるのがタイプ6
・上手から人に施しを与えるのがタイプ8
他にも不健全時に見せるアグレッシブさの方向性とか慎重さの方向性の違いとかいろいろありますが、とりあえずタイプ6とタイプ8の違いはわかりやすいところだとこんな感じですね。
ともあれ、各タイプ意外なところで違いが出るものです。悩んだ時は、こういう些細な違いから外堀を埋めていければいいですね。一気にわかりやすくなります。
筆者:春眠ねむむ
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参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
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