孤独が不幸できつくて気が狂うものなのか?孤独のメリット3つ!

世の中
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人は1人では生きていけない。そりゃそうだ。群れることは本能であり、人を自信づかせて強くする。それも確かに。

実際、コミュニティという群れに属して生きると、そういうメリットがありますね。

で、一方で「誰にとっても孤独は悪いこと」「孤独は人を不幸にする」「気が狂う」「群れなければ絶対生きていけない」という声もありますが、これって誰が決めたものなんでしょうか?

結局、何事も一長一短。当然孤独にも孤独なりのメリットは存在します。

長い人生、どこかで群れから離れて孤独を味わう瞬間もあるでしょう。ですが、せっかくなら孤独は孤独で、そのメリットを意識して謳歌する方が楽しく生きられますよ。

孤独は案外普通に楽しめる

孤独と言えば「辛く苦しいもの」だったり、あるいは「もともと素養のある限られた人間にしか楽しめない悲しいもの」と思ってしまうかもしれませんが……実は案外そうでもない。

確かに、素養のある人にしか楽しめないというのは半分正解です。が、孤独そのものを楽しむのは、おそらく多くの人が考えている以上にハードルが低いです。

「常に誰かといないと死ぬ」というめちゃくちゃ高い所属欲求がある人でもない限り、案外あっさり気楽に孤独を満喫できますよ。

正直、言うほど恐れるものでも身構えるようなものでもないです。

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きついと思えば何でもきつくなる

何だかんだ、思い込みの力はすさまじいです。どんな地獄に対してもいいところを見出してしまいますし、どれだけ恵まれていても短所しか見えなくなります。

当然、その思い込みの中にはある事ない事両方が盛りだくさん。「きつい」と感じているものが必ずしも本当にきつい事ばかりではない……というのもよくあります。とても信じたいものではありませんがね。

ともあれ、孤独に至ってはほとんどが「きついと考えてしまった結果、みんな意地でも避けようとしてしまう」類いのもののような気がします。

孤独に覚悟は必要ない

たまーに意識高い系の人が「孤独になる覚悟を固め、強く孤高に生きていこう!」なんて喧伝してますが……私個人としては、孤独に生きるのに覚悟なんて邪魔なだけだと思います。

そんな事より、もっと明白に人生を単純化しましょう。

集団でいる時は集団でいる時の楽しみをしっかり味わい、孤独ならば孤独なりの楽しみを味わう。

その両方を吟味したうえで、孤独に対して余計な気構えを見せずゆったりと構え、面白そうな人がいれば関わっていってみる。これでいいのではないでしょうか?

孤独のメリットはいっぱいある

さて、「その気になれば案外楽しめる」「きついのはそう思うせいだ」とだけ話していても説得力はほとんどないでしょう。

かくいう私も孤独には縁がよくありまして……。生活インフラや最低保証、店での店員さんのやり取りといった最低限の接触を除いては、今のところ人生の半分くらいを誰とも繋がらず孤独に生きてきました。

そんな私も孤独耐性は強い方(というか定期的に1人にならないと生きていけないタイプ)でして、孤独のメリットは色々と実感しています。

その中でも選りすぐりの「孤独の特権」とも言えるメリットを上げてみましょう。

孤独のメリット1.対人ストレスフリー

孤独になると人と会話する機会が得られず、日頃の愚痴や楽しみを共有する相手がいません。

ですがそれと同時に、コミュニティにも特に所属が無いから変なルールやしきたりに従う事も、何か行動を起こす時にいちいち誰かにお伺いを立てる必要も無いという強みも併せ持てます。

つまり、人の都合や全体の空気に振り回される事が絶対と言っていいほど無いというわけですね。

これは「何でも人に共有したい」「体験したことは人に話すまでで1セット」と考える人にはメリットの無い話かもしれませんが、別に共有にこだわりの無い人にとってはメリットも大きいのではないでしょうか?

人が2人以上集まって仲良くするとなれば、どうしても場の空気というものが存在してしまいます。で、これを読まなければ退陣に亀裂が入り、ひどいと所属しているコミュニティからも干されてしまいますよね。

ところが、所属が無い浮いた存在には、空気というものが無い。これが意外にも快適で、自由な時間では好きなことを好きなようにできるようになっていきます。

とにかく平和なんですよね、孤独は。

孤独のメリット2・空気に流されない判断ができる

これも、なかなかメリットの大きい話ですよね。

集団に属せば「居場所がある」という安心感と心の安寧が得られますが、それと同時に「自分の利益ばかりを追求していられない」「集団第一の判断を下さなければならない」という場面に嫌でも出くわします。

この「集団第一」というのが厄介で、例えばいじめや嫌がらせをみんなして正当化したり、自分の本音とは真逆のスタンスを貫くことになったりといった、まさに集団の利益のための行動を余儀なくされますね。

所謂組織の歯車というやつですが……これが過ぎればどうなるかというと、最後に待つのは思考停止。集団の空気のための無難な選択以外ができなくなっていきます。

特に日本人は調和を強く重んじる国。集団に属すのであれば、その集団の色に根から染まらなければならない事も多いと思われます。

一方の孤独人は、集団とは常に一定距離を保っています。必要以上に集団に染まった判断をする必要がありません。

当然、自分の頭で考えて色々判断しなければならないデメリットはありますが……同時に意見やスタンスに対する自由度が大きく上がるメリットもあります。

孤独のメリット3・好き勝手動いても文句は言われにくい

当然、状況的に半端にしか孤独を味わえない人(親とのつながりが強い、コミュニティが発達した地域在住、会社内でつながりが深い等)ではこのメリットはほとんど無効化されていると言えるでしょう。

が、必要以外のしがらみのない人は、ぶっちゃけよっぽどマズいことをしない限り周囲からの忠告はありません。有体に言えば、見捨てられた存在とも言えますね。

ですが、その「全員から見捨てられている」状況を最大限に利用すると、その先に待っているのは意外にも自由だったりします。

何をしても周囲は興味なんて無いわけですから、よほど迷惑をこうむらない限り口出しなんてされません。進むも勝手、退くも勝手、栄達も滅亡も個人の勝手です。

要するに、究極に好き勝手出来る状況になるという事ですね。

そうやって1人でぶらぶらしても横槍を食らわない状況を利用して、何かしら新しく始めてみるもよし、別のコミュニティにふらっと顔を出してみるもよし……究極に1人になってしまえば、これまで無かったメリットが増えていきます。

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真に避けるべきは「孤独」でなく「孤独感」

というわけで、孤独にも長所あり。その気になれば、案外普通の人が羨むような要素もザックザク眠っています。

にもかかわらず、多くの人はそれらを一切活かせない。なぜなのか。

私は、孤独のメリットを阻害するものの正体を「孤独感」だと考えています。

要するに、孤独そのものが人の気を狂わすのではなく、「孤立」「見捨てられ」「無所属ゆえの脆さ」といった、孤独がもたらすマイナス面への恐怖こそが、真に孤独を恐ろしいものたらしめているのではないでしょうか?

無論、孤独への「恐ろしい」という先入観をすぐに断ち切るのは難しいでしょう。実際、孤独にはいくつもの恐ろしい側面はあります。

ですが、どれだけ難しくても、自分が変わらない限り何も変わらないのが世の中です。

孤独を今後味わうにせよ味わわないにしろ、孤独を極端に恐れすぎては危険。不利益しかもたらさない集団を「孤独よりマシ」といつまでも信奉していては、基本的にロクな末路は待っていません。

人は変わりたくない生き物です。どうしても「関係を断ち切って孤独を選ぶ」という選択肢は採用できないような気がします。

が、一番の毒は、有害でしかない関係を「少なくとも孤独じゃないから」と無理矢理保持し続けることです。

無論、最終的に動くかどうかはあなた自身にお任せしなければなりません。ですが、どの道を選ぶにしても、関係保持が毒にもなり得る事だけは忘れないようにしてください。

一生孤独なんてそれこそレアです

「孤独に一度堕ちてしまったら、その先は一生孤独」なんて思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが……大丈夫。自分から望んで全ての関係を断ち切りでもしない限り、一生誰とも繋がれないなんてのはレアケースです。

私がここまで見てきた中では、結局一生誰とも繋がれない可能性があるのは以下の人たちですね。

  1. 周囲が幼少期から支援する気ゼロの「なるべくしてなった」引きこもり
  2. 開き直って「孤独に生きてやる」と悲壮な決意を心に刻んでしまった人

孤独なんて、周辺環境がよっぽどクソか本人が諦めて全部の支援を断りでもしない限り、一時的な状況でしかありません。

もし1のような引きこもりの方なら、ネット環境をフルに使って保護施設や制度を探してみるのもいいでしょう。
人間というのはどいつもこいつも現金なもので、引きこもりニートという肩書を外すだけで軽蔑する奴らは一気に減ります。周囲とも繋がりやすくなりますよ。

2に該当する方は……ちょっと肩ひじ張りすぎですね。人生なんて、やりたくもない事に覚悟や信念を固く持つほど堅苦しいものでも悲壮なものでもありません。
あなたを貶めたくだらない連中なんて無視です、無視。もっと気楽に自由を楽しみながら、気になったコミュニティにはゲストとしてフラット顔を出すのもいいものですよ。

どっちにしろ、環境がクソなら抜け出してしまえば状況も変わります。深く考えず、自分1人だからこそできることを探しながら、気に入った人には気まぐれでちょっかいかけていきましょう。

人生なんてそんなもんでいいんじゃないでしょうか?

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