エニアグラムのタイプ2。「助ける人」とも言われて、話してみてもめっちゃいい人が多いんですよね。
ですが、そんなタイプ2の囚われとされるものは「プライド」。
これは一体どういうことなんでしょうか?
今回はそこのところを含めて、タイプ2の囚われ「プライド」を見ていきましょう。
誰よりも寂しがり屋で怖がりなんです
まず最初にタイプ2の対人関係における特徴をザックリ箇条書きにしてみましょう。
- 感謝されることに存在意義を見いだしている
- 素のままの自分に価値がないと思っている
- 「自分がいないと何もできない人」とか大好き!
要するにタイプ2は、人から感謝されて「ね、私がいないとダメでしょ?」とでもやらないと自分が必要とされていると感じられない、極度の寂しがり屋ということです。
実際、タイプ2は人から必要とされるために何でもします。
困っている人を見ると真っ先に駆けつけるのはもちろん、声のトーンを変えて少しでも親しみやすくしてみたり、あるいは大して興味もないオシャレを全力で極めて人の注目を集めてみたり……。
タイプ2は基本的には明るくて人懐っこいお人好しですが、その心の中は案外ズタズタになってしまっています。
「本当は誰からも必要とされない」
「自分の居場所はどこにもなくて、自分なんて実はいないほうがいい」
こんなネガティブな気持ちを無理矢理にでも封じ込めるために、タイプ2は「誰かから必要とされる人」「みんなの支えになる大黒柱」のような立ち位置を常に求めているのです。
私、あなたのお母さんになりたい!(裏声)
とまあ、そんなめちゃくちゃなことを実際思っているかどうかはその人次第ですが……
少なくとも、タイプ2は少なくとも誰からも「いらない人間」とみなされない立場、できれば他人の命綱を握る立場になりたがっている傾向があるのです。
プライドというよりへつらい?
さて、先ほどはタイプ2の隠れた本音を暴露しましたが……次はそんな隠れた本音がどうやったらプライドに結びつくのかを考えてみましょう。
タイプ2のプライドには複数意味がありますが……まず何より「へつらい」「自己犠牲」という形でプライドが表出します。
「私には何もいりません!見返りなんて必要ありません!ただあなたのために生きたいんです!」
と、タイプ2の熱いハートを代弁すると、こんなところでしょうか。
生き方としてわかりやすい例はアレですね。
自分の実力が半分以下になってもまったく気にせず、あんパンで出来た自分の顔を腹ペコの子供にあげちゃう系の……
見返りが必要ないのも、相手のために生きたいという熱い思いも、当然ながら本物です。本物なのですが……相手の幸せのためだけに完全に心を捨てるなんて無理な話ですよね。
当然、タイプ2の心の中にも、苦しみとか悲しみとか恥とか……いろいろなネガティブ感情がぐるぐると渦巻いています。
ですが、タイプ2本人たちはそんな気持ちに蓋をしてしまうのです。しかも本能的に。
「欠陥がある奴は愛されない!」
「自分に欲望なんてあってはならない!」
と、そんな思い込みを抱きながら、相手に媚びて声色、口調とあらゆるものを使ってへつらう。
そして当の自分はどれだけ傷ついても根を上げないしそんな様子を絶対見せない。
これが、タイプ2が抱える変なプライドです。
依存上等!
タイプ2のプライドのもうひとつの側面として、「私がしてあげたんですよ!」という強い自己アピールがあります。
「見返りはいらない。手助けもいらない。ただ自分のことをもっと頼ってほしいし、頼りにしてほしい」
とまあ、タイプ2の人助けの理由を無理矢理解明すると、大体上記のような言葉に落ち着きます。
欲しいものは見返りでも、本当の仲間でもありません。ただ興味を持ってほしい。自分を肯定的な目で見てほしい。
これが、タイプ2の本音です。
人からの感謝やプラスの評価を拠り所にしたいという思いが強いので、それが暴走して誰かと共依存の関係を築くこともたまにあります。
例えばいい話だと売れない芸人の下積み時代を何があっても支えたりとか、悪い意味ではお年寄りや身体障害者の介護する時に本人ができることも全部やってしまうとか……。
ひどい場合には相手の生活費を稼いで家事も全部やって……それでもいくらでも相手に尽くしまくるような姿も見られますね。
これが、噂に聞くダメ人間製造機……!
「頼ってほしい」という思いが暴走した不健全なタイプ2は、相手が自分から独立することを許さないこともあるかもしれません。
例えば売れない芸人がブレイクし始めると足を引っ張ったり、あるいは依存させてる相手が就活を始めるとなぜか起こりだしたり……
自分でも「何をやってるのかわからない」ほどに承認欲求や頼ってほしい思いが暴走して、時折おかしな方向に向かっていくのもタイプ2の姿の1つです。
自分の本音も自由も幸せになりたい願いも全部捨てて、ただただ相手のために尽くす。そんな愛情がタダなわけないですよね。
居場所は自分自身やで
結局何をどうしようが、好きでいてくれる人は好きでいてくれるし、嫌ってくる奴からは嫌われる。
残念かもしれません、これが現実です。
正直、媚びたり相手に気に入られる態度を取ることで、見せかけの味方を作ることはできるかもしれません。
ですが、やはりそうやってなびいた味方は、あなたでなくあなたが演じている人に興味があるだけ。本物なんて見てないし、知ったこっちゃない可能性すらあります。
それよりは、本音をぶちまけてもついてきてくれる人はたくさんいるはずです。
人から気に入られる人を演じているところはあるかもしれませんが、タイプ2の優しさは本物です。まずはそこに自信を持って、その上で”あなたが本気で助けたい人”を助けてあげてください。
そのためにも、まずは封印してしまった自分の本音を探さないと、ですね!
1度、頼られる人になるために切り離した怒りや悲しみ、苦しみ、「あんな奴嫌いだ」という思いでも構いません。
これらのドロドロしたドス黒い感情を、どこかで完全に解き放ってしまいましょう。
無論、全員の前でなくてもいいです。「吐き出しても聞いてくれそう」と思える人を捕まえて、その人に愚痴という形でぶちまけるのがいいかもしれません。
相手には驚かれるかもしれません。が、あなたのうちに秘めたドス黒い思いを非難することはないはずですよ。
むしろ、「ようやく心の内がわかった」「秘密を共有してくれた」と喜んでくれるかもしれませんよ。
中には逆切れしてくるどうしようもない人もいるでしょうが、そりゃ単なる人選ミスです。
仏の顔してそんなんほっとけ。
……しまった、スベった?
要求なんて誰でも持ってる、大して珍しくないようなものです。それをちょっとぶちまけて離れていくようなら、そんな奴らを仲間とする価値もありません。
自分の居場所は自分自身に!
自分に正直な人が誰かに優しかったり人懐っこくて当たりが良かったりすると、周囲も安心してその人と関われます。
演じることでできる仲間よりも、何があっても仲間でいてくれる人を大事にしましょう。
そうすれば、「誰からも必要とされない」なんて状況、よほど環境が悪くない限りあり得ません。
筆者:春眠ねむむ
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参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
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