タイプ4と言えば、退行先にタイプ2を持つタイプ。
とすれば人にべったりしやすいタイプのようにも見えますが……その実、ホーナイの三つ組みにおいては遊離型。要は人や集団から離れるタイプとなっています。
これはどういうことなのでしょうか?今回は、そのあたりについて好き勝手お話ししていきます。
タイプ4と王子様
まず遊離性を語る前に、タイプ4が何を望んでいるのかを考えてみましょう。
タイプ4が望んでいるのは、言ってしまえば王子様のような存在。自分を救ってくれる人物です。
そのため、タイプ4の人との関わりはどこか依存的。
気に入った相手に救いを求め、密接に関わり、そして相手が自分を救うに値しないと感じると去っていく……おおよそ、こんな感じです。
タイプ4は、幼少期に誰ともつながっていないという孤独感を覚えて生きてきました。
そのため、自分がつながるに足る人を探し、「この人でもない、あの人でもない」とやっているわけですね。

そんな人この世にいないのはお約束。
タイプ4は救われないし、救われない自分にうっとりしてます。なんという自家発電
感情を通じて熱烈に関わり、ある日突然冷めたり相手のことが嫌いになったりする。タイプ4あるあるです。
そうやって永劫終わらない救い人、理解者の捜索を続け、「これは」と思った人に依存しては「やっぱり違う」となって、そのまま離れたり嫌ったり憎んだりする。
これが、純正のタイプ4の人間関係です。
どこが遊離なのか
さて、ここで遊離型について一言で解説しましょう。
「他者やグループとの関わりやその意思が薄いグループ」
その上でタイプ4の人間関係をざっくり見てみると、「どこが遊離型やねん」とツッコミが入ることでしょう。
ですが、これには理由があります。というわけで、ここからは、なぜ遊離型なのかを考えてみたいと思います。
理解者以外に関心が薄い
タイプ4の人間関係は、正直かなり狭い方です。
自分自身と理解してくれそうな人(と敵)くらいしかありません。
そのため、他人と積極的に関わることがないわけですね。人間関係構築にはかなり消極的な方です。
「本当に気に入った人との熱烈な関係だけでいい」
これがタイプ4の人間関係における基本方針です。
理解者を必要としていない
「理解者が欲しい」というタイプ4の望みと矛盾していますが、理解者を欲しがる一方で理解者を必要としていない面があります。
タイプ4は「人に理解してほしい」という思いを持ちますが、同時に「理解されないことが人としての深み」と考えるところがあります。
そして、タイプ4が欲しがる人物像は、誰かに完全に理解されることのない深みのある人物像。
実際のところは理解者を欲しがるのではなく、理解者を欲しがること自体が目的化しているところがあるわけですね。
タイプ4は「誰かに理解してほしい」という悲痛な思いを掲げながら、「この苦しみは自分だけのものだ」という自家発電の一面も持っています。
要するに理解者がいないのもいるのも都合が悪く、そんな都合が悪い状態にちょっと特別感を覚えているタイプということです。
そもそも他人に興味がない
では理解者候補に強い興味関心を持つのかというと、はっきり言ってそうでもないです。
タイプ4が興味を持つのは、あくまで他者を通して見る人物像であって、他者そのものではありません。
要するに他人に特定の人物像を見出すだけで、その人自身のことを見ているわけではないのです。
そのため、人を切り捨てたり飽きたり冷めたりも早いわけです。
基本的に自分が考える像から外れた人は用無しですね。

熱烈なくせに冷淡。すぐ他人に浮気する。それがタイプ4クオリティ
アドレスが妄想世界
上記の情報を見て何となく察しがつくかもしれませんが、タイプ4が生きているのは現実ではありません。現実を題材に繰り広げられる妄想世界です。
現実を見据えたつながりや関係を軽視する傾向があり、それよりは自分が考えた独自の世界観に閉じこもることを好みます。
この現実との関わりの薄さもまた、タイプ4の遊離性ですね。
遊離型は、基本的に現実からも遊離しています。代わりに内面世界と密接に繋がっています。
言い方を変えると、内面世界と実際に広がる世界を切り分け、内面世界側に居を構える感じでしょうか。
タイプ4もその傾向が見られ、特に自分が考えた世界観や特定の価値観の中にひたすら閉じこもるところがあります。
タイプ4は都合のいい世界に遊離する
タイプ4の遊離先は、多くの場合は都合がいい世界です。一方で、それは都合が悪い世界でもあります。
端的に言えば、タイプ4にとっての自分自身とは、誰からも理解されないような深い人間です。
そのため理解されたいと思いつつも、本当に理解されると都合が悪いわけですね。完璧に理解されたところで、「お前に私の何がわかる」とはねつけてしまうことすらあるでしょう。

理解者が欲しいなら素直に喜べばいいと思うんですけどね。ダメだこりゃ
その都合のいい(悪い)世界は、全ての人が自分よりも浅く、苦労せずのうのうとし、また優れた素質を持っている世界。要するに「自分の報われなさを誰もわかってくれない世界」です。
不健全気味になってくると顔を出す特権意識も、この報われなさが原因ですね。報われないことの補填を周囲に求めるわけです。
タイプ4は世界をそんな自分にばかり苦しいものと信じようとし、そうでない可能性を無意識的に排除してしまうところがあります。
そんな折に自分が報われそうな道を見つけたら、そこで現実からの遊離が始まります。
都合が悪い世界こそが自分の居場所であるため、何をどうしてもそんなダークな世界観の中に戻っていってしまいます。
簡単に言えば、報われない世界に生きる自分が報われてはならないのです。
そんな性格なのもあって、周囲の本気で考えたアドバイスが実行されることは多くはありません。実行する人は、健全な人を除けばタイプ4性にあえて逆らう人くらいです。
なぜかというと、報われる可能性が生まれれば、「報われない」という運命が崩壊してしまう危険があるから。
タイプ4は報われません。当人たちが、心のどこかでそれを望んでいるからです。
そして報われるための道が示された時、タイプ4の大半は現実から遊離し、つながりを断ち、「なんて不幸なんだ」と嘆く道に戻っていくことでしょう。
「これがあれば報われるはず」と見当外れの目標を立てるのか、ただ嘆き苦しむだけで終わるのか、何かで不幸を補填しようとするのか。報われなさを自分に見出した先の道は個々によって違います。
ですが、タイプ4は心のどこかで報われなさと虚しさを覚え、そんな自分を維持するために現実から遊離することもあるのです。
まとめ
今回はタイプ4の遊離性について、色々と考察しながらお送りしてきました。
人から遊離し、現実から遊離し、不幸な運命という内面世界で生活を続け……結局何を目指しているのか分かりませんが、とりあえず当人たちがそれで楽しく生きていけるならそれでよしとしましょう。生きていけてないけど
基本的に白馬の王子様待ちのタイプ4ですが、同時に白馬の王子様なんていない、いてほしくないとも考えているのが特徴的ですね。
「理解してほしい。でも理解なんてされてたまるか」
これはタイプ4を象徴する基本姿勢です。
かなりややこしいタイプですが、案外付き合ってみると面白いタイプでもあります。
いずれ高確率で勝手に離れていってしまいますが……束の間だけでも理解者もどきをやってみると、その深い魅力に気付ける……かも?
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
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