【エニアグラム】根源的恐れと欲求は自分ではわからない

エニアグラム
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エニアグラムについてある程度以上知識を得た方の中で割と語られる要素、根源的欲求と根源的恐れ。

これらを真正面から受け取って、「自分は愛されたいなんて思っていない」とか「安全なんて求めていない」とか、そういう決め方をしている人も多いですね。

ですが、ちょっと待ってほしい。それらは本当に、自己認識できる形で表出するものなのでしょうか?

今回は、「いやいや無理ですよ」と大衆にNoを突きつけたい。そんな記事内容です。

本当のところは自分ではわからない

実際に根源的恐れや根源的欲求はそんなに簡単に自覚できるものなのか?個人的な答えとしては「No」です。

恐れも欲求も本能的に感じるもの。つまり意識的に感じるものではありません。

だから「別に安全性は重視しないからタイプ6は違う」だったり、「痛みも苦しみも感じないからタイプ7は違う」とかといった文言も、一概に「その発言は正しい」とは言い切れないのが実情です。

結局、口で言うだけ、表層意識で思っているだけでは、根底にあるタイプには辿り着けないわけですね。

それこそ自分の正しさを補償してもらうために取り巻きを作って安心したいタイプ1、知識を得て有能になることによって誰にも指図されない独立独歩の人生を歩もうとするタイプ8とかがいても、正直意外でも何でもありません。

結局、表層意識での欲求は何でもあり。根源的な恐れを回避し、根底にある欲求を満たすためには、表層の欲求や思惑など人によってどうとでも変わるわけです。

あかつき
あかつき

ただでさえややこしいのに「こういう人であってほしい」と言う自分の願望を混ぜて自認を決めるケースも頻発してるので、自認タイプである根拠を語らせるとまーカオスな人が多いですね

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何のための根元?

恐れや欲求を表す際に用いられる文字、「根源的」。そして元来の正しい表記である「根元的」。どちらも大まかな意味合いは同じです。

ネット辞書によると、根源(根元)の意味は、「物事が生じる元」「出発点」とのことです。

つまるところ、「愛されたい」とか「認められたい」とか「正しくありたい」とか「有能でありたい」とか、そういったものは根元。あらゆる付加要素を取り払った剥き出しの欲求です。

恐れについても同じ。表層意識でなく本能的に恐るからこそ「根源的恐れ」。そしてそんな剥き出しの本能的な恐れを避けるために求めるものが「根源的欲求」。つまり全ては本能です。

先述しましたが、根源的欲求を叶えるために表層意識では別タイプの欲求を持つことも決して珍しくありません。むしろ圧倒的多数派とすら思えてしまいます。

すべては根元に眠る隠された恐れと欲求。表層意識にある全てのものを取り払って、自分が知るはずのない本能を無理やり掘り出し、場合によってはジョハリの窓で言う誰も知らない自分自身を曝け出し、そこまでやって、ようやく根源的恐れと根源的欲求が浮き彫りになるのです。

あかつき
あかつき

結構いるんですよねー。「安心するかどうかはどうでもいい」と言いつつ明らかに安心できそうな行動をする人とか、「別に周囲に褒められたくない」と言う承認欲求の塊とか

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本当はややこしい恐れと欲求

よくよく考えてみると、自分が本当に恐れることも欲求も、真に把握することは本当に難しいです。

実際、表層意識だけで恐れと欲求を導き出した結果として誤認が頻発します。

以下、恐れや欲求を踏まえた誤認の一例になります。

タイプ1

「正しくありたい」というより正しかったり清廉潔白なのは大前提になるため、意外と「高潔でいたい」という欲求が浮き彫りになっている人が少ないです。

多くの場合、「自分の正しさを保証してほしい」という願いからタイプ6の「安全でいたい」という欲求と混同するでしょう。

タイプ5もありますね。こちらは自分の正しさを知識や能力で保証しようとするタイプで、何かを学ぶことが好きな人たちです。

タイプ2

「愛されたい」という欲求は基本的に封印されています。なぜならそれ自体が厚かましい願い。タイプ2の「私は大丈夫」という自己暗示に好ましくない思いだからです。

そのため、無欲なタイプ9に擬態することもしばしばあるでしょう。まさに「何も願わない」という自己イメージの保証になるからですね。

あるいは、自分のことを自己中心的であると勘違いしてタイプ8を自認することもあるかもしれません。特にソーシャルの生得本能が強いとなりがちですね。

タイプ3

承認欲求は基本的に他人にしか見えません。そのため、基本的にその場に好ましいタイプを名乗るでしょう。

例えば仲間と共に歩むことを求められるならタイプ6、合理性を強く求められるならばタイプ5といった具合ですね。

誤認は多岐にわたるため、一概に「こう」とは言い切れないのが現状ですね。

タイプ4

「自分自身でありたい」という欲求が他と被らないためあまり誤認するタイプではありませんが、結構な割合で退行するため、退行先のタイプ2を名乗る人もいます。

欲求に従い「自分自身は何者か」と自問自答するので、意外とタイプ5とかも多そうです。

とはいえ、実態としては他タイプがタイプ4を誤認するケースがほとんどですね。

タイプ5

素直に退行ー統合ラインでタイプ7、タイプ8を自認する人が多い印象です。

「有能でありたい」という欲求からしばしば有能さをアピールしたい気持ちが生じるため、案外自己主張は多めです。

単純な知識欲ばかりが注目されがちで、欲求について語られることが少ないタイプでもあります。

タイプ6

誤認地獄。嫌われてるんでしょうか?

「安全でありたい」という欲求がふわっとしている上に自分では気づきにくいので、主に「強くなりたいからタイプ8」「個性で集団内の地位を確立したいからタイプ4」といったケースが散見されますね。

とはいえ、安全確保のために様々な姿に擬態するので、自分自身ではかなりわかりづらいタイプではあります。

タイプ7

痛みや苦しみから逃れて幸せになりたい欲求こそむき出しですが、「みんな一番の欲求はそうでしょ?」という前提の上で話を進めるので、意外と誤認することがあります。

多いのは統合₋退行ラインのタイプ1、タイプ5でしょうか。

当人の中では真面目なつもりなのでタイプ1、様々なものに集中するためタイプ5、といった感じですね。

タイプ8

強いので誤認は少ない……かと思いきや、恐れと欲求の本質は強さではありません。ここがイメージとの齟齬、誤認の要因になります。

誤認先は「自分を守りたい」と「安全でいたい」という欲求の被りからタイプ6、次いで世界を恐れているところがあるタイプ5でしょうか。

両タイプとも逆にタイプ8と誤認することもあるので、なかなか興味深い組み合わせです。

タイプ9

こちらも誤認地獄。そもそもタイプ9の欲求がふわっとしているため、タイプ9が誤認するケースもタイプ9と誤認するケースも両方存在しています。

特に多いのは、タイプ6や同じ遊離型のタイプ4、タイプ5という誤認でしょうか。つながりの喪失を恐れるという特性上、集団のために自分を捨てたり、あるいは集団から離れた場所で自分自身とのつながりを維持したりします。

そんな性格もあって、集団の中でしか生きられない(と思いがちな)タイプ6、そして人と一定距離を保つ他の遊離型と間違えるわけですね。

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まとめ

根源に眠る恐れや欲求を自ら理解することは困難を極めます。

「自分はしっかりと恐れや欲求を理解している」と自信を持ったところで、それが裏に潜む欲求が見せている幻、表向きの欲求にすぎないということもしばしば発生しています。

多くの方は欲求を主に見ますが、恐れが何なのかを見ることも大切でしょう。

直接「支えがないと不安だ」「人にいいようにされるのが怖い」「無価値な存在でいるのが怖い」とそのままの形で存在するわけではありませんが、大まかな属性として何が怖いのかを把握してみることで何か見えてくるかもしれません。

とはいえ、恐れも欲求も根源的なもの。知るためには、人から見える自分の姿も掘り下げてみることが大切と言えるでしょう。

もっとも、エニアグラムと深く関わらない限りは「タイプ誤認が何だ」という話ではありますが……自己理解や自分との付き合い方を考える上で、自分のタイプをしっかりと把握しておきたいものでもあります。

自己のタイプを正確に当てるのは難しいですが、たまには自認タイプについて考え直し、恐れも欲求も本当に合っているのかどうかを含め、自分自身としっかり向き合うのもいいかもしれませんね。

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

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