エニアグラムに興味を持てば、「あ、このタイプ嫌い」という勝手な偏見を持ってしまうことも普通にあります。
というか心理学や占いなど、「人を特定の方に当て嵌める」タイプのものが抱える宿命だと思います。
今回は、タイプ7が嫌いな人が「なぜ彼らを嫌うのか」という点に的を絞って考えていきましょう。
……無論、全タイプやりますよ?
タイプ7の概要はコチラ
タイプ7のココが嫌い!
パリピって好き嫌い別れる割に「嫌い」となかなか口に出せないものですよね。だって僻みみたいで格好悪いじゃないですか。
でも私はやりますよ。全タイプ平等にボロカスにこき下ろす所存です。
どっか軽薄で馴れ馴れしい
タイプ7は、とにかく楽しいことが大好物。
しかし、その多くは長続きせず、何でもある程度楽しむとすぐに飽きて「よっしゃ次じゃ!」とどっか行っちゃうんですよね。
ぶっちゃけ軽薄と見られてもしょうがないし、実際そんなもんだと思います。
陽気な雰囲気とウキウキ気分に身を包んでいる彼らですが、内面ではどうしようもない不安を抱えています。
「これでいいのか?」「そのうち人生を楽しめなくなるんじゃないか?」
そんな真っ暗な不安からの現実逃避を図った結果が、パリピという生き方なんですよね。
だから不安さえ消し飛ばせれば何でもいいわけで、結果として楽しみ方も薄っぺら。
多趣味だけど何が好きかはわからない。とりあえず楽しめさえすれば、何がどうとか全部どうでもいいわけで。
馴れ馴れしさに関しては……ドラゴンボールの悟空かONE PIECEのルフィでも見てればわかると思います。現実にいればド内向ほどお近づきになりたくありません。
楽しければオールオッケーなので、堅苦しいことが苦手。礼儀作法とか上下関係とかに疎いのも納得です。
現実逃避的
暗い未来の不安から逃れるということは、基本的にシリアスな話や暗い話は全部シャットアウト。
シリアスな話や真剣な話題を振られるととにかく話をそらしたりその場を逃げようとしますし、それこそ下手するとキレ始めることもあります。
信頼して真面目な相談を振ったところ、話を聞いてなくて全部無視された……なんて豪の者も中にはいます。
彼ら的には、自分の中にうごめいてる恐怖や不安をかき消
したり逃げるので必死なんですよね。
だから、「楽しい探しに忙しいのに人のシリアスな話なんかにいちいち付き合っていられるか」、と。
ぶっちゃけ上辺の関係だけならめちゃくちゃ楽しい連中ですが、本当に深い関係を築くのは結構難しいです。というか深い関係から逃げてません?
「上辺だけの関係以外は邪魔」と本気で思ってる猛者も少なくありませんね。
親友とか、自分が楽しい思いだけ集めるのに邪魔ですから。意外と薄情者ですね
やたらと騒々しい
まあ、何だかんだタイプ7嫌われる1番の要因を無理矢理選ぶとしたらこれだと思いますよ。
陽キャだからこその欠点ですが、基本的に結構うるさいんですよね、彼ら。
一緒に騒ぎたい人たちからすると諸手を挙げて大歓迎ですが、静かで落ち着いたのが好きな人にとっては存在そのものが地獄になりかねません。
特にカフェで集中したい時に遭遇するとか、夜寝てる時に家の前で酔って騒がれるとかされるともう最悪です。
「人生1度きり!飲めや歌えや踊って騒げ!」みたいなことを地で行く連中なので、時に回りも顧みずドンチャン騒ぎや大宴会。
まあ、苦手な人は苦手でしょうね。
自分さえよければいいって人も結構いるので、ノリと気のよさだけで語れないのがタイプ7です。
結構自己中
騒がしく常に仲間に囲まれている彼らですが、実は結構な個人主義者でドライ。
宵越しも金も仲間も持たなくてもそこまで気にしないタイプなので、鷹揚寛大ではあっても仲間意識が無い人も少なくありません。
一緒に盛り上がるだけ盛り上がって、飽きてくると「縁があったらまた!」と別のグループに加わってしまう……なんてのも、結構見られる光景ではないかと思われます。
というか、原則他人に興味がないです。一緒に騒げるかどうか以外に興味ないです。騒ぐのが嫌いなタイプ7はそもそも他人に興味すら薄いです。
友達も仲間も恋人さえも、雰囲気で付き合っては雰囲気で捨てていくことがあります。ガチな自由人ですね。
後先考えない
タイプ7はだいたい予定をギチギチにしていろいろなことをいろんな仲間と楽しみますが、内心自分含めた全てに対してこだわりがありません。
「自分が楽しくてポジティブになれれば、後のことは何でもいい!」
いろいろ吹っ切れたタイプ7は、そんな価値観にたどり着くこともままあります。
目先の楽しみやドキドキばかりを求めた結果、あとで手痛いツケを支払うこともままあるのがタイプ7。
例えば何となく始めた浮気が発覚して恋人から別れを告げられるとか、自分の収入を無視して遊び回った結果借金で首が回らなくなるとか……そういうのがよくある結末でしょうか。
ガチ上級者にもなると、別れを告げられた時に「最後にもう一回だけヤらせて」と悪びれずに頼み込んだり、連帯保証人を作って借金を全額押し付けて「その人誰だっけ?」と平気でのたまうこともありますね……
正直、巻き込まれた側からするとたまったものではありませんね。本人たちは人に全部押し付けて幸せな顔をしているのだから始末が悪いです。
そんなうるさい人からガチクズまでよりどりみどりなタイプ7ですが、当然彼らにもいい面は山ほどあります。
その辺踏まえて、次からタイプ7の擁護といきましょうか。
とはいえ陽キャの華々しさは……
さて、1通り悪口も書き連ねたところで……そんなこと言っても、やっぱり陽キャって強いです。一緒にいていい気分になります。
タイプ7の楽観姿勢やいろいろ盛り上がっている様子に現実逃避的な側面が含まれているとはいえ、それでもいろいろ楽しんでいるパリピには違いありません。
何かやってる時は本気で楽しそうなんですよね、彼ら。
そんな楽しそうな様子を見せられたら、見てる側まで楽しくなるのは当然のこと。
一緒にドンチャン騒ぎするのはもちろん、遠巻きから見てるだけでも悩みや不安が馬鹿らしくなってきます。
「何とかなる」「どうにでもなる」と常に楽観姿勢を貫く姿は、特に色々深刻に捉えがちな人にとっては清涼剤にすらなり得ます。
これが健全にもなるとマジで何とかなりそうな根拠まで持ち出してくるわけですから、ある意味恐ろしい才能の持ち主ですよね。
いわゆる陽キャほど人気になる理由は、主に場を明るくしてくれる爽快さと不快感のなさ。
いるだけで楽しくなるんだから、そりゃ人気にならないわけがないですよね。
こんな時代ですからね。華はいりますよ、華は
また、タイプ7は楽しみの開拓者のようなところがあります。
しょーもないところからも楽しみを見つけてきて、興奮のあまり善意で人に教えてくれるところもあるので、一概に「人のことをどうでもいいと思っている」とは言い切れないんですよね。
健全にならない限り苦楽を共にする永遠の仲間は欲しがりませんが……愛着はなくても博愛精神は持ち合わせています。
楽しくない人たちがいても平気で切り捨てる人は意外と少なく、むしろつまんなそうにしてる人にも気さくに話しかけては面白いことを共有しようとさえしてきます。
「誰かを犠牲にした楽しみは楽しみのうちに入らない」「みんな楽しくないと面白くない」と本気で思い、そのために本気で動く。これも、タイプ7の本質のひとつなのです。
マルチプレイヤーの素質
タイプ7は馬鹿ではありません。振舞いのせいで馬鹿に見えるだけです。
実際、かなり頭のいいタイプですよ。
いろんなことを1度にこなしてもパンクしない大容量のメモリとマジでどうにかしてしまう機転の持ち主で、やる気になった時の爆発力は尋常ではありません。
「あれも」「これも」と周りが不安になるくらい大量の案件に手をつけて、本当に全部完遂してしまう……そんな常軌を逸した伝説をやり遂げるポテンシャルを、タイプ7は持っているわけですね。
こういう爆発力が仕事に向けられた場合、その成果は大抵とんでもないことになります。
多芸多才とはまさしく彼らの事。明るく暗さを感じさせず、しかも何でもできる……。なんか完璧超人っぽくないですか?
タイプ7はそういう人になれるだけのポテンシャルを秘めたタイプなのです。
うまいこと補佐を
タイプ7は、基本何事も深く考えずズイズイ進んでいきます。
大抵のことは持ち前の地頭の良さと機転で何とかなってしまいますが……時として重すぎるデメリットを「知るか」と一蹴して最悪の結果を迎えることも……。
彼らの行動力や爆発力を最大限活かすためには、ある程度までは好き勝手させながらも、肝心な場所ではしっかり手綱を握ること。
とはいえ、引き締め過ぎには注意が必要。やりすぎればタイプ7の心が死にます。
基本放任、たまに一緒に騒ぐけど、本当にヤバくなったら全力でブレーキ。
目標さえしっかり定めてそこに導けば、後は多少雑でもしゃーないくらいに思っとくのが、お互いの精神的にはいいのかもしれないですね。
タイプ7に必要なのは首輪とリードではなく、広大な放牧場のような許容範囲です。
条件はゆるく、しかし決して超えてはならない一線は超えさせないように。こういう配慮があれば、タイプ7も力を奮いやすいと思いますよ。
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
エニアグラム新着記事
参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
コメント
タイプ7っぽい自認です。
この記事に書かれてる事全部友人に指摘されたので間違いないです。
ブレーキかけてくれる人を尊敬して人間的に好きになりやすいです。
この人間好き!って言うのもよくよく考えると役割・機能ありきで選んでる感じかもしれません。
JB様
嫌いな理由で当てはまってもうれしくないかもしれませんが……ともあれ、いろいろと心当たりがおありのようで、私のタイプ判定の目にも自信が出てきます。
なるほど、機能で人を選ぶと。知り合いのタイプ7も(言ってはいませんが)似たようなところがあったような?
タイプ7にとっては、(言い方は悪いですが)周囲の人たちは自分の幸せのための材料みたいなものなのかもしれませんね。
嫌われる部分がわかるとそれも武器になりますので楽しいです。
機能扱い、材料扱いはやっぱりタイプ7にありがちなんでしょうか。
深い人間的関係や愛にはもっと強烈な楽しさ(感情の揺さぶり)があるかもしれない!と思いつつ、その為に他人と関係を繋ぐのはやはり道具扱いでは?それは愛か?そんなんで本当の関係を味わえるのか?
とぐるぐる考えてしまいます
JB様
知り合いのタイプ7もだいたいノリはそんな感じですね。「楽しませてくれるかどうか」「役に立つか」で人を見ています。
まあ、難しいですよね、そのへん考え始めてしまうと。とりあえず人を愛するのに小難しく考える必要はないのかもしれません。まずはご自身が気に入った人にしっかりと愛情を注ぐのがいい……のかも?
何にせよ、難しく考えすぎると愛せるものも愛せません。
追記
ある意味恋に恋する乙女状態です。