嫌い・不都合な相手を「許せない！傷つけられて当然の悪人」と考えることの是非

唐突ですが、悪い奴やクズやどうしようもないゴミカスみたいな奴は周りにいませんか？

あるいは自分がそういう扱いを受けたことは？

今回は、そんな人たちについてのお話。もはや人に見られるかどうかなんて考えていません。やりたくなったからするだけのお話です。

悪人の定義

はい、シンプルですね。悪い奴だから悪人です。それ以上でも以下でもありません。

で、この悪人に関してですが、最近多くないですか？

犯罪を働くのはそうですが、他にもひたすらウザかったり、空気を読まなかったり、自分の都合を優先したり、キモかったり……

端的にいいましょう。法律や明確な基準・規則をもって「悪」と断ずることのできない悪人は、そのほとんどが都合の悪い存在や嫌いな相手に過ぎません。

都合が悪いから悪。嫌いだから悪。単純ですね。

で、それは悪いことなの？

さて、さっきの話を聞いて、約半分は「そんなことあるわけがない！」「ひたすらキモい」「ゴミ」と散々な感想を吐き捨てて帰っていったでしょう。そのうち半分は、多分当ブログのことが嫌いになってしまったかも知れません。

で、残った半分の方にお話しします。

「嫌いだから悪い」これ自体は言葉に表すと幼稚な気がして、なんだか悪いもののように思えてきますね。

ですがご安心ください。別に悪いことはありません。自然な心理現象です。

「悪い奴だから懲らしめたい」「排除したい」「傷つけてやりたい」という考えをもち、しかも実行する場合は大問題ですが、別段攻撃の意図がないのであれば、相手を嫌うこと、嫌いな相手を悪いと感じること自体は問題ではないでしょう。

害意を持ち、それを行動に移す。そこが問題なのです。

自分の主観にそぐわないから悪だと感じる。そこまでは良くある人間心理です。

ですが、それを実行に移す。世間的な悪だと決めつけ、徹底的に叩き潰す。そこまで来れば、正義感も問題視されてしかるべきものと言えてしまいます。

善悪は主観で決まる

もうここまでやらかした以上、率直に持論を述べますが……

そもそも善悪とは、その人の主観で決まることです。

常識も普通も大体全部そうですが……大体人によって言うことがバラバラ。人に善と常識を語らせると、１０個語るうちの１個や２個は「は？」とか「ん？」と思うところが出てきます。

結局、善悪とはその程度のものです。自分1人が信奉してる、寂しく脆いただの宗教。教義は統一していなければ人によっててんでバラバラですし、特に日本では「法律」という基準から逸脱しなければ、そこに善も悪もありません。

善悪を絶対のものだと思うと危険

「で、何が言いたいの？」

答えは見出しにある通りです。善悪とはその人によって基準が違う非常に曖昧で不確かなものです。それを絶対だと信じ、自分の中にある「悪」に当てはまる人を絶対悪だと思わないでください。

中にはどうしようもないクズもいるでしょう。ヤベェことをやって、それを法律の裏道を使って隠している準犯罪者みたいな奴もいるでしょう。

そいつらを悪と呼ぶことは構いませんし、嫌うことも非難することも自由です。そういう連中を非難するのも、なんなら個人的には「お好きにどうぞ」といった気持ちです。

ですが、「私刑という一線は超えるとまずいですよ」という話。

そういう行動をとってる奴らも一応は絶対悪でもなければ、自分の善悪観が絶対でもありません。

非難する場合も一呼吸おいて、「本当にあいつは悪いのか」と一通り考えた上で、それでも納得できなかったら非難するくらいがちょうどいいです。

間違っても自分の基準が絶対だと思わないこと。これが何よりの大前提です。

結局何が悪いのか

結局のところ何が悪いのかというと、善悪や「許せない」という気持ちを絶対のものだと信じ、他者を実際に攻撃すること。これが最悪だという話ですね。

嫌いなら無視すればいいだけだし、悪だと思うならしかるべき場で公然と非難すればいい。

本当それだけのことです。それだけのことなのに、「許せないから相手を傷つけてもいい」という考えや、記事タイトルにある通り嫌いな相手を「傷つけられて当然の悪人だ」と勘違いしてしまう人が多いです。

結局何がいいたいかわからないという方も多そうな内容ですが……とりあえず「１人でも多く主観の善悪と客観の区別がつく人が増えますように」と願って、今回のお話を終えたいと思います。