今回はちょっと黒めの話題を攻めてみましょう。
エニアグラムのタイプ5は、人間関係が壊滅しがちなタイプの一つです。
理由はというと、リソースを人に割きたくないから、一人の時間が必要だからというものですが……今回はそれで終わらせるのではなく、もうちょっと詰めていきたいと思います。
というわけで、人間関係壊滅のメカニズムについての考察。なぜ人との関わりを思いっきり避けるのかを考えていきましょう。
タイプ5の人間関係
まずは前提知識として、タイプ5の人間関係について考えてみましょう。
タイプ5にとって、人間関係はそこまで重視するものではありません。というより、明らかに避けているところすらあるかもしれません。
というのも、彼らは極度の干渉嫌い。「自分も干渉しなからあなたも干渉しないで」という考えのもと、人との関係を希薄にして、あわよくば自ら孤立しようとします。
人とはある程度距離を保ち、独立した人間関係を好み、最悪自分一人で頭の中に引っ込むのがタイプ5あるあると言ってもいいかもしれませんね。
「頭の中に撤退する」というのは書籍にもあるタイプ5の特徴です。それが人間関係にも発動されて、自分一人の時間に閉じこもってしばらく出てこなくなるのは、タイプ5ならばしばしばあることなのではないでしょうか。
ちょうど人間関係について触れた記事も上げておりますので、興味がおありでしたらそちらも併せてどうぞ。
孤立の動機
さて、ここからは「なぜ?」に迫っていきましょう。
先ほど、タイプ5は孤立を好み、相互不干渉の関係を望むと言いました。なぜそんなものを好むのかというと、その理由は自信のなさにあると言ってもいいでしょう。
タイプ5は自分に自信がありません。「世の中でうまくやっていくだけの力がない」という恐れが根底にあります。
そのため、タイプ5が人と関わる上で2種類のハードルが発生します。
人間関係への自信のなさ
まず一つが、「自分なんかが関わっていていいのだろうか?」というもの。
タイプ5は、世の中でうまくやっていく自信がないタイプです。そのため、知識や技量という後付けの武装でその自信のなさと貧弱さを補います。
ですが知識も技量も、極めれば極めるほどわからないことや不出来な点が見えてくるものです。
ここでタイプ5は、人間関係において一つの不安を抱くようになります。
「本当は、自分には人に披露できるようなものなどないのではないだろうか?」
タイプ5の自信と外界に繰り出すきっかけは、常に知識武装にあります。そこに確たる自信を持つことができなければ、人間関係構築に前向きになれなくなる……という流れですね。

私はそもそもめんどくさくて関わりたくない派
脅威への対抗に関する自信のなさ
もう一つは、周囲を脅威と認識するというものです。
タイプ5は外界にある種の恐れを抱いており、それが不干渉というバリケードを作り出します。
「外界に圧倒されたと感じる」というような記述も書籍にはあり、ここからタイプ5がどれだけ外界に警戒心を抱いているかが読み取れます。
うまく関われないだけでなく、脅威に対抗する術も持たない。この不安と恐怖心が、タイプ5を孤立へと駆り立てます。
結果として、タイプ5の人間関係は壊滅。「人と関わるより一人でいたい」という願望が生じ、その通りに動き、次第に不要と感じた人間関係を削ぎ落としていくのです。
感情麻痺によるコーティング
タイプ5が人間関係構築を怖がるのは、前項で述べた通り。
ですが、人間とは本当の恐怖からは目を背けてしまう生き物。タイプ5も馬鹿正直に「人間怖い」「人間関係構築に自身がない」と明確に自覚することは多くはありません。
ではどういう形で恐怖心が現れるのかというと、「めんどくさい」という人間関係構築に対する忌避感として現出します。
タイプ5にとって、人間関係構築とは面倒なことです。ゆえに、「そんなものに時間をかける暇などない」と、人との関わりはかなり雑になってしまうでしょう。
あるいは、「馬鹿と話すなんて以ての外」と妙なプライドから人を撥ねつけてしまうこともあります。
要するに、恐怖の感情からの逃避、感情麻痺ですね。
タイプ5は、実は逃避の達人です。人からも逃げ、人間関係構築からも逃げ、感情からも逃げるのです。
あらゆるものからの逃避の方法として、タイプ5は自らの感情を麻痺させます。自ら不感症になることによって外界への恐怖心を追いやり、無味乾燥な人間になることによって感情そのものから逃避を図ります。
こうして「人と関わるのが怖い」という感情を自覚しないメンタリティを手に入れることにより、タイプ5は精神の安定を図るわけですね。
ですがだからといって、誰しもが「怖くないから人と関われる」という恐怖対抗じみた芸当ができるわけではありません。
そこで、多くのタイプ5は「人間関係そのものがめんどくさい」という忌避感や「馴れ合いなんてバカバカしい」という軽蔑をもって、人間関係を築けない自らを正当化し始めます。
そもそもが他者との関わりに強い緊張感をもって望むタイプ。人との関わりは消耗しますし、当人的にはいつ見下されたり見放されるかわからない薄氷の上でのやり取りだと感じています。
そんな恐怖心、緊張感、不安といった感情をすべて「人間関係なんて重要ではない」というマインドに置き換えることによって、タイプ5は精神の安定を図っているのです。
頭の中に撤退する
タイプ5は基本的に脳内アドレスを取得しており、追い詰められたり圧倒されたりすると脳内の安全基地に逃げ込みます。これもまた、人間関係を破綻させる要因ですね。
極端なことを言えば、嫌なことがあれば人間関係をバッサリ切って自分だけの世界に閉じこもるわけです。
タイプ5は非常に粘り強いタイプですが、人間関係においてはその粘り腰は発揮されません。むしろかなりこらえ性がない方です。
というのも、「人間関係なんていらない」という表層意識があるからですね。潜在意識はいざ知らず、当人たちが自覚する分には無駄な時間です。
そんな無駄な時間をわざわざ過ごしてやる必要はない。なので、タイプ5は割とカジュアルに人間関係を捨てたり、全てを放り投げて頭の中に逃げ込みます。
タイプ5にとって、人間関係とは恐ろしいものです。本当に恐ろしいものを「どうでもいい」と切って捨てる手札があるなら、誰でもその手札を切ります。
1w9や4w5なんかも人間関係から逃げますが、タイプ5と違って恐怖心とはちょっと違います。
タイプ5は恐怖心があるために、人間関係を頑なに「くだらない」と主張し続け、頑迷なまでに避けるわけですね。
まとめ
今回はタイプ5が人間関係を壊滅させる理由について考えてみました。
こうやってまとめてみると簡単な話ですね。その理由は不安と恐怖です。
人が怖い。人に無能を見破られるのが怖い。あらゆる意味で人間関係を怖がっているので、通常段階以下において人間関係が壊滅するのは必然と言えるかもしれません。
ですが、そんなものを自覚できる人はごく少数に限られます。多くは「必要ないから誰とも関わらないだけだ」と言い張ることでしょう。
もっとも、よく見れば逃げ回っているだけなのですが……言い訳がかなり上手いタイプなので、その事実に気付く人がそう多くないのも特徴ですね。
というわけで、今回はタイプ5の人間関係壊滅に関する考察でした。他にもいろいろな記事を上げているので、興味をお持ちいただけたのでしたらいろいろ漁ってみてください!
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
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