【エニアグラム】トライタイプ469:探求者とは何者か

エニアグラム
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まあトライタイプは厳密にエニアグラムと言えるかどうかは意見が分かれますが……とりあえずそんなことはどうでもよろしい。

今回はトライタイプについて、△469、探求者(自分探しの旅人とも)についてまとめていきましょう。

自分探しの旅人

センターホーナイハーモニクス3分類
本能遊離楽観調和
感情遊離反応防御
思考追従反応調和

書籍の引用(というより翻訳そのまま)で「探求者」としましたが、このタイプを語る上では「自分探しの旅人」とした方がいいかもしれませんね。

というのも、469は「自分とは何者か」という問いかけの中でさまよい、自分の世界の中を旅し、自分という存在の答えを探し続ける探求者

その探究の旅に終わりはなく、いつまでも「自分とは」という疑問を持ち続け、同時にその疑問に答えを出さない人たちです。

あかつき
あかつき

つまり、旅すること自体が目的の人たちですね。

「自分」という存在を知るためのヒントは喜んで拾うものの、安易に答えを出すのを嫌う……というかもはや答えを出すこと自体嫌ってるところがないですか、この人たち?

時折タイプ9の方からリアクションをいただくことがある当サイトですが、彼らの大半はもしかしたら469なのかもしれませんね。だって、こういう類型とか好きな人たちですし……。

ともあれ、「自分探しのためのヒントはいっぱい欲しいけど、答えは外部に求めていない」と、そんな人たちですね。

人から離れたいor離れたくない

タイプ4:個性的で人とは一線を画していたい個人主義者
タイプ9:人と離れず、波風立てず無難にくっついていたい集団主義者

このトライタイプはこの2つのタイプの間で二律背反を生じさせ、しばしば葛藤や悩みを抱えます。

個性的でいれば周囲と波風を生じさせ、下手をすると孤立しかねない。かと言って孤立を恐れて無難に無個性にやっていれば、タイプ4由来の「自分はその辺の人の下位互換」という無能感に飲み込まれる。

おまけにその悩みをタイプ6の不安感が助長するわけですから、その悩みはかなり強烈なものになりやすいです。

結果として「社会には居場所がない」と嘆きながらも自分から仕事を投げ出してしまったり、周囲に合わせて無難に強調しながらも個性を褒められないとちょっと微妙な顔をしてしまったり……という人も少なくありません。

ですが一方で、この悩みがあるからこそ自分という存在を高度に掘り起こし、最終的に非凡なまでの自己理解を極めることができるという強みも持ち得ます。

結果的に大器晩成のような人も多く、前半生はどうにも苦労するかもしれませんね……。

最終着弾点「本当の自分」

469にとっての最後の最後、最終着弾点は、「自分とはこういう人間なのだ」という答えにあります。

しかし、その答えは決して安易には決めません。これでもかといろんなものに触れて、見守ってる周囲がイライラするくらいああでもないこうでもないと悩み抜き、そうやって最後の最後に見つけ出すものこそが、本当の自分なのです。

あかつき
あかつき

この辺、他のアーキタイプ4−6系(146、468)との違いですよね。

他のタイプは「これが自分なんだ」と割と早い段階で(下手すりゃ短慮なくらい早く)答えを出してその自分を目指したりそんな自分を名乗るのに対して、469はマジで答えを出さないです。

下手すると一生答えを出さず、延々と自分について色々と考察します。

ある意味、4w34w5の違いみたいですね

まあ自分に限らず何事に対してもそうなのですが、このタイプは「本当の自分なんて安易に見つかるものでは絶対にない」というのが基本スタンス。
完全な根拠に裏付けされた絶対の自信がない限り、本当の自分が何者かなどと語れません。

この自分という疑問や、ひいてはあらゆる物事の真実に対するスタンスが、469が他タイプと一線を画すポイントになります。

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トライタイプ469の弱点

基本的にタイプ4もタイプ6も自罰的(特にタイプ4)、おまけにタイプ9も自分を軽んじるタイプ。というわけで、469の人たちはどうにも自分という存在を過小評価しがちな傾向が目立ちます。

特に自分に対しては疑念や不安感が生じることが多く、「外に出すのが恥ずかしい奴」「論外」といった手厳しい自己評価を下すことも少なくありません。

その結果として自分のこと全てを軽んじ、内面(行き過ぎた場合は見せかけから)かなり卑屈になっていることも多いです。

特にその卑屈さは、何かトラブルや対処すべき課題が発生した時に顕著に悪さしてしまいます。

その筆頭が、思考の麻痺ですね。

469の人たちは自分の考えや知性そのものに自信を持てないあまり、問題が起きた時には思考が麻痺してうまく考えたり動いたりできない傾向にあるようです。

自分の考えがうまくまとまらず、仮に解決策が思いついても「自分なんかが動いても……」となかなか行動に移せません。

世の中のほとんどのことは、自分が思った通りに動かなければ思った通りの結果を出せません。

時折でもいいので他人に口を挟ませず、自分の思いのまま、感じたままに行動できれば、それだけでも健全度は上がっていくでしょう。

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基本タイプごとのトライタイプ469

基本タイプが4(469、496)

受容的で非常に繊細なタイプ。特に生得本能がソーシャル優位の場合、全タイプ4中もっとも猜疑心が強く繊細な面が強化されます。

この手のタイプ4は本当の自分だけでなくあらゆるものに対して真実や真相を見つけ出そうとするタイプで、安易に答えを出したりはしない超熟考型。
リソースや根拠を複数に求めてから物事を決めようとするため、安直な決めつけとは非常に程遠い存在と言えるでしょう。

一方で自信喪失しやすく打たれ弱い面もあり、特にタイプ4の自己嫌悪や自己否定の側面がより顕著かつ可視化しやすいタイプでもありますね。

その影響もあってか不安定な面があり、結構弱気な時も多いです。

469は「誰が信頼できるか」をある程度気にしているタイプですが、持ち前の慎重さから完全な信頼が難しいタイプ。
496はそれ以前に「そもそも信頼とは」みたいに考えがちな哲学者タイプですね。469よりもさらに自分を安易に決めたがりません。

基本タイプが6(649、694)

おそらくもっとも自分に自信を持っていないタイプ6と言えるでしょう。「自分で決めてはならない」という親からのメッセージを色濃く受け取った人物と言えるかもしれませんね。

その不確実性や持ち前の猜疑心もあってか、物事を決めたり善悪を語る上では複数の確認先を回る事が根付いており、比較的恐怖や不安に対して安易な手段に出ることは極めて少ないタイプと言えるでしょう。

タイプ6らしく自分の居場所を求めているところがあり、469の中では仲間がいることに強い安心を覚えやすいです。

649は「自分も周りもアテにならない」を地で行くタイプ。何かを決めるときは胃を痛める傾向があり、とにかく多くの人に意見を求めるでしょう。
694は明らかに自分の意見表明や間違いを恐れるタイプで、「自分で動きたいけど動けない」という感覚を味わうことが非常に多いです。

基本タイプが9(946,964)

優しく繊細、そして哲学的な思考をするタイプ9ですね。退行ラインで結ばれたタイプ6が一角にあるためか、不安定で不安症な面を見せやすいタイプ9でもあります。

特にメンタルの過敏さが見えやすく、普段は受け身な反面気分屋で感情的になることもあります。そのためか、自分をタイプ4だと誤認するケースもしばしば……。

またタイプ9の中では最も不安を覚えやすく、「思うことはあるし解決策も頭に浮かんだが、自分自身で行動に移すのが非常に難しい」という悩みを抱えやすいタイプになります。

タイプ9の中では非常に自己無能感や弱さが見えやすい繊細な人たちですが、やはりそこはタイプ9。他の469と違って「なんでもいいか」と開き直ってうまくストレスに対処することも多いです。

946はより不安定で「目立ちたい」という思いと「目立たず無難にやりたい」という思いの板挟みを味わいやすいタイプ。
964は優柔不断な超受け身タイプで、とりあえず何事も静かに目立たずいることで受け流そうとする傾向が強いタイプです。

他タイプとの比較

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

 

 

参考書籍

 

タイプ一覧

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