人生ドン底でしんどい時にかけられて嬉しい言葉、かけちゃダメな言葉

人間関係いろいろ
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どうも、だいたいいつも眠気と戦ってる春眠ねむむです(Twitter:@nemukedesiniso)。

人生山あり谷あり。調子の悪い時だってあるし、人によっては絶望の果てまで突き飛ばされる事だってあるでしょう。

で、絶望の果てでどうにか立ち直るには本人の休息や心の持ちようはもちろん、何より周囲の支援と理解が必要なわけですが……そこで問題なのが、「どう声をかけるべきか」。

正直、下手なことを言えば相手は余計ダメになります。かける言葉にも、いろいろ工夫が必要なわけですね。

というわけで、今回は独断と偏見、実際に私が絶望の淵でかけられた言葉を元に、かける言葉とかけちゃマズい言葉の両方を見ていきましょう。

しんどい時=余裕が無い時

まず前提として、「しんどい時はマトモに話を聞く余裕もない時だ」というのを頭に入れておきましょう。

正直、どれだけいいことを言っても、余裕が無ければ聞き入れてくれません。何と言っても、どんな正論でも聞き入れるだけの余裕が無いわけですから。

しんどい時期を乗り越えるための優先順位は、まず「心の安定」、次に「希望」、そして最後に「対応策」です。

いきなり対応策を持ち出されても、そこに希望を見出せなかったら聞き入れてもらえません。

「きっとやれる」「あなたなら大丈夫!」なんて言われても、落ち着いた状態じゃなかったりそもそも取り乱してるときに言われても、それこそ「何が大丈夫なんだよ!」「適当なことを言うな!」としか思われません。

そう、面倒くさいんですよ。絶望に浸りきった人間は、想像以上に面倒くさい性質や特性が付与されてしまいます。

ですが、それがその人の本質ではありません。立ち直る過程でやがて消えていく、一過性の病気のような特性です。

そう思って、今この瞬間だけは慎重に、繊細に取り扱ってあげましょう。

ダメダメな時にかけると喜ばれる言葉は?

さて、前置きはこんなところでいいでしょう。では、ここからは人生ドン底の人にかけると喜ばれる言葉について見ていきましょう。

順序としては、「心の安定→希望→解決策」の順です。

解決策に関しては「状況による」としか言えないので置いておくとして……今回見ていくのは、心の安定と希望をもたらしてくれる言葉。この2種類をそれぞれ見ていきましょう。

心を落ち着かせてくれる言葉

「とりあえず飲みに行こう」

この言葉自体は何の解決にもなりません。言ってしまえば、話を聞き出すための布石です。

ドン底で完全に絶望している人を少しでも立ち直らせるには、話を聞くこと」「相手の言葉や苦痛を受け止めること」の2つです。

正直、飲みに行くだけではその場しのぎ以上に役に立つことはありませんが……話を聞くための席を用意する意味では、とりあえず酒とかご飯を食べながらくつろぐ場は最適でしょう。

くれぐれも、飲んで騒いで発散して終わりにしちゃダメですよ。あくまで話を聞き出すため、話しやすい場で話してもらうための布石としての言葉です。

「何があったのか聞かせて」「話、聞くよ」

とりあえず落ち着くには、一旦思いの丈を全部話すのが1番です。

こういうドン底で苦しんでいる人にまず必要なのが、心の安定。ですが色々な絶望だの苦痛だのを抱えたままでは、なかなか精神も安定しないのは道理です。

ならば、とりあえず思いの丈を全部ぶちまけてもらって、抱えてる重荷を一旦降ろしてもらう。

ともあれ逆境を脱するには、理解者に話を聞いてもらわない事には始まりません。相談役や受け止め役の存在って、思った以上に大事ですよ。

「大変だったね」「辛かったね」

とりあえず相手を立ち直らせるためには、まず何より共感するのが手段としては強いです。

相手の気持ちに共感し、そのつらさを理解する。話を聞く上ではこれがスタートラインになるでしょう。共感、理解するのを起点として話を広げていけば、相手も少しは冷静さを取り戻すのではないでしょうか。

ともあれ、一旦聞き役に徹し、相手の心情を汲んで言葉を選ぶこと。これができるかできないかで、相手が絶望感を手放せるかどうかが大きく変わってきます。

「そうか……」「そんなことが……」

共感が難しいなら、とりあえず下手な言葉を紡ぐ必要はありません。

相手から愚痴や不安を引き出して聞き役に徹するのが大前提であり、それさえできていれば少なくとも相手にとってプラスになります。

共感と寄り添いなんかは、それこそ才能の1つと言ってもいいでしょう。ならば、そういうのはできる人がすればいい。

もし「共感なんて器用な真似はできない」「アドバイスばかりが先に頭に浮かんでしまう」という人は一旦聞き役に徹して、じっくり話を聞くようにしましょう。

下手なスキルは必要ありません。黙って聞くだけでもありがたいものですよ。

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希望を与えてくれる言葉

「心配ない!」「大丈夫だよ!」

非常に心強い言葉であると同時に、使いようによっては無責任にもなる言葉。というか、希望を与える言葉自体が無責任と隣り合わせです。

とはいえ、落ち着いてホッとした時にこの言葉を掛けられると、なんだか元気になるのもまた事実。

使う時は大丈夫だと思う根拠も同時に挙げるとより◎。というか、人によっては無根拠では「勝手なこと言いやがって……」と思ってしまうかも……。

「応援してる」「力になるよ」「あなたの頑張りは知ってる」

「持つべきものは友」とはよく言ったもので、自分の味方であるのが確定してる人が近くにいるのは、実際何よりも心強いです。

明確に味方であることを表明したり、あるいは相手の事をしっかり認める。これだけでも、幾分か相手は前を向いてくれます。

とはいえ、この言葉を軽々しく使うべきではないのもまた事実。

もし力になれなかったり結果的に裏切るようなことになった場合は、完全に逆効果になります。要は諸刃の剣です。

相手にどこまで尽くせるのか、距離感はどこまで近いか、相手にどこまで思い入れがあるか等、しっかり自分の立ち位置を考えてからこの言葉を使うようにしましょう。

「今度一緒に遊びに行こう!」「これがドン底!ここから良くなる!」

ある程度気持ちが落ち着いて後ろ向きな気分が取れれば、次に欲しくなるのは気分転換です。

当然、遊びに行ったからといって問題解決に向かうわけでもないし、ドン底の下にもまだまだ奈落が待ってることもあるでしょう。

しかし、ある程度前を向けた人がさらに前向きに頑張るためには、息抜きや希望は必要不可欠なのです。

まず休み、ちょっと元気になれば遊び、そして気力が充実してきたら次に備える。私自身が落ち込んだ時の鉄則にしている三拍子です。

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かけちゃダメな言葉は?

かけられると励みになる言葉がある一方、逆にかけられると逆にダメになる言葉もありますね。

以下に述べるのは、そういった「逆効果だろ」と言いたくなる言葉群。というか、実際にかけられて「は?」となった言葉が大半ですね。

実際のエピソードがある言葉はそれも書きつつ、以下、述べていきましょう。

「頑張れ!」「立ち向かえ」「戦え!」

かけちゃダメな言葉、要注意ワードの鉄板ですね。何をどう頑張ったらええんねん

こいつは学生時代の担任のエピソードが鮮明ですね。

彼は所謂「老害」といって差し支えない人物で、「人生つらい相手には『もっと頑張れ』以上にかけるべき言葉は無い!」と豪語してましたね。

過去うつ病患者を2名自殺に追いやり、自らの奥さんもうつ病に追いやった剛の者。

そんな過去を自慢げに語ったうえで「甘ったれた奴らはみんなこうなる」「心の弱い奴を駆逐した」と、まるで手柄であるかのように話してるんだから、もう外道の極みですね。

この記事を見ている人にあんな魂の穢れた鬼畜生はいないとは思いますが……少なくともドン底で苦しんでいる人間に「頑張れ」と声をかけるのは、こうやって精神を病ませる危険があります。

追いつめたくないのであれば、不用意に使うのは避けるべきワードでしょう。

「自業自得じゃん」「自己責任」

この言葉に関して言いたいことは1つですね。貴様は相手を追い詰めたいのか?

……いや、言ってる人は単に言いたいことをズバッと言ってしまうだけなのでしょう。多分。きっと。

どう考えても攻撃的な言葉ですね。もし相手のためを思って言ってるなら、今言うべき言葉ではありません。

内容は、どう考えても相手を追い詰め、攻撃するためのもの。とことんまで追い詰められた相手にこれを言っても、追い打ちにしかなりません。

私も、これは追い打ち目的でしか言われたことがありませんね……。学校ぐるみでいじめを受けていた時に、職員室で担任に言われたくらいでしょうか。

ともあれ、最初にすべきは心を落ち着かせること。アドバイスではありません。

そのことを、まずは頭に入れておきましょう。

「こうすればいいんじゃない?」「✕✕はマズかったと思うよ」

まあ待て。気が早い。

ついつい言いたくなるのも、相手を少しでも早く立ち直らせたいのもわかりますよ。ですが、まずはアドバイスは待ってください。

傷つき絶望した人に必要なのは、まず心の安定!次に頑張るための希望!そこまで来て、気力が満ちてきたころになって初めて、アドバイスは効力を発揮します。

もっと言うと、落ち込んで完全にふさぎこんでるときに解決策なんて持ち込まれても、まともに話を聞ける人はほとんどいません。いたらいたで、メンタルが強すぎて逆に病んでることを疑いたくなるレベルです。

本当に相手のためを思っているなら、まずは話を聞いてあげましょう。あなたの意見が効力を発揮するのは、休んで、気分転換して、その後です。

「いつでも相談してね」「何でもするよ」

安請け合い、ダメ、絶対!

確かにこういう言葉は効果があります。めっちゃ効果的です。

ですが、ちょっと待ってください。あなたは落ち込んでる相手のために、24時間付きっきりで面倒を見て、その人のために人生を犠牲にするだけの覚悟がありますか?

弱ってるときにかけられる甘い言葉は、想像以上に破壊力と重みがあります。人によっては、ついつい依存してしまう事もあるでしょう。

だからこそ、無理な約束は絶対しないでください。

相手が「裏切られた」と感じてしまうと関係もこじれますし、そもそも有言実行には負担が大きすぎる言葉です。

「耐えればいつか希望がある!」「頑張ってれば絶対何とかなる!」

いや何ともならんのよ。マジで。

反面教師として晒しますが……これらはうちの母の口癖ですね。

私が学校でいじめられた時、リーマンショックの就職難で就活失敗した時、職場内でうつ病になった時……決まって、母は「耐えろ!」「戦え!」「耐えて頑張ればきっと良くなる!」と念仏のように言ってました。

結果、何ともなりませんでした。いじめは学校に行っても教師や学校が加担して悪化しましたし、就活もお祈りメールの数が増えただけ。うつ病も、むしろ悪化の一途をたどってます。

逆に逃げた方が道は開けましたね。学校のいじめは登校拒否の裏山への退避で気楽に過ごせましたし、正社員就職をあきらめてアルバイトの面接を受けたら採用され、何とか食ってくための時間稼ぎにはなりました。うつ病も、結局休むのを余儀なくされてから快方に向かった次第。

どれも親や親族にとっては「根性無しの現実逃避」と快く思われませんでしたが、少なくとも無理して頑張るよりはマシな結果に落ち着きましたね。

というわけで、無計画で希望も無い忍従の先にロクなものは何もありません。少なくとも私はそう思います。

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否定せず、密着しすぎず……

というわけで、以上が私が思う「ドン底の相手にかけるべき言葉、かけちゃダメな言葉」ですね。

こうしてみて見ると、わかってれば案外難しい事ではありません。

「ただ相手の言葉に耳を傾ける」。これだけで幾分かは救われますし、多少は前を向けるというもの。

最悪黙って相手の話を聞くだけでも、相手のためにはなるわけですね。

最後にまた言いますが……ドン底の人間に必要なのは順に

  1. 心の安定
  2. 希望
  3. 対応策

です。この順序さえ守れば、多少なりとも相手の心は何もしないよりマシになります。

くれぐれも順序を間違えて、相手の心を閉ざしてしまったり、追い詰めてしまわないようにしてください。

ダメになりそうな時の追い打ちは、図れども図らずとも、悪い意味で印象に残りやすいものになります。

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