火星環という手相は、正直まだまだ知名度の低い線ですね。手相をちょっとかじった程度だと、「何それ?」となってしまうのも無理はないでしょう。
話題に上がらないという事はそれだけ珍しい相だし、実際に持ってる人はそれだけでもかなり珍しい特徴のある人とされています。
今回は、そんな火星環について見ていきましょう!
火星環は成功者の証?
火星環というのは、図のオレンジ色の線ですね。だいたい生命線の起点辺りのちょっと下くらいから、中指に向けてニョキっと生えてる線の事です。
火星環を持つ人は、基本的にえげつないレベルの底力を発揮できるタイプ。
普通の人なら首を括るような盤面であっても折れることなく、数年後には富裕層まで這い上がっていた……なんて夢物語も冗談ではなく成し遂げられる器の持ち主に多い線なんですね。
実際、火星環を持つ人はとんでもない人が多いとされています。例えば逆境でもあわてず泰然としてる人とか、普通諦めるような長い道のりも当たり前のような顔をして進む人とかなどなど。とにかく、常人では計り知れない人が多いのです。
例えば仮に借金地獄にあっても投げ出さずに脱却の策を練りまくる人とか、なんなら何をやっても裏目ばかりで最悪の結果しか引き寄せない、不幸なんて生易しいものじゃない人生でも楽しみを見出したりとか……まあ、ある意味常軌を逸した人の証なのかもしれませんね。
正直占い師によって線の解釈は分かれる線ではありますが、個人的には多少の逆境程度ではほぼ行動に変化なし、絶望レベルの不幸で泣きごとを言いながらでも打開策を実行できる人の相と見ています。
火星環持ちもキツい時はキツいししんどい時はしんどいんですよ。鬱にもなるしノイローゼになりそうな時もあります。
でもやるんですよ。生命活動のためにやるしかないんですよ!絶望的な状況すぎて!
元々は災いの相としても……
さて、今でこそ成功者の証として持てはやされる火星環ですが一説には災いや不幸を呼ぶ凶相とも言われています。というか、実際そういう側面があるという声もかなり根強いですね。
謎の多い線で、今でも諸説ささやかれています。
主な説は、おおよそ以下の通り。
- 多少の不幸では通用しないレベルの底力の相
- 苦難の果ての成功の兆し
- 単なる災いの線
- 性愛線と呼ばれる全く別の線。つまり火星環は存在しない!
- 普通に成功者の線
- 混乱や世の中の乱れに好機を見出す線
……もうややこしすぎて意味不明ですね。ちなみに太字は特に有力であろう説です。
ちなみにですが、性愛線がこちら。
火星環と同じく、生命線ちょい下から同じように中指下まで伸びてる線ですね。
こいつは生殖機能が弱まってるときに出てくる線で、まあ火星環における「災い」という条件をクリアしてるっちゃしてますが……これは区別がつかなくて当然ですね。
ともかく、火星環と苦難は関連性が高く見られているという点だけ見ていただければオーケーです。
私から言わせれば、神様からいぢめられてる人の線です。
不運の権化。でもやるしかなくて、いつの間にか大物になっちゃう人が多いから吉相呼ばわりされてるんだそうに違いない
濃ければ濃いほど強くなる
手相のどの線にも言えますが、線が濃ければ濃いほどその意味合いが強まり、逆に薄ければ意味は弱まります。
火星環も一緒。濃ければそれだけ逆境に強くなり、逆に薄いと薄いだけ不幸耐性が一般の人に近づいていきます。
つまり、火星感が濃ければ濃いほど底力を発揮したり、不幸や苦労に対して鈍感になっていくわけですね。
もっとも、どれだけ薄かろうがあるだけで普通の人より底力があるわけなので、火星環がどれほど頼りなくても自信を持ちましょう。
珍しいから無くて当たり前
もしも火星環が無くて落ち込んでいる方がいらっしゃったら、もうそこに関してはご安心ください。こんな線、普通は無くて当たり前です。
むしろある人の根性や底力が規格外なだけなので、無いなら無いなりに、のらりくらりとやっていきましょう。
どうしてもやりたいことに目覚めると、いつしかどこかで生えてくるかも……?
ともあれ、苦境において並外れた努力を続けられる人間なんてそうそういません。私も結構な数の手相鑑定をしてきましたが……今のところ、火星環持ちの人は1人しかいません。そういうものです。
どうして成功者に多いのか
さて、そんな底力を示す火星環ですが、実は言うほど逆境に立っているわけではない成功者にも出てくることがあるのだとか。
何故なのか。ちょっと手相学の観点で考えてみましょう。
まず、火星環の起点になっているのが第一火星丘という場所。
だいたい、この赤い丸で囲んだあたりがそれですね。
この丘が示す意味は、「積極性、勇気、闘争、行動、意志」。線や発達具合によっては短気や自己中につながる可能性もある場所ですが……成功者に必要なマインドを示していると言っても違いありません。
積極的に行動しなければチャンスは来ず、何かをやるうえで基本的に競争は避けられないし、おまけに意志力が無ければ上手くいくものも途中で折れてしまいます。
一方、火星環が伸びていく先は、中指下の土星丘と呼ばれる場所。
ここは「冷静さ、自制、研究、思慮、忍耐」といった、主に知力や泰然とした態度を表すとされてますね。
ここは孤独も意味し、強すぎれば人嫌いや孤高の存在といった人を避ける人になってしまうかもしれませんが、いずれにせよ知性をつかさどっている側面が強いのは事実です。
火星環とは、この第一火星丘と土星丘を結ぶ弧のような線。つまり行動力と自制心を併せ持った知勇兼備の相とも取れるわけですね。
つまり実際にドン底に突き落とされてようが生まれてこの方順風満帆で何も困らず生きていようが、マインドさえ出来上れば出る時は出ます。
たまに苦労知らずの2世の経営者なんかにこの相が出ることもあるようですが、素質があれば誰にでも出る可能性は非常に高いですね。
ともあれ、火星環が成功者に多く出るのは、それだけの行動力と冷静さを併せ持っているから。手相学に当て嵌めて考えると、そういう解釈になります。
2重に出れば効果も2倍
稀にですが、火星環が2重だったり大量に出てる人もいるんですよね。
火星環がいっぱいあるという事は、それだけ底力もすさまじい事の証左。2重だけですまない人も中にはいて、複数あればあるほど効果が高まる相とされてます。
もう雑多なくらい何本もあった場合は……寿命以外では物理的に殺されないと死なないメンタルお化けさんですね。泥水をすすってでもしぶとく生き延び、いつの間にか大成することもあるかもしれません。
まあ、それだけ不運も絶望も最強クラスという事もありますが……
切れや島は悪い意味
どの線にも途切れや島は存在しますが、当然、火星環に島が出たり途切れが発生することもあります。
線の途切れも途中の島も手相においては凶相で、どちらも停滞や妨害を意味します。
火星環にあるものだと、夢を追ったりいろいろ努力してる途中、どこかで最悪な邪魔が入るとか、あるいは心がぽっきり折れてしまうといったことがあるかもしれません。
どちらにしても満足いく結果が得にくい傾向があり、せっかく苦労しても骨折り損なんてことになるかもしれません。
特に切れ切れにもなってくると、どれほど努力を重ねても「ほどほど」「それなり」レベルで断念することが多くなると言われています。
せっかくの火星環です。自信を持って、迷わず突き進んでみましょう。何か面白い結果が待っているかもしれませんよ。
ぶっちゃけあるだけでヤバい人です
というわけで、火星環に関してはこんなところ。
当然綺麗で濃い方が力は増しますが、どんだけいびつな形をしてても、たとえ切れ切れであっても、ただあるだけで非凡と言ってもいいかもしれません。
せっかくの底力、せっかくの逆境耐性です。やりたいことがあるなら、すぐ諦めずにやり抜いてみると、世界が変わるかも……?
何より火星環持ちの人にとって肝心なのは、どんな時でも潰れない事!
心身の健康管理は絶対。気晴らしも遊びもぐっすり寝る事も大事にして、短期でなく長期的な視点を見据えて、無理のないように生きていきましょう。
どうせ大器晩成型です。急いだところで、おおよそ潰れるのが先ですよ。
ゆっくりまったり、「死ぬ前にどうにかなればいいや」という気持ちでどっしり構えましょう。
宣伝になりますが……
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