……を、改めてまとめてみたいと思います。
タイプ4は「みんな注目して!」という感情センターゆえの気持ちと、思考センターであるタイプ5に近いがゆえの「みんなには及ばない」という思い込みが両立しているタイプです。
それらが合わさることで嫉妬の囚われが引き起こるわけですが……今回はそれについてちょっと深掘りしていければなと考えています。
タイプ4の囚われについては以下にまとめておりますので、もし「何のことかわからない」という方がいらっしゃればそちらをご覧くださいませ。
嫉妬の出所2つ
個人的な見立てですが、タイプ4の嫉妬の出所は主に2つあるように思えます。
それが、大体以下の通り。
・注目される人への嫉妬
・「勝てない」という思いからの嫉妬
まずはこの2つについて考えてみたいと思います。
純粋に注目される人・名声がある人が気に入らない
まずはこれ。簡単に思い浮かびやすいのはこちらでしょうか。
承認欲求の高さが特徴の感情センター、かつ個性が売りのタイプ4。なぜ個性を売りにするかというと、そのほうが注目されやすいからというのが大きな理由のひとつです。
これは「無力で凡人に劣る自分はせめて個性で認めてもらうしかない」という強迫観念が影響するわけで、個性を人に認めてもらうことに特に4w3は並々ならないこだわりを見せます。
ですが世間における多数派が他人と違うこだわりや個性で勝負するタイプ4の味方になることは少なく、大抵はニッチなファン層の獲得、うまくいっても「わかる人にはわかる」を地で行くこだわりクリエイターという立ち位置に落ち着きます。
これで満足するタイプ4もいますが、大抵上には上がいるもの。タイプ4よりもはるかに影響力を持って周囲に認められている人は多くいます。
そこで、タイプ4の囚われである嫉妬が発動するわけです。
言葉にするなら、「自分に勝る力を持った普通の人に注目度ですら勝てないなんて、私はいったいどうすればいいんだ」と言った感じでしょうか。
それらが「気に入らない」という気持ちに変わり、反応型らしく自分に勝る相手にちょっかいをかけていく人も中にはいます。
言うなれば駄々っ子ですね。
自分のアイデンティティがかかってるんです。必死にもなる
不健全化してひどくなると、それこそ「憎い」までいってしまうこともありますね。
こうなってくると相手の一挙手一投足に対してケチをつけずにはいられず、嫉妬の囚われはどんどん大きなものになっていきます。
「周囲には勝てない」という嫉妬
こちらは主に4w5に多そうですね。
原理は単純です。周囲に勝てる要素が見つからない。だから嫉妬する。これだけです。
この人たちは思考センターにかなり近い位置におり、承認欲求はそこまで高くありません(なんだかんだ認めて欲しい気持ちはあるけど)。わかってくれる人だけわかってくれればいいというスタンスです。
ともあれ、今すべきなのはそういう話ではありません。
タイプ4を知る上で重要なのは、「自分は凡人にすら劣る」という強烈な思い込みです。
単純な話、それそのものが嫉妬の囚われを引き起こしている側面も間違いなくあるのです。
「凡人にすら劣るから個性で勝負して認めてもらうしかない」。これはタイプ4の共通認識です。……多分
勝てない分を個性で埋め合わせる。これがタイプ4の生き残りの基本戦略になります。
この基本戦略は勝負事や競争というよりは承認欲求を満たすために向けられることが多く、そこがタイプ5との違いになるわけですね。
……また脱線してしまいましたが、とにかくタイプ4の嫉妬の大きな出どころに、間違いなく「周囲にすら劣る人間である」という自己暗示が入ってきます。
嫉妬を個性で埋め合わせるか、嫉妬のままに凡人を憎み続けるかはその人次第と言ったところですね。
嫉妬が及ぼす影響は?
さて、嫉妬の出所という主題が終わったところで、ここからは蛇足編。嫉妬の影響をモロに受けたタイプ4は自他にどういう影響をもたらすのか?そこについても考えてみたいと思います。
パッと思いつく限り、主には以下の感じでしょうか?
・より個性に駆り立てられる
・逆に周囲を見下す
・気まぐれになる
・自己無力感に沈む
という感じで、略式ですが見ていきましょう。
より個性に駆り立てられる
囚われによって健全度が下がっていき、レベルの数字が大きくなっていくルートですね。
「もっと個性を、もっとオリジナリティを」と自分自身を駆り立て、結果としてどんどんおかしな言動をしたりアブノーマルな趣味に走り、自分自身を見失っていくことになります。
「変わった人(その個性が好き)」という言葉を得たい承認欲求に駆られ、自分がしたいことと個性に溢れる行動の区別がつかなくなってきます。
不健全気味になってくると先日の言動と真逆のことをするような姿も珍しくなく、個性的な振る舞いのためには何にでも飛びつくようになっていきます。
逆に周囲を見下す
いわゆる投影というものですね。劣った自分という思い込みをそのまま他者にかぶせ、見下すことでなんとか自我を保ちます。
こうなれば目をつけた相手の一挙手一投足にケチをつけることも珍しくなく、自分の方が品位が上だ、あいつは下品で下劣だと徹底的に見下すようになります。
他人に投影なんてする時点で必死感全開ですね。
こうなると相手を決して手放しません。無論悪い意味で
もっとも、一方的に見下すような行いは品位を欠くものではありますが、こうなったタイプ4には基本理屈は通用しないと思っていいでしょう。
気まぐれになる
別の言い方をすると、「周囲を振り回す」ですね。
周囲が離れていかないか不安になり、まず真っ先に感情的に反応します。それが、周囲への気まぐれな対応だったり優しくしたと思えば冷淡になるアレだったりするわけです。
要するに、周囲を振り回すだけ振り回して相手が離れないことを確信したがるわけです。嫉妬すればするほど、「自分には人望もない」と思い込んでしまうところがタイプ4にはあります。
そして本当に人望を失うとタイプ2に退行し、人との適切な距離感が保てなくなってきます。
自己無力感に沈む
もはや「陥る」ではなく「沈む」と表現したほうがいいでしょう。早い話が、他人に個性ですら勝てない、承認欲求も人より得られないとなっていじけてしまうわけですね。
個性は、タイプ4が嫉妬の感情を極力覚えないでいられる防波堤のような役割を担っています。嫉妬の感情に駆られた時点で、その防波堤はどこかが決壊したと見ても間違いないでしょう。
特に4w5にありそうな傾向ですね。茫然自失になり、自分という存在を見失ってしまう可能性もあります。
早い話がアレです。アイデンティティクライシス
まとめ
今回はタイプ4の囚われについてまとめてみました。
もともと書いている記事の詰め合わせ、そしてそこから(多少は)発展させた内容になりましたが、いかがでしょうか?
タイプ4にとって、嫉妬は負の側面から見た軸となる要素になります。その周囲への嫉妬がどういう影響をもたらすのかは人それぞれですが、出所に関してはおおよそ近しいものがあるのではないでしょうか?
タイプ4は常にどこかで、「自分は人に劣る」「人より注目されない」という思い込みを抱えています。個性はそれを埋めるための必需品、嫉妬はそこから生まれた負の感情となります。
ですがこの嫉妬と個性の混ざり合いがタイプ4の性格に深みを与えている……のかもしれませんね。
と言ったところで今回はここまでですね。
普通のタイプ4の記事も上げておりますので、よろしければそちらも合わせてご覧くださいませ。
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