手相には、生命線というものがあります。このページの上にある線がそうですね。親指と人差し指の間から始まって下に曲がっていっている線で、大体の人にとっては最も濃い線のひとつ。2股に別れてるうちの下に伸びていく方のやつです。
巷では、これが長いと長生きで短いと早死にすると言われていたり、ちょっと前はそういう情報が多く不安に思った方もいるでしょう。
ですが、一方で短い生命線なのに普通に長生きしている人もいる。
今回は、「短い生命線は短命」という情報の出所について、私なりに答えを出してみたいと思います。
「生命線が短いと早死に」は流年法からの判断では?
手相には流年法といって、線の始まりから終わりまで見た中でのどの位置が何歳の時の状態……というように、線で病気やケガをしやすい年齢をある程度絞れるとされています。
だいたい、下の図のような感じですね。

かなーりザックリで申し訳ありませんが、こんな感じに始点から離れるごとに晩年の状態を表している、というわけです。
これを聞いた生命線の短い人が「自分は短命なんだ」と考えてしまったことで、生命線が長い=流年法では視点から遠い方が歳が大きい=長いほど長生きという理屈を広めてしまったのでしょう。
まあ実際のところこれだけでどうこう言えるほど簡単なものではありませんが……実際のところ、ある意味当てはまってしまっている部分も否定はできませんね。
生命線=生命力?
さて、この「生命線の長さ=寿命」説、案外嘘とは言い切れない部分もあります。
生命線は寿命こそ決定づけるものではありませんが、その人の体力や生命力をある程度可視化したものであるとされています。
簡単に言えば、体力がない=無理ができない=早死にしやすいってな理屈ですね。
現代社会では医療の発展もあってまず生命線と寿命の関係性はかなり微妙なものになりましたが、医療技術の未熟な昔では、体力の無さが実際に命を縮めるケースも少なくありませんでした。そういう事情もあって、「生命線が短いと短命である」という説にけっこうな信憑性があったのかもしれませんね。
さて、そうはいっても、基本的に人より体力が少ないのは事実。生命線が極端に短い人は、他の人以上に体調管理に気を付け、無理はしないようにしてください。
生命線が長くても早死にするケースもある
生命線の長さと生命力が関係しているということは、当然生命線が長い人はバイタリティがある傾向にあるということです。
極端に長ければ、多少の無理をしても何だかんだ生き残ってしまうとか、体調がそこまで優れなくても何故か風邪引かないとか、そういう一種の頑丈さがあるとも言えますね。
とはいえ、度を越した無茶は禁物ですよ。体力があるとはいえ無限ではありません。尽きれば当然体を壊しますし、下手をすると過労死すらあり得ます。
また、生命線ではない他の線に何かしら厄介な障害があって、命を落とすこともあるかもしれません。不慮の事故なんかは、必ずしも生命線に出るものではありませんしね。
とにかく、生命線が長くてもそれをいいことに無理をすれば、あっという間に寿命が尽きてしまいます。くれぐれも、無茶は厳禁です。
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