今回はエニアグラムの雑談会。タイプ1の人間関係について、独断と偏見で見ていきたいと思います。
やっぱ真面目な優等生だけあって、真面目な人とかが好きみたいですね。
※あくまで今回は通常段階以下の典型的なタイプ1に限った話です。
タイプ1の人間関係
基本的に師弟のような上下関係だったり、同じ志を持った仲間を好む傾向があるようですね。
自分も完璧じゃないとダメ。相手も完璧じゃないとダメ。通常段階ではそんな考え方がつきまとっているので、必然的に周囲の引き締め役に回ることが多いようですね。
ですがタイプ1は24時間戦う高潔な人たちの完璧なチームにしか所属しない人なのかというと、やっぱりちょっと違う。さすがにタイプ1でも緩むときは緩みます。なってない人たちのケツをしばき上げながらも、なんだかんだ合間にジョークやちょっと下世話な会話を楽しむこともあるようです。
基本的に口うるさく「いい人だけどプライドが高くて厄介」みたいな存在に落ち着きやすいタイプ1ですが、別に異次元レベルに堅苦しい人ばかりでもないのです。
とは言え、やはり自分の善悪観は原則的に絶対。自分も自分の善悪観にひれ伏すし、他人も無条件に平伏すべきだとどこかで考えているようです。
この神にも等しい善悪観を、書籍では「内なる裁判官」と呼んでいます。
タイプ1が求める人物像
通常段階以下のタイプ1が好む人物は、基本的に2種類。
- 自分のお眼鏡にかなった、同じような理想を共にする人
- ちょっと抜けててダメダメだけど、決定的に許せないほどではない人
2つめェ……
なんだかんだ人の尻をぶっ叩くのが好きなんじゃないですか……
都合のいい人は大好きだよね!
1に関しては想像に難くないはず。なんだかんだ理想が高く、その理想に合致していることが、タイプ1が積極的に付き合おうとする人の前提条件です。
もともと「べきである」「ねばならぬ」構文の高度な使い手であり、遊び心を持っていても直すべき課題があれば意識の大半はそっちに持っていかれます。
当然完璧な相手などいないわけですが、やはり都合のいい存在をついつい求めてしまうのはタイプ1であっても避けられません。
というか、完璧であることがスタート地点まであります。特に不健全化したタイプ1からすると、完璧でない存在は論外です。
ストレス処理係?
で、目をひくのはやはり2。完璧でない相手は好きでないと先ほどは言いましたが……人間らしく「タイプの人」とやらとは矛盾した人物像を好むこともあるようです。
もっとも、この場合は愛憎半ばといったところ。半分はちょっと苦々しく思いながらも「自分がこの人を完璧に導かないと!」と妙に使命感に燃えて、つきまとってしまうことがあるようです。この傾向は1w9より1w2に多く見られますね。
というか、何ならダメ人間のケツをしばくのが好きまであります。自分の不徳や不出来にイライラしている時に、都合のいい八つ当たりの対象になるからです。
もっとも、実際のタイプ1には「自分が八つ当たりしている」という意識はありません。知ったら多分発狂します。
不出来な人は、普段から無理矢理に抑圧した感情のはけ口になってくれます。ダメ人間をしばいているうちは、自分のイライラや怒りを自覚せずに済むのです。
そういう後ろ暗い理由も、ダメ人間好きの理由でもあるんですね……
タイプ1の恋愛
恋愛観も、やはり「求める人物像」に近しいものがあります。
タイプは自分の理想を理解し、その通りに動いてくれる人。でも大穴で、ダメ人間をほっとけず気づけば付き合ってることもありますね。
基本的には時間やお金、あとはお互いの公平さをかなり気にしたお付き合いになりがちでしょう。というか、相手に一方的に奢ってもらって当たり前の関係とか適当にズルズルやっちゃう行きずりの関係とか、どれだけ自分が得をしても内なる裁判官が許しません。
下手を打って不健全化が進もうものなら、分刻みのスケジュールに1円単位のお金の計算、果てはおしぼりの置き方やデート中の昼食メニュー、摂取カロリーに消費カロリーと、常に何かに縛られる生活は避けられないでしょう。
一方で清廉潔白で高潔な人柄が魅力で、この一面は健全化したり気が緩んでおちゃらけまくっていても健在です。
普段は抑えてる分意外と肉食系が多いので、素を引きずり出すゲームを楽しみたい人とも相性がいいかもしれませんね。
本気で考え、本気で付き合い、そして本気で思いをぶつけてくる潔さが、タイプ1の魅力です。
気に入ればどんな相手に対しても同じ理想を共有したがる点があるので窮屈に思えるかもしれませんが……クールに見えて意外と熱いところがあるのがタイプ1。
理想と完璧主義が先走りして危なっかしい面もありますが、その辺は適度にリラックスさせて、うまく御してあげましょう。
タイプ1と相性のいい人、悪い人
相性◎な人
- 適度に遊び心ある人
- 締める時はきっちり締める人
- アロマ系
当人の好き嫌いを別にして、相性がいい人をまとめてみました。
やはりタイプ1の健全化に欠かせないのは心の余裕。それをもたらしてくれるのは遊び心です。当然羽目を外しすぎてはダメですが、健全なタイプ7のように落ち着きながらも物事を面白がれる人なんかは良い刺激をもたらしてくれる存在かもしれません。
当然、締めるべき時にダラダラしていてはNG。同じ理想を共有とまでは言いませんが、やはりしっかりと深く理解してくれる人でなければ、タイプ1は心を開くことはありません。
また、(その人個人との相性にもよりますが)アロマ成分を持つような人……例えば受容的で楽観主義的なタイプ9なんかも、噛み合えばとことん噛み合います。
本当は支えを探しているタイプ6みたいな自分に従ってくれる人と一緒にいたいと思うかもしれませんが、それだけでは2人ともどこかで折れてしまいます。
相性×な人
- マイペースすぎる人
- 逃げ癖持ち
- 忠告を無視する人
まず最悪なのが、遊びしか考えてなかったり都合が悪いとすぐ逃げる人。
前者は長く一緒にいればタイプ1がストレスで胃痛を引き起こします。後者に関しては、向こうから願い下げでしょう。
不健全気味のタイプ7とかタイプ5、タイプ9なんかは、基本的には避けたほうがいい相手に入るでしょう。
あとは、反抗的な人もちょっとNGか。タイプ1自身が人の話を聞けるほど健全ならば話は違ってきますが、今回は余裕がない通常〜不健全に的を絞っているので、ちょっとキツいでしょうね。
特にタイプ8や恐怖対抗型のタイプ6ならば上から目線×上から目線の組み合わせなので、反目・対立は避けられないでしょう。
健全ならこの類ではないけどね……
さて、繰り返しになりますが……今回は通常〜不健全にかけての、根源的欲求も囚われも働いているタイプ1に限ったお話。当然健全になれば相性の良い相手も増えますし、相性の悪い相手も減ります。
ともあれ、やはり遊び心を植え付けてくれる相手、緊張や行きすぎた使命感をほぐしてくれる相手とは相性がいいようですね。
タイプ1に遊び心がないわけではありませんが、やはり完璧主義ゆえの余裕のなさが目立ちます。
自分の理想に共感して共に全力投球していく相手だけでなく、ちょっと態度が崩れた相手や余裕のある人とも、積極的に関わっていくのがいいかもしれません。
筆者:春眠ねむむ
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