エニアグラムにはセンターという概念があり、それぞれ本能(ガッツ)、感情(ハート/フィーリング)、思考(ヘッド)の3つのセンターが存在しています。
今回はその中でもガッツ、本能センターに関して、備忘録も兼ねてまとめていきたいと思います。
センター全体の説明は以下にまとめていますので、「センター自体よくわからないよ」という方はまずそちらをご覧いただけますと幸いです。
こちらもどうぞ
本能、感情、思考?3つのセンター
概要
該当タイプ
タイプ1、タイプ8、タイプ9
まずはざっくりと内容を確認してみましょう。
エニアグラム書籍としてしばしば活用されているエニアグラム基礎編には、このような記述がありますね。
タイプ8、9、1は、現実での抵抗を維持することにかかわっている。
自分を守るために、身体的緊張に基づく境界を設ける。これらのタイプは、攻撃性(aggression)や抑圧の問題をもつ傾向がある。
自我の防衛の下に、かなりの「激怒」を抱えている。
ここから簡単に特徴を抽出すると、以下のような点が見えてきます。
- 自己防衛本能が強い
- 攻撃性に関連した特徴を持つ
- 激怒の感情がキーワード
要するに、生存本能ですね。生命体としての原初である防衛、攻撃に関する属性が強めなのが本能センターの主な特徴と言えます。
体に根差す
本能センターの人たちの神経は、そこまで複雑な作りをしていません。書籍では「体の知性」という単語で語られている通り、本能センターの精神は常に体に根差しています。
例えば感情だったり、今の感覚だったり、快不快だったり……そういったストレートな感覚が特に強いタイプと言えるでしょう。
例えば虫の知らせなんかが発達しているのは、大抵このタイプかもしれませんね。
本能と意識が強くリンクしており、自分自身の生身の感覚に忠実なタイプとも言えます。
本能センターと影響
また、書籍にはこのような文言もありますね。
「自分が影響を受けることなく、世界に影響を与えようとする」
はじめにあるのは、自分自身という存在の固守です。
誰しも自分というパーソナリティーを持っているものですが、本能センターのそれは特に強固であり、外部に依存せず自分の自我を保持したいという強い欲求があります。

タイプ4のパーソナリティーとは全然毛色が違いますよ。
あっちは個性、こっちは自分の快不快とか思惑とか感情や正義、信念などなど。言うなれば「自分は正しい」という実感です
そしてもう一つは、世界への呼びかけです。
生物の根幹は種の繁栄、もっと言えばそれに適した環境の醸成です。本能センターはその毛色が特に色濃く、外界内界問わず世界を自分色に染めたい欲求を持っていると言えます。
これが、「影響を受けず世界に影響を与えたい」という言葉の意味です。
攻撃性と怒り
潜在的感情:激怒
こんな一文がある以上、怒りと本能センターの関連性についても考える必要があります。
本能センターは、幼少期に少なからず自分のパーソナルスペースを侵害された感覚を覚えたとされています。
この自分の内側を踏み荒らされた感覚が激怒へとつながり、その激怒が世界への抵抗・自分の価値観の波及、場合によっては押し付けとして表出します。
例えばタイプ8だと力技による周囲への抵抗、タイプ1だと自己の正義による改革といった感じですね。

タイプ9?後で話してくれるんでね?
そんな激怒の下地になっているのが、攻撃性という強烈なエネルギー。これは時に自分に向けられ、時に他人に向けられるものですが、このエネルギーの向く先に関しては各タイプで異なっています。
影響との境界
本能センターは激怒の感情を孕み、そしてあらゆる影響から自分自身を守ります。
そして影響を受け付けないためには、影響から生じるエネルギー流入を防ぐための障壁、境界を必要としています。
本能センターにとってこの境界は絶対に守るべき防衛ラインであり、その維持のために多大なエネルギーを費やすわけですね。
激怒も影響への抵抗も、もとを正せば「影響から自分を守りたい」という気持ちと、そのために作られた境界が発端です。
各々維持の方法と防衛ラインの敷き方は違いますが、「境界」「エネルギー」「攻撃性」という3つのキーワードが存在しているのが共通点ですね。
攻撃性と境界から見る3タイプ
タイプ1
外部からの影響に対する障壁も持っていますが、それ以上に自分の内部の混沌(衝動や怒りなど)から自分自身を守ることに力を注ぎます。
攻撃性は他人に対して向けられることも少なくはありませんが、それ以上に自責という形で現れることが多いでしょう。
自分の内にある秩序を保つために、不都合な感情や衝動を認めない傾向があります。
タイプ8
特に外圧に対して強く抵抗する人たち。外部からの影響を強く懸念しており、世界に飲み込まれないように力を放出し続けるイメージですね。
攻撃性に関してはもはや言わずもがな。世界に対して激怒と攻撃性を遺憾なく発揮することが多いです。
激しい人もおとなしい人もいますが、一様に世界に対する態度は剛直そのものです。
タイプ9
全タイプ中の否定点。とすれば、自然と怒りや攻撃性といった本能センターらしさが抑圧された形になります。
自分自身の平穏が壊されるのを嫌うため、基本的に自他両方に対して一種の境界線を引いています。「自分の心を乱すものの存在は認めない」といった感じですね。
怒りと攻撃性が否定される理由も「そうすれば平穏が壊れるから」という面が強く、平穏が壊れるくらいならば全てなかったことにしようとします。
まとめ
今回は3つのセンターの中でも本能センター(ガッツセンター)についてまとめていきました。
怒り、攻撃性。本能センターに属するタイプは、この2つのキーワードが性格に大きく関わっている人たちです。
姿はまさに三者三様ですが、いずれも自分が何らかの影響を受けることを嫌っているのは事実。
怒り、攻撃性、そして影響と境界線によって本能センターは成り立っているのです。
今回はここまでですね。真面目な解説からふざけた内容まで、当ブログではエニアグラムについて他にもいろいろとお話ししています。興味がありましたらぜひいくつか覗いてみてください!
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
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