甘えって結局何?甘えるなと言われても気にするな!

世の中
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何かしら落ち込んだりダメージを受けてる時とか、あるいは願望を口にした時、それを甘えと言われたことある人。実際結構いると思います。

まあ、個人的に甘えという言葉自体があまり好きではありませんが……。

ともあれ、今回は甘えとは何なのかを考えていきたいと思います。

そもそも甘えとは何ですか?

そもそも「甘え甘え」と連呼してる人に質問したいのは、「あなたの考える甘えの定義は何ですか?」ということ。
答えられなきゃ答えられるまで「いいから言ってみろ」と詰めてやりたいところですね。

というのも、そもそも定義がしっかりしていないと、「甘えるな」と言われたところで何をどうすればいいかわからないですからね。

一応手持ちの国語辞典でその意味を調べてみましょう。

甘えとは
人の好意をあてにする様。あるいはその気持ち。

ふむ、なるほど。

これ見て思ったのですが、精神病とかつらい気持ちとか苦しい気持ちとか、正直言って「どこが甘えやねん」と。

人の好意なんて受けなくても苦しいものは苦しいし、つらいものはつらい。どうしようもない環境に身を置けばメンタルを病むのもしょうがないし、できないことはできないのが人間です。

そこで「人には無限の可能性が……」とか言う人には今から短距離走の日本代表でも目指していただきたいところですし、そもそもできることとできないことの区別をつけるのは本当に大事なことだと私は思っています。

あかつき
あかつき

というかビルの屋上から蹴落としたい。それで自力で空を飛べなきゃ甘えですよ、甘え。人には無限の可能性があるのでしょう?なら、それをまずは体現してもらわないと

ともあれ話が逸れましたが、甘えとはすなわち一方的、かつ依存的に人に寄りかかること。これ、言われてる人の何割が当てはまるんでしょうか?

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彼らが言う甘えとは

極端な話をすると、「ずるい」とか「卑怯だ」とか、あるいは「自分の方がつらいのに」とか。そういう主観的かつ一方的な気持ちと、それを正直に言えない保身の気持ちが、「甘え」という言葉を生み出しているような気がしています。

当然、本当に甘えてるケースもあるでしょう。ですが、私が見てきた中でその確率は3割あればいいほうですね。

その他は大体全部、当人より甘えと口にしてる側に問題があるケースが多かったです。

「うつ病程度で配慮してもらうとは甘えが過ぎる」
「病気を理由にやらないのはただの甘え」
「その程度で傷つくのは甘えている証拠」

大体、こんな感じのノリですね。

おおよそ、甘えという単語が飛び出すのは以下のいずれかが当てがはまるケースが多い気がします。

・自分が負っている苦労と同じ苦労を負っていない
・自分がしんどいときに、何らなの理由で休んでいる人がいる
・予想外のリアクションや返答が返ってきて不快感を覚えた

ついでに言えば、「対象が見下している相手である」という前提条件がつきます。

つまり、内心見下している相手が予想外のことをしてきたり、自分と同じ苦痛をパスしたりしている時、人は「あいつ甘えてるな」という感情を抱く。これが私個人が考える「甘え」とやらの正体です。

あかつき
あかつき

精神病や生活保護がすべからく甘えと認識されやすい理由の一端が見えた気がする……

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甘えという感想を持った時点で甘えている

実態は知りません。ですが、多分ここに来た人は、真偽を問わず「甘えるな」とか「甘えている」と言われ、気にして来たものだと思っております。

だからこそ言いましょう。

甘えなんて言葉、口にしたほうが一番甘えてるんですよ。

何度も言いますが、実態は知りません。ですが、言われた側の受け取り方はそれでいいと思いますよ。

自分が本当に甘えているなら、いずれ手痛いしっぺ返しが来るでしょう。正直しんどいですが、極端な話そこで改めて頑張ればいい。

いっぱいいっぱいで甘えてるわけじゃなくても、時には何かの理不尽で酷い目に遭うでしょう。その時も何かもう運が悪かったと思いましょう。

どうせ人間甘えの克服なんてできないんですよ。だったら、もう自分に罰が当たるその時まで、甘えられる時に人に甘えとけばいいと思いますよ。割と本気で。

人生も世の中も理不尽極まります。自力でどうにもならないこともあるでしょう。

その時に人の力を借りようとするのは、本当に悪いことなのでしょうか?

結局甘えとは見下した相手に向けられる言葉

結局言いたいのはこれです。見下してるから、「甘えてる」なんて上から目線の言葉が飛び出す。

おおよそ、常々心のどこかで思ってるんじゃないですか?「あいつは絶対うまくいかない」とか、「精神病患者の分際で」とか、「ゴミカス風情が」とか。

そんな奴がちょっとでも得する、ちょっとでも損失を避けると、みんな「クズの分際で!」と激昂する。でもその本音を口に出すと自分が叩かれてしまう。

そんな時に頼るのが、「あいつは甘えている」という思考回路なのではないかと。私はそんな気がしています。

相手が甘えていると解釈すれば、自分=善、相手=悪という二極の構図が出来上がりますし、世間的にもワンチャン受け入れてもらえるかもしれません。

何度でも言いますが、甘えという言葉は口に出した人間が一番甘えています。そんな言葉、わざわざ気にかける価値もありません

今回はそれが言いたくて筆を執らせていただいた次第です。

あかつき
あかつき

まあ「甘え」という名の甘えが存在すること自体、社会がそれだけ病的な証左な気もしますがね

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