【黒いエニアグラム】タイプ4がどうやってメンヘラの道に堕ちるのか考えてみる

エニアグラム
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エニアグラムでメンヘラといえば、どういうわけかタイプ4を思い浮かべる人が多いように感じます。

実際、ある程度関連性というか関係があるタイプのように思えますね。タイプ4自体若干不健全なような不思議なオーラを放っている人たちですし。

というわけで今回は、ちょっとしたお遊び回。タイプ4がどのようにしてメンヘラの道を辿ってしまうのか。そこのところを考えていってみましょう。

あかつき
あかつき

広義じゃなくて狭義のメンヘラ、つまりかまってちゃん系のあっちですね、今回取り上げるのは。

さすがに精神病患者全体を取り上げるとちょっと趣旨がずれてきます

タイプ4とメンヘラの共通点

あれこれと語る前に、タイプ4とメンヘラの共通点について考えなければ始まりません。

といってもメンヘラの定義自体結構曖昧なところがありますが……とりあえず、考えていってみましょう。

ざっと思いつく限り、ステレオタイプのタイプ4とメンヘラの共通点は大体以下の通り。

・誰かに救ってほしい
・理想化と失望を繰り返す
・相手を振り回す
・感情の起伏が激しい
・自分の欠陥に目を向けがち
・寂しがり屋
・自己肯定感が低い

この時点で割とありますね。さすがにこれをもってタイプ4=メンヘラと定義づけるのはあまりに横暴ですが、親和性はそこそこありそうです。

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タイプ4とメンヘラの相違点

続けて、タイプ4とメンヘラの相違点についても考えてみましょう。ここを見ることで、タイプ4のメンヘラ化の道がなんとなく見えてくるはずです。

タイプ4メンヘラ
気に入った相手限定誰でもいい
自分らしく生きたい相手に依存して生きたい
自己表現が目的相手を振り回すのが目的
自分のことは自分で決めたい相手に合わせる/決めてもらう
「自分は普通じゃない」普通かどうかはどうでもいい
自分の道を行く相手を束縛する
ツンとして他を寄せ付けない誰かに常にかまってほしい

意外と違いはあります。というか、こうやって見ると、似て非なる別物であることがおわかりいただけると思います。

タイプ4の主目的は「自分らしく生きる」であり、「相手に寄りかかって生きる」ではありません。

一方のメンヘラは、相手に寄りかかること自体が主目的と化しているところがあります。「自分の力で物事を決められない」という点だけに着目すれば、タイプ6的な要素も含んでいると言ってもいいでしょう。

タイプ4もメンヘラも相手に依存しますが、タイプ4の方は誰でもいいわけではない。あくまで自分をわかってくれる白馬の王子様限定です。

このように、まあまあ違いはあります。そして、その違いは結構大きなものと言えます。

さすがに「何もかもが違う」とまではいきませんが……タイプ4はあくまでわかってくれる人との狭いコミュニティしか受け付けません。この点が、助けてくれる人なら割と誰でもいいメンヘラとの違いになりますね。

タイプ4のメンヘラ堕ちルート

さて、それでは、ここからタイプ4のメンヘラ堕ちルートについて考えていきましょう。と言っても、その道はかなり限られているように思えますが……。

退行先:タイプ2

まずパッと思い描くのが、タイプ2の悪い特徴を含有するようになる退行でしょう。

退行については、以下をご覧ください。

タイプ4はタイプ2に退行。すなわち不健全化の過程において、それを避けるため人からの愛情を欲するようになります。

まず、タイプ4は比較的(というかかなり)人を避ける傾向が強いです。そのため、意外と人間関係に難を抱えています。

ですが、実際のところは承認欲求強め。感情センターらしく、人から自分の個性やダメな部分を含めて愛してもらうことを求めています。

ですが、先述の通り人間関係を自ら作ろうとすることは少ない。そのため、「誰もわかってくれない」という感情が引き金になり退行を引き起こす……といった具合です。

こうなってしまえば、人間関係を築くのに躍起になることでしょう。

自分のことを相手が気に入ってくれるように仕向けてみたり、普段は話しかけない人に話しかけてみたり……。

ですが、それだけでは人間関係ににおける不安は残ります。

となればどうなるか?必ずといっていいほど、愛情を試すフェイズが発生します。

例えば感情的に騒ぎ立てて相手が自分に構ってくれるように仕向けたり、特別扱いを当たり前のように求めたりといった感じですね。

ここまでくれば、もうメンヘラと呼んでも差し支えないでしょう。

不健全化

どのタイプも不健全化すればパーソナリティ障害の傾向を見せますが……メンヘラという概念だけで語ればタイプ4は頭ひとつ抜けているといってもいいかもしれません。

というのも、不健全になりきってしまった彼らの中にあるのは、苦しみから解き放ってくれる存在の渇望と、敵味方含めた世界全体への恨み。

「どうして救ってくれないんだ」と味方すらも恨み、仲間を「どうせわかってくれないんでしょ」と恨み、世界を「自分のバッドエンドに向かわせる存在」と恨み……。

あらゆるものを恨みながらも、自分に甘いごく少数の仲間たちに神輿として担がれながら生きていきます。

また、少しでも自分に厳しい言葉を向けた仲間は、即座に敵として切り捨てるでしょう。場合によっては恨むかもしれません。なぜなら、自分は特権を持たなければ生きていけない不幸な存在だから。

もはやこうなってしまえば、メンヘラ以外の何者でもないでしょう。自分も苦しんでいるという点も含めて、完全なメンヘラです。

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元々メンヘラの傾向はないでもない

退行と不健全。どのタイプも何かしらのパーソナリティ障害に近い何かを醸し出すわけですが、とりわけ境界性もといメンヘラとしての素質が強いのは、ご覧のとおりタイプ4です。

というより、先述の通り「似て非なるもの」と言いつつも元からその傾向はありますね。

というのも、タイプ4はそもそも不安定な存在です。ネガティブな要素も……というか割とネガティブ要素を好んで「自分自身」として受け入れるため、非常にメンタルの調子がブレやすいわけです。

メンタルがブレれば、そのぶん健全度がブレやすい=ブレ抑制のために退行しやすいわけでして……そんなこんなで、割とメンヘラとは近い位置にいるタイプと言えるのです。

というわけで、実のところタイプ4がメンヘラっぽいというのは半分正解。というより、メンヘラになりやすいのは否定しきれないところがあります。

まあそんなアンバランスな危うさもまた魅力となって人を惹きつけるわけですが……なんにせよ、結構危うさを持っているタイプというのは否定できない事実ですね。

メンヘラ化を避けるには

では、メンヘラ化を避けるにはどうすれば良いか。私なりの意見になりますが、最後にそのあたりについてまとめてみようと思います。

「人と違う」だけが自分らしさではない

いきなり耳の痛い話で申し訳ない。

やはりタイプ4は、自分の中で「人と同じようには生きられない」という一種の呪縛を自らにかけています。それが不安定さを生み、メンヘラ化に向かわせる要因のひとつになると言えます。

というわけで、まずはその個性への執着を取り払うところからですね。

タイプ4の中には、間違いなく親や普通の人と同じような長所が眠っています。そしてそれは、自分らしさを妨げるものではありません。人と同じようなところも、また自分らしさなのです。

要は組み合わせですね。自分だけしか持ち得ていない点と、ありふれた点。この2つを混ぜ合わせてひとつの長所に昇華させることで、新たな、そしてポジティブな個性が目覚めてくれるはずですよ。

人は白馬の王子様ではない

耳の痛い話をガンガンしていきます。

人は、白馬の王子様ではありません。そんな万能な存在ではないということですね。

つまり、(絶望させたら申し訳ありませんが)全てを理解してくれる人、全てを受け入れてくれる人はこの世の中には存在しません。

この事実をニュートラルに捉えるかネガティブに捉えるかで、健全かメンヘラかの境目になっているのではないでしょうか。

一応補足しておくと、全ては受け入れられないまでもある程度わかってくれる人は存在します。ですが、それらもあくまである程度です。

結局のところ、みんな違うのが人というもの。あらゆる人には自分なりのアイデンティティやオリジナリティがあり、そして誰にも理解されないところがあります。

結局のところ誰かに全てを理解されるなんて土台無理な話であり、それは受け入れるしかないのです。

わかってくれるかどうかだけでなく、相手の言い分もわかるようになるとさらにいいですね。

振り回されてくれるだけが愛情ではない

これはタイプ4に限らずあらゆる人に言いたいことですが……振り回されてくれること、言うことを聞いてくれること、思った通りに動いてくれること……これらだけが愛情ではありません。

相手には相手の都合があります。それは、自分に自分の都合があるのと同じことです。

要するに、「相手の要求を全て受け入れられるのか?」と言う話ですね。

あかつき
あかつき

極端な話、「相手に死ねと言われたら死ねるのか」みたいなことが言いたいわけですね。

本当に死ねたらビョーキです

人のキャパには限界がありますし、人には人のやりたいこと、やらなければならないことがあります。

それらをぶち壊しても平気でいてくれることは、愛情ではなく服従です。愛されていると言うより、家来としてひれ伏してくれていると言った方が近いでしょう。

もっとも、この愛と服従の違いというのがまた難しいところではありますが……とりあえず、言えば何でもしてくれるのは愛情ではない別の何かというのは覚えておいていただければと。

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まとめ

というわけで、今回はタイプ4とメンヘラについてまとめてみました。

元々メンヘラ化する可能性を秘めているタイプではありますが、やはりというか何というか、退行や不健全化がメンヘラ化の道になっていると言ってもよさそうですね。

元々欠落感を覚え、そこにアイデンティティを見出したり自分が何者かを探しに出たりすることが多いタイプです。

ちょっと病み系入ってるタイプではありますが、必ずしもメンヘラではないというのは理解しておきたいところですね。

実際、人として立派なタイプ4も普通にいますし、彼らは人の弱さもダメなところも丸々受け入れる懐の深さを持っています。

「タイプ4だからメンヘラ」と決めつけず、その人個人を見て色々と判断していきたいところですね。

といったところで、今回はここまで。他にも好きなように喋ったり解説したりしておりますので、色々と見てやっていただけると幸いです。

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