どうも、だいたいいつも眠気と戦ってる春眠ねむむです(Twitter:@nemukedesiniso)。
物事に万能はありません。向き不向きは、事の大小に限らず必ず存在します。
占いもそうです。やる意味がある人と無い人の2通りが、どうしても存在してしまいます。
特に占いに関しては、「絶対当たる」って人と「全部インチキの嘘っぱち」と主張する人に二分化される分野ですね。やる意味があったと感じられれば信じ、無ければ信じない。そういうものです。
私も何だかんだ手相占いをやらせていただいてる身ですが……今回は手相占いに的を絞って、意味のある人とない人について考えていきましょう。
手のシワで何でもわかるわけではない
手相なんてやってる以上、私は手相否定派ではありません。手のシワごときでその人の事を占うのをバカげてるとは思いませんし、何なら滅茶苦茶に興味深い分野だと感じています。
実際、外れるってわけではないんですよね。結構当たりますよ。使い方を間違えなければ。
ですが、当然逆も言えます。使い方を間違えばクソほども役にも立たないし、デタラメ言ってる人に占ってもらうと、結果はもう見るも無残です。
馬鹿と鋏は使いよう。結局は、どう活用するか、何に対して占ってもらうかによるんですよね。手相も当然得手不得手はあるわけで、「手相だけで何でもわかる!」と考えていれば痛い目を見ますよ。
例えば、「手相を見ればあなたの未来も過去も、この先の出来事も全部お見通し!」みたいな顔をしている占い師には要注意です。
手のシワで見ることができるものには、どうやっても限界がある!
「お前が占い師として無能だからわからないんだろ」と思いたければ思っていただいて構いませんが、どうしてもここだけは頭に入れておいてください。
手相占いが向いている人
というわけで、手相は決して万能ではない。これはどの占いにも言えます。向き不向きがどうしても存在してしまうわけですね。
それを踏まえた上で、本題です。手相はどういう人に向いているのか、向いていないのか。これを考えていきましょう。
1.現時点での自分の本領を知りたい人
手の凹凸や手のひらのシワは人それぞれで異なります。これには脳の働きが関係していて、考えてることや性格の違いが反映されているという言説がありますね。
つまりどういうことかというと、手相には原則自分自身の価値観や生き方の傾向や癖、それに伴って現時点での才能や性格を見ることができます。
手相でやってることと言えば、結局は手のひらの凹凸とシワからその人の傾向を見て、統計を取った上で「こういう人の手にはこんなシワが刻まれてました」というデータを残すことの繰り返し。
要は絶対的な根拠でも神秘でも霊感でもなく、「こういう人にはこんなシワが刻まれてました」という経験則の積み重ねです。
ぶっちゃけ、占ってる本人の現状の事しかわからないんですよね。
というわけで、手相占いで向いているのは自分の事。例えばどういう趣味を始めたらいいかとか、自分の性格がどうだこうだとか、そこから派生して転職とか向いてる生き方とか……。
たまに未来のトラブルや栄達、病気なんかを知ることもできますが、それにしたって「今このまま歩めばこういうことになりますよ」以上のものではありません。今後の方向転換でどうとでも変わります。
というわけで、「自分の生き方がわからない」とか「これからどうしていこうか?」とお悩みの方にならば、特に力になれるのではと思います。
2.今後の生き方の相談としての活用
先ほど、手相では自分の性格や傾向がわかると言いました。
とすれば、自分の強みや性格を活かして生きる方法の相談役として手相占いに頼る選択肢は普通にアリです。
「自分に何が向いているのだろう?」「この先何か能力を伸ばしたいけど何に着手しようかな?」「苦境を脱する手段を探したい!」こんな相談ならば、手のひらであなたの性格や傾向が見えるぶん適したアドバイスは行いやすいのではないかなと思います。
とはいえ、信じすぎは注意ですよ。何度も言いますが、手相でわかるのは多くの人の経験則で蓄積されたデータと、それを通して見える現状の自分。あなたの進むべき道を神秘の力で透視するわけでも、不可思議な霊能パワーや神通力でこの先の出来事を予知するわけでもありません。
あくまで手相占い師ができるのは、手相というデータを解析したうえで、主観も織り交ぜて占い師自身の所感とアドバイスを与えるだけ。
要は選択肢の一つにすぎません。占い師はサイキッカーじゃないわけですから、1人にのめり込みすぎてもあまりいいことはありませんよ。
3.エンタメ目的の遊び半分
暴論ですが……遊び半分ならまあ信じることはありませんよね。
手相は理論がわかりやすくエンタメとしても優秀で、当たってんのか当たってないのかどうかわからないような動画やブログの解説も多いです。
そういうのを面白半分で見るとか、興味本位で「自分の性格を知りたーい!」みたいに来るのなら、占い師としてはここまで気楽な事はありません。
真剣に信じていなければ、まあ悪徳占い師に適当な事を言われても気にしませんよね。
私自身も、エンタメ気分で来られると好き勝手鑑定できるのでいくらか気楽です。もっとも、真剣な相談には大真面目にやれる範囲の診断をさせていただきますが……。
手相占いが向いてない人
当然ですが、向いてる人がいるという事は向いてない人もいます。
手相占いにしても、やっぱ向いてない事、苦手な事、さっぱりわからん事は嫌でも存在します。
特に以下で上げる特徴について「手相で一発解説可能!」って顔してる人には、本気で要注意ですよ。
1.他人を絡めた占いを期待している
「気になるあの人と結ばれますか?」「旦那(妻)と離婚したくてもしてくれなくて……」「同じ部署に嫌いな奴がいるんですが、そいつとどうやったら離れられますか?」などなど……
手相は基本“自分の事”しかわからない占い方法です。他人の事なんざわかりません。
私も占いをしていてたまにこういう相談を受けますが、今のところ手相占いの結果として何か言った事はありませんね。大抵別の占いで見るか、単なる人生相談として所感を述べるにとどまってます。
手相にもわからない事はある。特に性格や傾向を除けば、もう大雑把な事しかわかりませんよ。
もっと言えば、結婚線で見える婚期に関しても私は割と懐疑的です。だって当たらないんだもん。
手相占いに限らず、何ができて何ができないかの把握は全てにおいて必須です。
2.開運についてのアドバイス目的
大変申し訳ありませんが、手相占いは予想以上に占いらしいことができません。
例えば「この神社が相性いいですよ」とか「開運アイテムはこれ!」とか……他にも「これをすれば運気は爆上がり!」みたいなのも、大体わかりません。これ手相でわかってる奴がいたら、半分は怪しんでください。
一応向き不向きから「こうすれば人生良くなるんじゃないでしょうか?」と伝えることはできます。手相の得意分野です。
開運時期に関しても、まあ本人の今後の努力次第ですがある程度の目星は付きます。
ですが開運のおまじない、これはダメです。
手相は神秘でもなければ、世界を見通すサイコパワーでもありません。手揉みマッサージで運気上層?そんなもの信用ならん。
手相で開運のおまじないや開運のための行動はわからない!あと、一生を通じての確定された運勢に関してもわからない!
これを手相だけでわかるって話が出たら、悪徳疑ってもいいんじゃないですかね?
3.手相で何でもわかると思ってる人
私を悪徳と思いたきゃ思うといい。ただ、これだけは言わせてください。一旦手相から離れ、頭を冷やしましょう?
信仰ほど、人を狂わすものはありません。手相を「何でもわかる最強占術!」と語るものほど、怪しいことはありません。
手相は自分の事をよく知る上では大いに役に立ちますが、そこから外れれば外れるほどデタラメ言う以外に答えの提示ができなくなるような代物です。
私は「客を騙してでもリピートさせる」「都合のいい嘘を言って神のように崇拝信仰を集める」みたいな一種のプロ意識を持ち合わせていません。だからこそ言います。「手相はかなり盛られている」。
何でもわかる占いなんてありません。多くの占い師は手相の他にしれっと別の占いを混ぜて総合的に鑑定してますし、悪徳占い師は手相だけで適当なことを述べてます。
手相は完璧ではないですし、何ならストレートに「占い」を求める人の要望に応えられない可能性は高いです。
一応、本当に一応ですが……電話占いのリンクを貼っておきます。そちらの先生の方が運勢やスピリチュアルなパワー、気になるあの人との相性なんかは詳しいはずです(知らんけど)。
よろしければ、お財布の中身に注意しながらご検討ください。
ついでに、占いサイトもいくつか貼っておきます。こっちの方が安値で済むことが多いので、お財布的にはいいかも?
そもそも占い自体向いていない人
とりあえず申し訳ないのですが、手相以前に占い自体から一旦離れた方がいいんじゃないかって人も中にはいます。
最後に、そういう人について考えてみましょう。
1.占いを当たる当たらないで考える
「当たらない占いは意味が無い」。ついつい考えてしまう事ですよね。実際、そういう気持ちを持って“当たる”占い師に話を持ち掛ける人はいます。
で、こういう人の何がマズいかというと、占いを完全に信仰してしまっている面があるという事なんですよね。
「占いは何でも見通してどんなことでも性格にぴたりと当てる、まるで魔法のような力である!」
こう思っている人は、基本占いの深みにとことんまでハマるか、あるいは占いそのものを徹底的に嫌悪否定するかの2択に陥ります。
どちらにしても、冷静な判断力を失いすぎです。もう少しフラットに物事を考えましょう。
占いの多くは、言ってしまえばお手軽なカウンセリングに占術がセットでついてきてるようなもの程度。それ以上の意味を占いに求めてしまうこと自体が、地獄への第一歩です。
2.占い師に今後の人生を決めてほしい人
率直に言いましょう。占いはビジネスです。お金儲けです。間違っても「あなたを救う最高の救世主!」なんてそんな都合のいいものではありません。
ついつい占い師に依存して何でも決めてもらいたい人は、占い師に占い以上のものを求めるか、とことんまでその人の事を信じ続けます。
で、最後には占いそのものを嫌いになるか、あるいは人生が完全にダメになってしまうか……。
ええ、もうここまで来たらぶっちゃけますよ。占い師にとって、あなたを占う目的はお金と「当たった!」という評判。特に性格が終わってる占い師にとっては、それ以外の要素はあなたの未来も含めて「知ったことか」としか思ってないですよ。
占い師とは、あくまで対等でビジネスライクな関係。それを念頭に置き、極度に深いぢすべきではありません。
占い師はよく選ぶべき
占いの手法、占い師の性格によって、頼るべき占い、頼るべき人物は異なります。
占いはそのことを念頭に置いて、しっかりと「こういうことを占ってください」「これが知りたいです」と目的を明白にしましょう。
全てを見通してあらゆることに最高のアドバイスを送る最強の占いなんて、存在しないのです。
そのうえで、もし今後に不安があるとか、自分の強みを占いで知りたいという方がいらっしゃったら、その時は手相占いを頼ってみてもいいのではないでしょうか?
とりあえず現役の資格持ち手相占い師から言いたいことは、以上になります。
それでも手相を見て欲しいって方は、こちらからどうぞ。
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