【エニアグラム】タイプ7:本能のサブタイプ(自己保存、ソーシャル、セクシャル)

エニアグラム
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今回は本能のサブタイプ編ですね。タイプ7のサブタイプ別の性格についてみてみましょう。

タイプ7というと、やはり明るくパリピな陽キャで、なんとなくうるさいイメージがあるかもしれません。ですが、必ずしもそうとは言い切れないのが正直なところですね。

ともあれ、今回はタイプ7のサブタイプ3つ、早速見ていきましょう。

自己保存(Sp):城の番人

人脈作りがうまく、自分の城に物を多く運び入れるために同盟の結成を好む傾向にあります。

徒党を組むのが好きで、自分の要求を満たすためにある意味の家族や一派を形成し、信頼できる人を作ることをよしとしている人たちです。取引も得意で計算高い一面も持ち合わせています。

あかつき
あかつき

次点がセクシャルだと慎重すぎるのでタイプ6に見えたり、ソーシャルだと衝動性が増すのでタイプ8に見える人たちですね。結構見分けは難しそうです

自分中心の家族ネットワーク

一種の徒党ですね。タイプ7の中でも自己保存優位の人は、自分をボスとした一種のネットワークを構築することを好みます。

自分が特権的な立場にいる集団を作ることで、欲しいもののために集団の力を使えるようにするのが狙いですね。信頼できる人を作りたがっており、もし信頼できると踏んだ人がいればその人たちをとことん頼りにするでしょう。

また、現実主義的で実利傾向が強い人物でもあり、自分にとって有利になる機会、自分の一人勝ちを狙える機会を積極的にセッティングするしたたかさも持ち合わせています。


彼らは常にチャンスに目を向けており、それを最大限活かすために集団を囲っているわけですね。

なんでも欲しいが信頼できる仲間はもっと欲しい

自己保存はタイプ7の中でも最も現実主義的で具体的な欲求を持った狡猾人たちです。タイプ7らしくなんでも欲しいという欲求は強いですが、同時に今ある幸せを長続きさせたい欲求もあります。

例えば今ある書籍によれば、配偶者や恋人との関係が他の本能タイプと比べて長い人が多いのだとか。それだけ、仲間を大事にする傾向が強いというわけですね。


もっとも、彼らにとって仲間とは「いざというときに頼れる人」という意味であることは否定できません。親密度を稼いでおくのは、あくまで使うべき時に使うための投資という意味合いも強いのです。

この点も、食えない人という印象に繋がる一端ですね。エニアグラムに詳しい精神科医クラウディオ・ナランホは「私は汝に仕え、汝は私に仕える」と表現していますが、彼らにとっての「仕える」とは親しくすることなのかもしれませんね。

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ソーシャル(So):犠牲者

カウンタータイプ

貪欲、ひいては暴食の囚われを持つのに反し、こちらは「反大食」。いろんなものを欲しがったりする心はありますが、このタイプはその心を封印しています。

自分の「純粋かつ善良でいたい」という良心が強すぎるあまりに自分の貪欲の囚われに逆行し、自分を押さえつけることで周囲の利益に貢献する一方、自分の心を犠牲にしてしまうきらいがあります。

あかつき
あかつき

カウンタータイプの真骨頂というか、それっぽさの詰め合わせですね。多分、タイプ7には見えないです

搾取は絶対にしたくない

反発を恐れず書きますが、タイプ7は搾取的な人たちです。自分の欲望のために突っ走り、あわよくば自分が全部手に入れたいと願い、そのために割とホイホイ他人を犠牲にしようとするところがあります。

ですが、ソーシャル優位のタイプ7は、そんなタイプ7の性とも言える部分にとことんまで反発します。

本当はいろんなものが欲しい。手に入れることができるものは全部手に入れたい。でもそのためには、他人を犠牲にして叩き潰す必要がある。そんなことをするくらいなら、自分の欲望なんて無くていい。

本心を代弁するなら、こんな感じでしょうか。

例えばケーキを分け合う時も本当は大好物でいっぱい食べたいのにあえて一番小さいケーキをもらったり、焼肉屋で肉が食べたいのに余った焦げ気味の野菜ばっかり食べたり……「犠牲者」という言葉は言い得て妙ですね。

いい人だと思われたい欲望

時によって過度な禁欲をするのがソーシャルのタイプ7ですが、彼らはどうしてそんなことをするのでしょうか?

その答えは、「我欲の深さを知られないため」です。

このタイプは、自分の欲深さに罪悪感を覚えています。これは他人など我関せず気味のタイプ7の習性と、集団への所属欲求が強いソーシャル本能の対立から生まれたものです。

自分の痛みを他人に投影し、自分の大食の欲求をバレないように振る舞い、いい人として記憶されたい。自分が楽しむことを無視してでも、他人の楽しみを追求したい。そしてあわよくば、誰かが自分に感謝の一つでもしてくれますように……と。

最も、結局のところ裏ではしっかり自分の欲望を持っています。ただ自分の所属欲求を満たすのに邪魔だから封印しているだけというのが実際のところです。

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セクシャル(Sx):暗示性

ある意味、タイプ7の象徴ですね。夢想家であり、現実なんてどうでもよくなるようなバラ色の生活を夢見る人たちです。

ある意味、地上人というより天上人とでも言ったほうがいいかもしれませんね。しみったれた現実よりも、理想の世界を見つけるために冒険するようなイメージが強いタイプです。

あかつき
あかつき

Q.「将来の夢は?」

A.「万物の創造神!」

……みたいな人が多そうですね。多分無いのをわかりながら、割と本気で目指すんだ

理想で日常を飾りたい

このタイプの人たちにとって、現実とは割と興味のないどうでもいいものに過ぎません。それよりももっと刺激的で素晴らしい理想を求め、非現実的で高度な存在を探すような人たちですね。

ある意味、理想を語る彼らは恋する少年少女に近いかもしれません。

「これがあったら……」「こんな世界に生きられたら……」と語る彼らは、その理想に恋い焦がれ、良い面ばかりに目を向け、ウットリしながらそんな世界を夢見ます。


当然、この理想に恋する盲目さには理由があります。要するに、現実逃避です。いかにもタイプ7らしく、嫌なことから離れて理想の世界に身を置きたいのです。

そのために爆発的な行動力を発揮することもあるので、時々叶っちゃうんですよね、めちゃくちゃすぎて絶対達成不可能な夢が。この辺、セクシャルタイプ7の強みだと思います。

見る夢は嫌な現実への補償に近い

先ほどもチラッと書きましたが、セクシャル優位のタイプ7が夢見るのは現実逃避の意味合いが濃いです。

ここでタイプ7の根源的恐れに立ち返ってみましょう。

「必要なものを奪われ、痛みから逃げられないことを恐れる」

つまり、何も持たされないままダイレクトに痛みを味わうのが嫌なのです。タイプ7は陽キャに見えて(実際大半はその通りだけど)、案外繊細さんなのです。


ある意味、タイプ7にとって欲しいものがあるという状況は、現実世界の痛みに対する補償やガードに近いです。セクシャルになれば、それがたらればの理想やそれに近いものになります。

その証拠に、セクシャル優位のタイプ7は、幼少期に辛い経験をしたことが多く、それらの傷に対する補償を心のどこかで求めているのかもしれません。

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

 

 

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