「無能」「小物」「落ちこぼれ」、と。人は常に悪いレッテルを貼る対象を探している側面を持ってしまうのかもしれません。
で、今回の問題となるのは、そんな人の暗黒面に巻き込まれ、不幸にも劣った人間としてのレッテルを貼られてしまったという人。
こういう人はついつい他人に認めてもらおうと頑張りすぎたり、環境に順応するために本能的に自分が無能であるかのように振舞う事もあるそうな。
で、無能のレッテルを貼られた人間が同じ環境下で無能返上できるのかというと……申し訳ありませんが、ほぼ不可能です。
一度決められた評価を覆すのはみんな嫌い
特に人間的に余裕のない人たちが集まる場ではよくあることですが……人はその人を一度無能と決めつけたら、それから先は「その人が無能である」という前提の下で話が進みます。
人間的に出来た人が大勢いる環境ならばそれでも結果さえ出せば挽回可能なのでしょうが……もしも無能に対して妙に攻撃的だったり明らかに扱いが冷淡な場合、無能と言われた時点でほぼ手詰まりです。
衣食住足りて礼節を知る。人に優しくする余裕もないのに、「無能」なんて自分の留飲を下げるのにおあつらえ向きな標識を下げた人を助けることはまずありません。
当然、そのような劣悪な環境にも疑問を持つ人は出てきます。ですが、そういった人も理不尽にも「公然の敵」にされた相手に声をかけることはまずできません。今度は自分が潰されてしまいますので。
そんなわけで、劣悪な環境下における無能は常に「無能」であり続けなければなりません。そうやってみんな心の安定を得ているのです。
逆に「能力が無いから指示も丁寧に行われる」など無能なりの配慮がなされている環境の場合、結果次第で十分に挽回は可能です。この場合は下手に逃げを打たず、無能扱いされる原因を探って打開を図りましょう。
とにかく「あなた自身を見てるかどうか」が重要
どれほど素晴らしい仕事をしようが、あるいはどれほどいいことを言おうが、結局見てもらえなければ評価の変えようがありません。
人を評価するのは人である、ということですね。
汚名を返上できるのかできないのかは、あなた自身を見ているのか、それともあなたを通して「無能」という存在を見ているのかにかかってますね。
自分のやってしまったミスを叱責される。まあこれは仕方ないことでしょう。
ですが、こちらが報告しても上司や周囲の受け答えが雑だったら……しょっちゅう身に覚えのないことで叱責を受けていたら……あるいは、成果を出しても認められず他の人の手柄になったら……。
こういった場合は、あなた自身のことなど誰も見ていません。みんなあなたではなく無能を見ています。要は、あなた自身を無理矢理にでも「無能」というポストに括りつけているわけです。
これでは、どれだけ大きな手柄を立てたところでそれを否定されて終わりですね。気を張るのも無意味なので、早いところ逃げるのが正解です。
「誰かに聞いてほしい」と思っても場所は選ぼう
残念ながら、掲示板やSNSで相談しても8割は理解を示してくれませんよ。そういう愚痴に反応する人は、おおよそごく1部の真面目に聞いてくれる人と、残りの自分より下の存在を探すのに飢えた人なので。
まともではない意見や侮辱を無視できるなら有益ですが……心無い言葉を聞きたくないタイミングではアテになる以前に毒です。「正当な評価にケチつける無能」とか言われて精神的ダメージを受けるのもバカバカしいですからね。
三十六計逃げるに如かず
さて、では肝心な「無能扱いされたらどうするか」に関してですが……
まず、逃げることを選択肢に必ず入れておきましょう。
先ほどもちょろっと言いましたが、とにかくこちらを無能だと思い込みたい人に対しては、原則何をしても無駄です。落ち度なんて血眼で探せばいくらでも見つかりますし、最悪無ければ作ります。
もし正当な評価の元で「仕事ができない」と判断されていても、それはそれでやり方が合っていない可能性もあります。
必ずしも組織を抜ける必要があるとも言い切れませんが……
- 現状のやり方を変える
- 即刻その場から逃げる
このどちらかを採らざるを得ない可能性を常に考えておきましょう。
逃げる、逆転と考えている方が真っ先に思い浮かぶ手段は、まあ転職がメインでしょうね。
というわけで、とっくに転職も視野に入れられている方、したいけど今ひとつ勇気が湧かないという方に対して、いくつか使えそうな転職サービス、転職サイトを見つくろってきました。
まあ使う使わないは自由ですが……こういう場所でスタッフの人に相談するだけでも無能脱却の糸口が見つかるかもしれませんよ。
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どう生きればいいかわからない人向け
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汚名返上を試みるなら結果を出すしかない
一方汚名返上を試みる場合は、結果を出すことが何よりまず求められます。
ですが、現状のやり方のままでは残念ながら難しいでしょう。
とすれば、やり方をちょっと変えてみる。これが結構抱えてる問題に刺さります。
とにかく自分の得意なことをしっかりと理解し、それを可能な限り解決策の中に組み込んでいく。
これが可能かどうかで、人の評価も自分の生きづらさもあっさりと変わることもありますよ。
とはいえ、結果が出てもマグレの可能性もあります。それも多くの人はわかってますので、すぐに無能のレッテルが剥がれるわけではありません。その点に関しては注意が必要でしょう。
結果が出ても数ヶ月は無能呼ばわりは止まらないと思いますので、そこは諦めて「貼られたレッテルはいつ頃消えるのか」と実験気分で眺める等、真面目に考えこまないようにしましょう。
人間、印象には弱いんですよ……
これはちょっと卑怯っぽい裏技的な奴ですが……人って自分で考えてる以上に見せかけや外面に騙されます。
それこそひどい時は見た目だけで無能扱いされて理由をつけて排除されたり、一見トロくさそうな奴を見つけるとそいつの上げた成果を無視して無能呼ばわりするものです。
さしあたって、以下の面に気を付けて有能っぽく振舞うのも有効な手段ですよ。
- 美容や見た目に気を遣う
- クオリティ2の次で「早く」仕事を終わらせる
- しつこいくらい「報連相」を行い、周囲に連携アピール
あくまで見せかけのハリボテですが、案外騙されてくれる人も多いですよ。
評価されない=無能
無能と呼ばれる人たちは、基本的に向いてない事を向いてない方向性でやっていたり、あるいは意地でも評価したがらない奴に囲まれてれば、嫌でも無能になり下がります。
無能というのは絶対的なものではなく、評価してる人の主観や願望が大いに入っている。この点を忘れないでください。
学校なのか職場なのか、それともカウンセリングや占いであらぬ暴言を吐かれたのかは人それぞれですが、所詮その人から見た無能という評価以上でも以下でもありません。
結局重く捉えないのが重要であって、逃げるかどうかは無能扱いを軽くかわした後の事。
その人の主観を絶対的な評価だと思わないでください。組織ぐるみで着せられた無能のレッテルに対して、「どこに行っても同じ評価だ」と思って落ち込まないでください。
結局評価なんてのは、人それぞれでポイントも内容も変わります。
出来る限り最大限に、自分をきちんと見てくれる人や認めてくれる人と共にいる。人生、これが一番大事ですよ。
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