タイプ6とタイプ9。実際混同する人が多いのがこの2タイプ。
日本人にはタイプ6が多いと言われる中で、自認で多く見かけがちなのはタイプ4やタイプ9……。
というわけで、タイプ4とタイプ6の違いは別の機会に回しましょう。今回はタイプ6とタイプ9の共通点と違いを見ていこうと思います。
2タイプの共通点
まずは共通点からいくつか見ていきましょう。統合ー退行ラインで結ばれているためか、意外と被るところは被ってます。
調和型
どちらも攻撃・防御・調和の3分類でいえば調和に分類されるタイプですね。
まあ恐怖対抗を引き起こしているタイプ6はまた別の動きをしたがりますが、総じて目立つことを嫌い、仲間の中に埋もれていることをよしとしている人たちです。
仲間外れを嫌って周囲に意見を合わせる傾向があるので、実は「周囲に合わせるところがある」「自分の意見をうまくいえないから」と言った特徴をどちらのタイプも持ちがちです。
調和型で自分の意見を主張するのは、少数の例外を除けば自己主張型のタイプ3だけですね。
まあ、あちらにしても本当に自分の本心から出た意見なのかはわかりませんが
自己評価が低め
タイプ6:自分を信頼できない
タイプ9:自分を軽くみることで周囲に適応
とまあこんな感じですので、どちらも自己評価は総じて低いです。
もっとも、タイプ6は卑屈、タイプ9は虚無といった自己評価の低さの向かう先に違いはありますが……何にしても、自分を軽く見積もりやすいタイプなのは否めません。
ちなみに「自分がない」と思いがちなタイプであり、「何を食べたい?」という質問に対して「なんでもいいよ」と答えがちな傾向が二者にはあります。
「なんでもいいよ」といいつつ、好みじゃないものが出てくるとついついもやるのがタイプ6。
本当になんでもよくて、よほどでなければ思うところがないのがタイプ9です
思考停止することがある
こちらも質が違うのですが、思考停止しがちなのも彼らの特徴ですね。
タイプ6は不安を見たくないためにあえて思考を止めてしまい、タイプ9は平穏無事をよしとするために思考を止めます。
どちらも結果として現状維持を選びがちで、保守的な考え方の欠点にはよく目を瞑っていますね。
後述とのことですが、タイプ6は信頼できる考え方に固執するのに対し、タイプ9は「よくわあkんない」とあっけらかんとしていることが多いとかなんとか
違いから見るタイプ6とタイプ9
正直違いをひとつひとつ丁寧に探っていくのも大変なので……ざっくりと双方の概要を、違いという視点から語っていきたいと思います。
タイプ6
ウィングが7に傾けば自覚が難しくなりますが、基本的には悲観主義者。
思考センターの中心らしく内面では不安が渦巻いており、「問題Aを解決するためにこうしたいけど、でもそうすると問題Bが……」といろいろ考えてしまいがちな人たちですね。
思考センター、かつ反応型。そのため不安感が大きく、気分は結構目まぐるしく変わります。タイプ9ほどスルースキルに優れていませんし、不安を覚えると常にそれが引っかかってしまいまがちですね。
誰かに助けを求めるとか対応しないと気が済まなくなるとか、あるいはパニックを起こしてしまうこともあるかもしれません。
タイプ9共々思考停止を悪口の1つに挙げられやすいタイプですが、こっちの思考停止は「考えすぎた結果の思考放棄」に近いですね。タイプ9のガチガチのスルーとは違い、しっかり反応し、神経に考えた結果、詰んだ気がしてあえてスルーを選択しているのが大きな違いでしょうか。
1番の違いは、タイプ9には基本的にない強い信仰心。
タイプ6にとっての軸は、多くが「正しいか、正しくないか」とか「いいか、悪いか」といった、ある種の二極思考です。そのため、良くも悪くも自分の中に「正しく、善で、素晴らしいもの」を漠然とですが持ちがちです。
多くは常識や普通といった言葉で形容されますね。他にもいろいろあるかもだけど。
特に新しいものや変な人が現れた時にそれが顕著に現れやすく、持ち前の信仰心から「悪いものなのではないか」と懐疑的な目線を向けがちですね。
内容と無関係ですが、信仰心とか言っちゃうのがこのブログの悪い癖ですね。
このせいでタイプ6の多くは「自分にはそんな信じる心がない」とタイプ9を自認しはじめるわけです。
とりあえず補足しとくと、信仰心というほど大層なものではないです。「常識がない人を見て不快に思えばタイプ6の可能性が強まりますよ」くらいのものですね
タイプ9
タイプ6と比べると、(不健全でもない限り)かなりどっしりしていますよね。悠然という言葉がよく似合います。
というのもこのタイプ、楽観的。というかタイプ7とかと同じ楽観型タイプの仲間です。
基本的に悲観的な見方を嫌い、それがどれだけ正鵠を射ていてもガン無視を決め込む剛の者すらいるのがこのタイプの楽観思考ですね。
ある種、ここが思考停止と言えるポイント。
Q.騙されてない?
A.大丈夫大丈夫
Q.このままだとまずいのでは?
A.へーきへーき
こんな感じに答えるかどうかはわかりませんが……なんにしても、将来に関しては楽観的でポジティブな見通しを立てやすい点は否定できません。これが不健全が近づけば近づくほど不自然かつ無理やりになっていきます。
基本的に自分の感情や周囲の状況が乱されたりめちゃくちゃになることが大っ嫌い。そのため、いつも平常心でいることが多いのです。というか、言わなきゃまずいことでも平気な顔してスルーを決め込む瞬間があります。
問題を過大評価して不安になったり見なかったことにしたがるタイプ6と違い、こちらは過小評価して見る価値を感じない人が多い印象が強いですね。
総じて、タイプ6と比べて明らかに楽観的、かつタイプ6視点ではイライラするであろうほど「何も考えていない」ように見える。これがタイプ9の実像と言えるでしょう。
要するに
まとめるのは難しいですが……1番の違いを書き記すとこんな感じに収まるでしょうか。
タイプ6:悲観主義的で問題意識が高く、信じたものに対して思考停止したがる
タイプ9:楽観主義で問題意識が低く、状況に対して思考停止したがる
またタイプ6が結構動揺したり困った顔をしがちなのに対して、タイプ9は致命的な場面でも涼しい顔をしていることがあるのは印象的な違いですね。
ともあれ、各タイプ意外なところで違いが出るものです。悩んだ時は、こういう些細な違いから外堀を埋めていければいいですね。一気にわかりやすくなります。
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
コメント
これは明らかに6の要素の方が私に近いですね。まあ社会に出てない年齢のうちは生きていけるか不安で仕方ないのは分かっています(あくまでも私の場合)。
無駄にあれこれと心配して悲願的になりながらもその時の自分は思っているよりも上手くやっていけてるのが不思議なもので、結局どうにかなるし上手いこと生きていけるでしょ と以前言いましたが、タイプ9の最初からのどっしり構えた楽観主義では無さそうですね。
タイプ6が多い中でも4や9を自認する人が多いのも頷けます。人と違うと思いたいという特徴に当てはまっているだけで安直に私はタイプ4だ みたいなのはよくありそうな感じでしょうか。
かくいう私もタイプ6の特徴はかなり持っていて当たり前だろうと思いながら超遊離型を勝手に自認しています。
上の安直なタイプ4の自認と同様に、仲間意識や忠誠心が思っているより無いからタイプ6の要素は多くてもタイプ6とはまた違う気がする とか思っています。
常識の無い(無さそうな)人を見た時は恐怖心を覚えます。危害がなくても自転車を漕ぎながら大声で歌っている人を見ると恥ずかしくなります。
あとはなんかよく分からんけど常にイライラしているオジサンとかお客は神様思考の意味を履き違えてお店の人に当たりが強い人も無理です。
5と9を比較した際にタイプ9の可能性は高いが 思考センターの考え方に見えると仰っていたので 5 6 7 か 9でしょうか。
私の主観だと 5 6 9 >4 です。
タイプ5と6はまだ分かるけど私がタイプ7だとしたらちょっと意味わからないです。
Mil’kx様
いつもありがとうございます!
実際、タイプ9は無根拠に自分の状況を楽観視することが多いですからね。読んでる書籍によれば、「白馬の王子様が助けてくれるとどこかで思っている」みたいな記述があったような?
なんにしても楽観主義かつ自分に自信のないタイプなので、どこか他力本願なところがあるのは否めないです。
>安直に私はタイプ4だ みたいなのはよくありそうな感じ
これはまさにその通りで、多くの人はやはり囚われとか根源的恐れとか知る気がないのかなと。ライト層ならそれでいいのですが、「自分はタイプ4だ」という辞任や誇りを強く持ってしまう人が知らないとなると結構問題……と、これはちょっと趣旨とずれますね。
恐怖や不安ならヘッドセンターのどのタイプも持ち合わせています。タイプ7だけが違う理由は、あれだけは向き合い方がちょっと特殊なのでわかりやすいと言えるかもしれませんね。タイプ7は不安を見なかったことにしたがるので……。
タイプ6も仲間意識が強い人は多いですが、実はそうでもない人も結構います。自分で書いといて何ですが。あれも結構なカメレオンタイプ……。
もっとも、Mil’kxさんのそれはヘッドセンター特有のもので、タイプ6であることを完全に示唆しているわけではありませんね。