後先考えない人、探せば意外といると思います。
単に浅慮・短慮な人なのかというと、実際はちょっと違うこともあるとかないとか……?
ともあれ、今回はそんな後先考えない人が何を考えているのか、そして長所と短所をまとめていきましょう。
後先考えない人の心理
今がよければそれでいい
キングオブ後先考えないを決めるとすれば、私は享楽的・刹那的な人を推します。
こういう人たちはある意味極楽浄土的というか、何も考えていないというか……とにかく、「今」と「一手先」にしか興味がありません。
そのため、とことん今だけに集中し、後のことはその時に考える刹那的な生き方を徹底している人物ですね。
なので「考える力がない」のではなく「考える気がない」。その結果多くの人を巻き込んでしまっても、自分がどれだけ痛い目を見ても、「その時はその時」でしかありません。
何とかなる精神
「まあ何とかなるだろ」と。そんな感じに考えている人も、また後先考えない傾向がありますね。
最悪の事態があっても何とかなるし、何ともならない状況も何やかんやで何とかなる。そんな思想の持ち主で、何があっても基本的に懲りないしくじけない一種の強さを持つ人です。
一方で重要な決断をよく考えもせずに下したり、何かと思慮が足りない面が見えてくるため、そこが短所としてくっきり見えることもあるでしょう。
単純に思慮が浅い
単純におバカ丸出しで、何も考えていない。そんなケースも、レアケースながらあるかもしれません。
とは言え、そういう人たちって知恵がないとか本当に脳のスペックが低い人は結構少ない……のかも。
思慮深過ぎて自分で扱いきれず、結果として何も考えない思慮の浅い人になってしまったような人も中にはいるはずです。
思慮の浅さにも相応の長所はあるわけですし、これはもう個性と見たほうが早いかもしれませんね。
未来なんて見たくない
思慮の深さを自分から捨てたパターンで最も多いのが、「未来なんて見たくない!」と自分で蓋をしてしまったパターン。ある意味、日本人に多い思考停止パターンと言えるかもしれません。
こういう人たちは自分から脳のスペックを落としてしまっています。なぜなら、悲観主義的でダメな未来ばかりが見えるから。
「ダメな未来だけが見えるくらいなら、未来が見えない馬鹿のままでいい」
暗い未来ばかりが見えるならこう思うのはある意味必然で、仕方のないことなのかもしれません。
こういう人たちに足りてないのが、「なんとかなるさ精神」だと思いますね。
不安ばかりを見ていると、そちらに意識を取られていく。結果として、不安から逃げたり不安ばかり考えたりするのがよくある末路ですね
ある意味悟りの境地にいる
運命は、基本的に人の力ではどうにもなりません。入念に進めた計画がある日偶然ダメになることもありますし、杜撰な計画で始めた無謀な試みが何かの偶然で成功することもあります。
こういう人生のどうしようもなさを知り、割り切り、その上で考えなしの行動に行き着く人も一定数存在します。
ある意味、悟りの境地にいる人たちですね。
こういう人たちの掲げる「なんとかなる」精神はかなり強いです。ある意味では全部を諦めているとも言え、ある意味では究極にポジティブとも言えます。
後悔したくない
人生一度きりです。何も考えずにドツボにハマるのも人生の収支ではかなりのマイナスですが、「本当にダメなのはやってみないうちにダメだと悟ることだ」と考えている人がいるのも事実。そしてその思想はある意味正解と言えます。
後悔したくない。だから後先を考えたくないし、考えても結局自分のやりたいようにやるしかない。
こういう人たちも複数いますし、不思議とそういう人たちの方が人生楽しそうなんですよね。
例えば「歩いて日本一周したい」と思えばすぐに準備を整えて飛び出していきますし、小さなことでも「焼肉が食べたい」と思えば貯金を気にせずいきますし、とにかく後先なんて今この瞬間の決断に比べれば安いものだという考えを持った人たちですね。
「しない後悔よりする後悔」を地でいく人たちです。ある意味、「今がよければそれでいい」に近いところがあるかもしれませんね。
それってもしかして……
特に「未来を見たくない」「後悔したくない」という点においては、正直思い当たる節はあります。
エニアグラムという精神学の、タイプ7にあたる人たちがそういう感じの生き方を好みがちですね。
タイプ7は不安や欲求不満が大嫌いなタイプで、常にそれを感じないよう楽しいものや幸せと感じられるもので自分を満たそうとしています。
その結果として刹那主義・快楽主義に陥ることも多く、ある意味こういった「後先考えない人たち」の長所や短所に通じるものがありますね。
良ければ以下に詳しく書いていますので、「どんな人たち?」と興味をお持ちの方は是非どうぞ。
後先考えない人の長所と短所
では、今度は後先考えない人の長所と短所について。こう言った人たちにどのような長所と短所があるのかを考えていきましょう。
後先考えない人の長所
へこたれない
結局のところ、最後にものを言うのは精神力です。精神的にへこたれなければ、それだけ病気にもかかりにくいし、何かあった時にも起死回生の一手を涼しい顔で打つことができるわけです。
これが何よりの長所でしょう。なにせ、いかなる時も折れてしまえば終わりですから。
その点後先考えない人たちは大体の場面では次もまたやりたいことを探して手を打ちます。そうやって追い詰められていくこともありますが、生きている限り無限に手を打ち続けられるためいつかは当たりを引くこともあるのです。
何にせよ、折れない強さはそのまま行動と度胸に繋がります。良い結果を引き寄せるのも、案外こういう人だったりするのです。
圧倒的行動力
へこたれない上に行動力も高い。これもまた、後先考えない人の強みと言えますね。
後先考えないということは、それだけ脳の使用容量を不安や後々の心配事に費やすことがありません。要するに、考え事や悩み事を最低限にしてその他のリソースを行動に割けるわけですね。
これが次から次へと手を打っていく行動力になり、結果として通常では考えつかないほどの成果に繋がります。
これもまた、強力な強みと言っても良いでしょう。
スピード感がある
ポン、ポン、ポンとテンポよく。そんな感じの生き方をする人が多いのも、後先考えないことの特徴です。
結果としてどうなるかというと、チャンスを逃さないスピード感のある人になり得ます。
生まれたチャンスを逃さない。リスクもリターンも気にせず、とりあえず狙ったチャンスは必ず掴む。そんな感じの生き方ゆえに、その場で得るべきものを得たり短期目標の達成率が異常に高いこともしばしばです。
流れが自分にあるうちに動けるので、謎に運がいいのも特徴の1つですね。
後先考えない人の短所
見え透いた地雷を踏む
もはや即断即決気味の人のお家芸みたいなところはありますが……とにかく後先考えない分、「ちょっと考えればわかるだろ」と言いたくなる失敗や失策をしでかすことがしばしばあります。
というのも、この人たちは先読みが苦手。というか、先読みをあえて捨てているまであります。
そのため、普通なら予測がつくような地雷もしばしば踏み抜いて自爆します。
これが厄介な点ですが、まあ、行動力とトレードオフみたいなところがありますね。
無責任で周囲を巻き込む
「やってみよう」→「やっぱやーめた」。このパターンのなんと多いことか。
この人たちにとっては自分の興味関心が全てです。後のことなんて知りません。だから興味があることはどんな犠牲を払っても押し進めることは多いですし、それを途中で放り投げるのもよくある光景ですね。
結構周囲もそれに巻き込まれます。好き勝手に動いて、飽きれば人に押し付けます。天衣無縫な生き方と言えば聞こえがいいですが、にしても行き過ぎている人がしばしば見られますね。
自己中心的
特に後先考えないことを心がけている人に多いのが、自己中心性がしばしば見られること。
後先考えない人は、周囲のことも考えません。決断は常に自分中心。自分の興味次第では誰かがたとえ死んでも何かをやってみようとする人もいるくらいですね。
「どうにかなる」と考えているのか、「リソースも人も代えが利く」と思っているのか……まあ何にせよ、人を巻き込み自分だけの望みを叶えることに戸惑いがありません。
考えなしも結局悪いことばかりではない
まあ傍目にとっては迷惑千万な人もいますが、必ずしも後先考えない=悪いこととは言えないのもまた事実。
実際、色々と考えてしまいがちな人や何より不安が先に出てくるような人にとっては、学ぶところも多いでしょう。
とは言え、後先考えず人を巻き込みまくるのも、行き過ぎには注意が必要ですね。
本当この特徴、考えすぎがデフォルトの人とは相性悪いです……。
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