エニアグラムに興味を持てば、「あ、このタイプ嫌い」という勝手な偏見を持ってしまうことも普通にあります。
というか心理学や占いなど、「人を特定の方に当て嵌める」ものが抱える宿命だと思います。
今回は、タイプ5が嫌いな人が「なぜ彼らを嫌うのか」という点に的を絞って考えていきましょう。
……無論、全タイプやりますよ?
タイプ5の概要はコチラ
タイプ5のココが嫌い!
「苦手だけど別に嫌いってほどじゃ……」という人が結構多いタイプ5。ぶっちゃけ、人を避けてるから嫌いようがないのが現実なのでは……?
まあどちらも一緒というわけで……早速悪口大会としゃれこみましょう。
だいたいのことを渋る
はい、タイプ5は出不精です。さらにはケチです。
リソースが枯渇すること=手詰まりになることを異様に恐れるので、とにかく常に余力を残したがります。滅多なことでは本気を出さないどころか、第一歩すら踏み出そうとしません。
とにかく何でもかんでも渋るんですよね。
「あれをやってくれ」「手伝ってくれ」「たまには外に出てみろ」などなど……。頼み事はおろか相手を気遣っての忠告でさえ、どこかで「面倒くせぇ」とか思ってしまってます。

本気を出して至らなかったら、人生負けかなと思っている
Byタイプ5
タイプ9の囚われは「怠惰」とされていますが……そのまんまな意味ではタイプ5のほうがよっぽど面倒くさがりです。
当然、付き合いも全タイプ中最悪クラスなのは言うまでもありません。
腰が死ぬほど重い
まあ、出不精でケチなら、当然腰も重くなりますよね。
が、彼らの腰の重さはそれだけが原因ではありません。
タイプ5は極度のビビりで、特に「できない」「やってみたけどできなかった」ことを極度に怖がります。
失敗しないための究極の方法は何だと思います?
ズバリ、一切手を付けないこと、挑戦しないことです。愚かですね。
行動にさえ映していないのであれば、やったこともないことであれば、あるいはやる必要もないものであれば、それこそ「あえてやらなかった」と言い訳もできます。
あえて問題を見て見ぬふりをして避けたり、あるいはとっくにクリアできる課題を準備段階からまったく先に進もうとしないなどと言った光景は、彼らにとっては日常茶飯事なのです。
生意気な口先だけ野郎
ビビりで面倒くさがりの延長線上ですね。恐いから行動しない。でも「できないんだ」と思われて馬鹿にされるのは避けたい。
ありていに言えば、無知や無様を晒すのが嫌だからとりあえず安全地帯に逃げてるタイプです。
中には口先だけでは偉そうなことを言ったり知らないことを知ったかぶったり、下手すると失敗した人間を安全地帯からとことんこき下ろすロクでもない輩もいます。
当然全員がそうというわけではありませんが、口だけ野郎の割合は他タイプに比べて高いかもしれないですね。
掲示板で人を上から目線で馬鹿にするだけで人生を浪費する……なんて奴も少ないとは言えませんね、実際。
話がつまらない
ぶっちゃけね、タイプ5はとりとめのない話って大抵できないんですよ。要するに、内容の無い単なるおしゃべりが大の苦手。
会話には大抵、実のある情報共有と、どうでもいいけど仲良くなるためには役に立つ世間話の2種類があるかと思います。
タイプ5はそのうちの後者……つまりコミュニケーションとしての会話ができない人が多いわけです。

失敬な!揶揄と罵倒だけならいくらでも思いつきます!
お隣のあの人がどうだとか、今流行りのあれがどうだとか、近くで事件があっただとか……そういう「ただのおしゃべり」と言えるような話が壊滅的に下手なのがこのタイプ。とても話なんて盛り上がるもんじゃありません。
大抵が理屈屋なため、感情や情緒なんかで成り立つ話がてんで出来ないわけですね。
あと、マジレスで空気をぶっ壊すのも日常茶飯事です。
とっつきづらい
タイプ5の方々、そのだいたいは表情筋が死んでいらっしゃいます。何考えてるかわからないんですよね。
これに関しては、まあ嫌いというより怖いとか不気味とか、苦手に近い方向性のような気がしますが……とにかく顔だけではいろいろ読みづらいのがこのタイプ。
おまけに他人を積極的に寄せ付けないし、とにかく1人の時間を欲しがるし……まあ、とっつきづらいです。
タイプ5的には別段来る者拒まずな姿勢を取っていても、他人から見ると徹底的に寄せ付けずガードを固めているように見える……みたいなのは割と日常風景かもしれません。
そもそも積極的に他人との距離を縮めようともしないので、まあ人は寄り付きませんよね。
ネットや掲示板でのイキり具合はどこへ消えてしまったのか……
とまあ色々言いましたが、そんなタイプ5にも当然素晴らしいところはあるわけで……
オタク気質は「極める」には最適

出不精、現実逃避、理屈屋、生意気、付き合い悪い、口下手、とっつきづらいときて、勘のいい方は似たような特徴の連中に気づいたのではないでしょうか?
そう、オタクですね。何を隠そう、タイプ5は完全なオタク気質です。
実際、全タイプ中でオタクの割合はぶっちぎってるんじゃないでしょうか。
パッと思いつくだけではキモいだけで何の役にも立たないようにすら思えるオタクですが、実際はその知識や技能をうまく生かして世の中に大いに貢献する人もいます。
というのもこういうタイプ、何かを極めてスペシャリストとして生きるのに1番向いているんですよね。
「多芸を欲張る者は巧みならず」という言葉がある通り、自分の器や得手不得手を理解して物事を磨くのは達人への第一歩です。
同じく卓越した才覚を示しがちなタイプ3と比較すると世間の評価こそあちらに軍配が上がるでしょうが、そもそもタイプ5が極めようと努力しているものは、好きなものや得意な分野です。
状況や環境と噛み合わなければ評価されませんが、何かしら常人離れした才覚を日々磨き上げているものです。
彼らの多くは「まだ道半ばだから……」と言って世の中にそれらを披露するのを渋りますが、実際に然るべき場所で披露すると、素人にもかかわらずプロに匹敵する高いレベルの人も結構いるのです。
オタクでなくとも思慮深さはピカイチ
一芸を極めることが多いタイプ5ですが、中にはオタク気質とは言いがたい人もいるでしょう。
当然ひたすら極めている「何か」がない人たちもいないわけで、そういう人たちはどうしようもない連中なのかというと……やはり強みはしっかりあります。
タイプ5は納得するまで何かを観察し、弄り回し、必ず自分なりの答えを導き出そうとするタイプ。
もしかすると決断までにイライラするほど時間をかけてしまうかもしれませんが、出す答えが非凡な域に達している人も多いです。
タイプ5の最大の持ち味は、物事を裏まで見ようとする洞察眼と自分なりの答えを要する知力にあります。
オタクであることは、その持ち味を興味ごとにひたすら注ぎ込んだ結果にすぎません。
もっとも、当事者になろうとしないので完全に核心をついているとは言い切れない点は残念の一言。
あと、やっぱりもうちょっと積極性が欲しいですね、はい。動けるタイプ5は紛れもない賢人です。

逃げ道が無いと死んじゃう病。他人の責任なんて取りたくても取れませんよ
基本はつかず離れずが最適
とまあ頭脳派であり逃げ腰なタイプ5ですが、付き合い方としては「付かず離れず」が基本です。
根が繊細で小心なので、当然ながらベタベタしすぎたり過干渉になると、それだけ精神的に病んでいきます。
かといって、放置しすぎにも注意。人のことを気にかけるタイプでも人付き合いが好きなタイプでもないので、ほっとくとどんどんフェードアウトしていきます。
本人の時間や趣味、孤独な時間を尊重しつつも、局所局所では無理やりにでも連れ出すくらいのほうが、タイプ5にとっては健全さを保ちやすい距離感なのかもしれませんね。
手の届かないところまで逃すのもダメですが、近づきすぎると本人たちのメンタルがもたない。なかなか面倒な人たちです。
筆者:春眠ねむむ
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