タイプ7とタイプ9。また見分けがつきやすそうな組み合わせですね。
ところが、実際はそう単純ではありません。実はかなり明るくてテンションの高いタイプ9もおっとりしているタイプ7も一定数おり、彼らの存在が見分けを難しくしています。
というわけで、今回は共通点と違いをそれぞれ見てみましょう。
タイプ7とタイプ9の共通点
意外とありますよということで、まずは両者の共通点から。
楽観型
タイプ7もタイプ9も、ハーモニクスの三分類によればどちらも楽観型ですね。
要するに、「なんとかなるさ」精神の持ち主。どんな問題に直面しても楽観的な姿勢を基本的に崩さない、そんな強靭でおおらかなメンタルの持ち主です。
基本的に明るく前向き。何をやるにしてもとりあえず「どうにでもなる」と考える楽観主義者です。
一方で自分の暗黒面や物事のネガティブな方面に目を向けるは大の苦手で、何がなんでも問題を楽観視しようとするとモロも持ち合わせていますね。
どちらのタイプも人を楽しませたり和ませたりするのが得意な半面、あえて物事を深く考えないところがあると言えるかもしれません。
不安や恐怖という感情がないのかというと、ちょっと違います。両者ともあまり見ようとしていないだけです。
ちなみにタイプ9の方が図太いといえば図太いですね。生半可なネガティブ要素ではショックを受けません。そのぶん反動は大きくなりますが
にこやかで陽気なところがある
両タイプとも、なんだかんだで陽気なところがある人たちですね。
人付き合いをする時は基本的には楽しそうに、にこやかに。別に意識してそうやっているわけではありませんが、自然とそうなっていることが多いかと思います。
もっとも、タイプ7の中にはけっこう無理してでも明るく振る舞っている人もいますが、それはまた別の話。
素の部分が陽気なので、自然と周囲に好かれやすい人たちです。
なんか楽しそう
楽天家である以上、やはり両タイプともにこやかな様子が目につきやすいですね。というかぶっちゃけ楽しそうです。
これも楽観型だからこそそうなるわけですが、なんだかんだ笑顔が似合う人たちですね。
タイプ7は基本的に積極的に楽しみを求めていくのに対しタイプ9はあるものに楽しみを見出すという差はありますが、どちらもなんだかんだ今を楽しめている気がします。
違いから見るタイプ7とタイプ9
というわけで違いについて。表面上はともかく、中身は何から何まで違うと言えるのでは無いでしょうか。
タイプ7
まずもって積極的。そして能動的です。
自分の手で楽しみを探し、手に入れ、そしてそれを飽きるまで楽しむタイプ。自分の楽しみのためならばどんな手段でも講じるところがどこかにあります。
根源的欲求は「幸せになりたい」。つまり、自分の青写真の中には他人がいないんですよね。根本的には、人の力をそこまで(下手をすると全く)必要としない人たちです。
とにかく楽しみが欲しい。刺激が欲しい。面白いことをいっぱいしたい。そんな貪欲さがある人たちで、良くも悪くも楽しいことには片っ端から首を突っ込むところがあります。
楽しみや自分の欲求のためには、時に自ら火をつけたり波紋を広げるところも……。
また、飽きの速さもタイプ7の特徴かもしれませんね。熱中し、ある程度極めると飽きて、他にいく。楽しい部分だけを吸い上げたいタイプ7にとって、何かを極めるという行為は基本苦痛でしかないのです。
あとは、感情表現が非常に豊かな点ですね。
タイプ7は楽しい時はとことん楽しみますが、一度落ち込むと地の果てまで落ち込みきってしまうところがどこかにあります。
あとは意外と即物的というか、わかりやすい楽しさを求めやすい傾向もありますね。
インスタントに楽しさを享受していたいタイプなので、必然的にわかりやすい面白さに惹かれるところがあるようです
タイプ9
基本的にせかせかしたところがないタイプです。のびのびとやっていきたい気持ちがあり、タイプ7と比較すると内向的で大人しい人がおおいですね(タイプ7の外向性や積極性がありすぎるだけですが)。
根源的欲求は「平和でありたい」。つまり周辺環境の平穏無事です。
タイプ9にとって、平和で居心地の良い環境は絶対不可欠。間違っても、自分から何かしらの波紋を広げたり暴発することはないタイプと言えますね。
仮に暴発しているタイプ9がいるとすれば、とっくに限界を迎えた不健全状態にあると言っても過言ではないでしょう。
また他人とのつながりを大事にするところがあり、それが平和なものである限りは友情や絆を大事にするところがあります。要するに意外と他人ありきなのです。
基本的に人やものとのつながりを切り離すのは、それが自分の平穏を乱すことになるからである可能性が高いでしょう。タイプ9も飽きてやめることは多いですが、タイプ7のそれほど多くはありません。
あとは、感情表現はあまりしませんね。無表情と言うよりは、単にのほほんとしているだけですが。
基本的にタイプ7が求めるような刺激もエキサイティングな経験もあまり好まないところがありますね。平穏の邪魔になる可能性があるので。
要するに
タイプ7=幸福と刺激を求める
タイプ9=快適と平穏を求める
ぶっちゃけかなり違うタイプですが、これがいちばんの違いですね。タイプ9の方が全体的におとなしいです。
他にも
タイプ7=激しい経験を求める
タイプ9=のんびりやりたい
タイプ7=刺激が好き
タイプ9=刺激をあまり好まない
などなど色々な違いがありますが、いちばんの違いは求めるものの差といえるでしょうね。
ともあれ、各タイプ意外なところで類似点や違いが出るものです。こう考えてみると、けっこう意外な組み合わせもあるかもしれませんね。
筆者:春眠ねむむ
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参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
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