エニアグラムに興味を持てば、「あ、このタイプ嫌い」という勝手な偏見を持ってしまうことも普通にあります。
というか、心理学や占い等、「人を特定の型に当てはめる」ようなものが抱える宿命ですね。
今回は、タイプ1が嫌いな人が「なぜ彼らを嫌うのか」という点に的を絞って考えていきましょう。
……無論、全タイプやりますよ?
タイプ1の概要はコチラ
「タイプ1のココが嫌い!」
さて、前置きもほどほどに……早速タイプ1が嫌われそうな要素をガシガシ詰め込んでみましょう。
何よりまず「口うるさい」
何より真っ先に来るのは、小言の多さですよね。
タイプ1は、基本的に口うるさい存在です。何にでもすぐ口出ししてきます。
とにかく、「こうあるべきだ!」という気持ちが強いんですよね。何でもかんでも、自分の中の正しさとやらに合致しなければ許せない。
ひどい人は、それこそ箸の持ち方どころか何かを食べる順序、歩く時は左右どっちの足を先に前に出すのか、新聞紙を折りたたむときはどうするのかetc……
とにかく細かいことをグチグチネチネチと指摘してきます。
当然ですが、しょーもないことでお説教されることを快く思う人はいません。
タイプ1は特に身内への説教が容赦ないため、自由にやりたい人にとっては天敵です。
いちいち細かい
口うるささとかぶる部分も多いですが、これもタイプ1が嫌いな人がよく言うことですね。
細かいことをネチネチクドクドとお説教。
ちゃわんに残った米つぶも折り紙の寸分のズレも許さず、口では寛大なことを言っていても実際は断固として間違いを許さない。
多いんです、そういう人。
自分にも他人にも高いハードルと徹底したマニュアル化を課すあまり、面倒くさい人となってしまう。嫌ですね、本当。
大真面目さと完璧主義が悪く働いた結果ですね。
超石頭
基本、タイプ1はとんでもねぇレベルの石頭です。堅物で融通が利かず、100点中99点でも不合格の烙印を平気で押してきます。
しかも自分が正しいと信じて疑わないわけだから、場合によっては会話にならないこともしばしば。
仕事でもプライベートでもお構いなしで、相手の事情にも口をはさんでは「自分が一番わかっている」とばかりの態度。
少しでも反論しようものなら、どっから取り出したかもわからないマニュアルやルールを根拠に10倍くらいの濃度で反論されるのがオチです。
タイプ1の中にある「絶対的な正しさ」を崩すのは、生半可なことではないのです。
脅してくる
タイプ1の頭の中の世界は、常にシビア。
義務に駆られ、それこそ人によっては1かけらの飴も配らずに自分や人の尻をムチでしばきまくる人もいるくらいです。
当然、そんな「ちょっとでも間違えたら終わり」の世界観を押し付けてくることも少なくありません。
「今回の取引でちょっとでも譲歩してみろ。部署の人間全員がクビになって路頭に迷うかもしれないから覚悟しとけよ」
と、実際に私がタイプ1の人に言われたことがある言葉ですね。
重要な局面ならまだわかりますが、割と何でもない掃除やら社内文書作成やらでもこの調子で脅してくるので、厄介極まりますね。
本当、自分のペースで好きにやらせてください……死ぬ……
独りよがりで言い分を聞かない
タイプ1は物事を客観視できるタイプのひとつですが、同時に正しさの指標を重要視するフォロワータイプ。
「これが正しい」と納得してしまえばそこで納得して考えるのをやめる傾向も持ち合わせています。
その結果どうなるのかというと……とにかく口答えを許さない。
方向性を決めかねているうちはいろんな話を聞いて一理あれば納得してくれますが、方針を決めたとたんに「違う」「お前はなにもわかっていない」と否定罵倒の雨嵐……。
1度「これが正しい」と判断した方針や主軸があるのなら、仕事からゲームの遊び方までそれ以外は認めない空気感があります。
例えばドラクエだと、低レベルクリアを主軸にしているプレイングに対して「レベル上げをしないから負けるんだろ」と、良心から大真面目に忠告するようなこともしてしまうこともあるでしょう。
……さて、一通り悪口を書き込みまくったところで、次からは彼らの擁護に移っていきましょうか。
だいたいどれも熱血さと不器用さのせい
タイプ1が嫌われそうな理由をひととおりザックリ書いてみましたが……ぶっちゃけグチグチとうるさいだけで、別段悪党とかクズ属性を感じさせるタイプではありません。
むしろ、根が善良で熱血なぶん、「こうでなければダメだ!」と思い詰めてしまう傾向があるのが、タイプ1の特徴。
意外なほど悪気のない人ばかりで、いわゆるクズの割合は断トツで低いと言っても過言ではないでしょう。
要するに人を苦しめるつもりはなく、むしろ助けるつもりでボコボコにしてるわけですね。
正義の味方を大真面目にやってる痛い人、と……
基本的に、行動力と厳格さで周囲を引き締める鬼番長のような役割がタイプ1の得意とする領分。
ある意味嫌われても仕方ない立場ですが、グループに鬼が1人いると一気に効率が上がるのもまた事実。
存在感はありますが、基本的に縁の下の力持ち。
嫌われたり煙たがられながらも、ただひとり大真面目に理想を追求することで、全体の実力とクオリティを引き上げてくれる存在なのです。
目的意識の非常に強い存在でもあるため、自分が「こうしたい」と思ったことがあるなら相談先としてはかなり心強いタイプ。
くだらない相談内容でも真剣に考えて、本人なりの最良の選択肢を提示してくれるでしょう。
タイプ1が堅物で怒りっぽくて面倒くさいのは、それだけ真剣で真面目な証。
好きになるにしても嫌って避けるにしてもその点だけは忘れないようにしましょう。
めんどくささは味方だからこそ?
ここまで散々「面倒くさい堅物野郎」とバカにしてきましたが、タイプ1が敵に対して向ける目は意外にも冷淡。というか完全に塩対応です。
彼らがガミガミグチグチうるさいのは、決して「気に食わないから」とか「嫌いだから」ではありません。
むしろ味方だからこそ、「おいお前しっかりしろよ」と叱咤激励するつもりで面倒くさいことを言っているのです。
「味方を信頼したい」「味方だからこそ心配」など、超絶面倒くさいお説教の中には彼らなりの愛情も込められているのです。
私情抜きに正しさを追求しようとするタイプ1だからこそ、論理的で正論を言っている側面もあります。
グチグチうるさいのは正直異実です。しかしだからと言って完全無視しては、険悪な空気になるだけで面白くも何ともないでしょう。
一理あると思ったことはしっかり聞き入れれば、タイプ1も「少しは聞く気があるじゃないか」と少し安心してくれるはずです。
ちょっと上から目線なのはご愛敬。
本当、悪気も見下すつもりもないんです
彼らの多くは嫌味な上司タイプなどではなく、とにかく𠮟りつけて子供に英才教育を施す肝っ玉母さんのような存在なのです。
タイプ1とは、礼節と正道をもって接すべし
煙たがられやすく実際に面倒くさい特性を持つ超絶面倒なタイプ1ですが、その性根に悪気や邪気はありません。
純粋に人々の生活や道徳の向上を願っている人たちです。
彼らの好む環境は、全員がストイックに1つの目標に向かっていく向上心あふれる世界。そのために、タイプ1は今日も口うるさく誰かをド突き回しているのです。
感情と理論で言えば間違いなく理論の人。
もしタイプ1が暴走しておかしな方向に向かっているのであれば、気持ちよりも理屈で諭すようにしましょう。
間違っても、その時にまくしたてるような罵声は使わないように。
案外打たれ弱く短気なタイプなので、言ってることが正しくても逆に全否定されるかもしれません。
あくまで人として一定の敬意を示しつつ、良いところは良い、悪いところは悪いとハッキリ分けて考えるのが、タイプ1とうまく付き合うコツです。
筆者:春眠ねむむ
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参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
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