どうも、だいたいいつも眠気と戦ってる春眠ねむむです(Twitter:@nemukedesiniso)。
覇王線(三奇紋)と言えば、手相界隈のエンタメ要素としても有名な線のひとつですよね。
何でも仰々しい名前の通り、世界を股にかける覇王の相。成功運、金運、人気運共に並外れており、並々ならぬ努力と強運に助けられて必ず成功するとされてますね。
実際、世の中では吉相とされており、メディアやネットでもよく取り上げられています。
ですが正直なところ、覇王線があるからといって、必ずしも王者の風格をただよわせてる人ばかりではありません。
むしろいろいろな手相を見たところ、「覇王線はあるけど普通の人」というケースのほうが多かったり……。
今回はそこのところも含め、覇王線が持つ素質や性格をいろいろ考えていきましょう。
覇王線とは
まず覇王線というのは何ぞやという話ですが、簡単に言えば上図のような線ですね。
それぞれ青:運命線、金色:太陽線、ピンク:財運線と言います。
図を見ていただければなんとなーく言いたいことはわかってくる気もしますが、簡単に言い表すなら運命線、太陽線、財運線が長く、手のひらの真ん中のあたりで1点に交わって熊手みたいな形をしている相が覇王線です。
この覇王線は非常に珍しい相。というかそもそも覇王線を構成している3つの線自体、全部出ている人は正直そんなに多くありません。
そんな線が全部長く、しかも一箇所で重なっている。これは相当なレアケースですね。
たまにこの3本の線がまったく違うところで交わってるって人もいますが、あれはかなり珍しい線であっても覇王線ではないのだとか。
どうにも、基準はかなり厳しい線のようです。
私としては、「3本が重なってたら全部覇王線でいいじゃん」とか思っちゃいますけどねー。
だって似たような意味なのは変わらないし、まどろっこしいし
個人的な疑問
さて、ちょっとだけ与太話。この覇王線、「3本の線が真ん中あたりで重なる」というのが通説でありどこでも言われてるものなのですが……
個人的には、わざわざ「真ん中で」という条件をつけているところにちょっと疑問があります。
というのも、手相には流年法という「成功やトラブルが発生するある程度の年齢を図る」手法があるのですが……これに当て嵌めると、手のひらの中央付近はちょうど脂の乗った30~40代の中年期。
つまり「真ん中付近で結合したものしか覇王線と呼ばない」という事は、「中年期の成功の暗示以外を覇王線と呼ばない」という事でもあります。
覇王線を厳密な意味で捉えてしまうと、「中年の絶頂期で成功するような線でないと覇王線ではない」「晩年や若年の成功は含めない」となってしまいます。
その辺あってぶっちゃけてしまいますが……私は覇王線という線の定義には半信半疑。というか、手相鑑定において私は覇王線という単語をあまり使いたくない。
と、こんな与太話はどうでもいいですね。ともあれエンタメ要素として騒がれてる有名な線ですし、解説と銘打ってる以上はしっかり解説していきましょうか。
もういいじゃないですか、全部覇王線で。
それで何か悪影響があるでもなし。手のシワ見て悦に浸れるなら何でもよくないですか?
覇王線は大物の証?
まず覇王線を持つ人の特徴として言われているのは、以下の通り。
- 全てにおいて運がいい
- 野心家で努力を怠らない
- 人望もあって人に好かれる
はい、おおよそどの時代でも傑物ですね。たゆまぬ努力の果てに莫大な幸運をつかみ、そして周囲の後押しもあって大成する。まさしく成功の道のお手本みたいな人たちです。
ですが、実際に話を聞いてみると「特別なことはしてないですよ」「いや、別に普通に働いてるだけの人ですけど……」など、意外と「バリバリ成功してます!!」みたいな人はあまり見かけません。
見た感じ普通の人も結構いますし、正直なところ「覇王とは……」となってしまうことも珍しくありませんね。
というのも、手相には「素質」と「性格」の2通りの意味合いが存在していまして……ここからは素質、性格の2つに分けて考えてみましょう。
「素質」としての覇王線
覇王線を運命線、太陽線、財運線に分けて考えると、「仕事で才覚を発揮する力、名声を得る力、お金を得る力が1つに集まっている」と見なされます。
要するに、仕事運も人気運も金運も全部高い……というより、自分の才能を上手く使える上に、それを名声やお金を得るために活用できる才能に恵まれた人。
転機は流年法によるでしょう。ある年齢になれば、お金にも名声にもなる自分の才能を発揮できる時が来ます。
ですがこの場合気を付けないといけないのは、あくまで才能を使えるように努力していないと、何の意味にもならないという事。
宝くじが当たってウハウハのような棚ボタの線ではないので、その点は注意が必要です。
しっかり動き、良好なパフォーマンスを発揮できなければなかなかチャンスは巡ってきません。あくまで「素質は素質」「磨かなければ意味が無い」と割り切り、得意を伸ばしていきましょう。
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どれだけ能力があっても、運と能力なしにはどうにもならなりません。甘い夢見ても、その先にあるのは地獄です
「性格」としての覇王線
また、「性格」という観点から見た覇王線は、言ってしまえば「成功者気質な性格」ですね。
自分の才能を活かしたいと思っていたり使命感があるタイプ。おまけに自分の名声やお金にも興味津々な人に覇王線が出ることもあります。
こういう人は生まれ持った素質でなく、まさに努力や気概で成功していく大器晩成型。ある意味、一番覇王という言葉が似合う人かもしれませんね。
もっとも、才能が欠片も無いわけではありません。好きこそものの上手なれ。「好き」は、ある意味一番の才能であると言えます。
とはいえ、普通の人として生きる道を選んでも、別段デメリットはありません。苦労も楽しみも少ない普通の生き方と覇王の道をじっくり天秤にかけ、後悔の無い道を選ぶようにしましょう。
以下の線があった場合は……
最後に、せっかくなので覇王線と関連性がありそうな相を見ていくことにしましょう。
物事は意外といろんなところでつながっていて、連鎖的に意味合いを強めたりいろんなことが起きたりします。
手相もそれと同じです。覇王線と関連してますます普通でいられなそうな線もいくつか存在します。
以下に述べる線は、特に大物の気質や社会との折り合いの悪さを指すもの。当てはまる方は、ご自身の生き方をしっかり考えた方がいいかもしれませんね。普通に生きるには、ちょっとアクが強いです。
マスカケ線
普通に生きられない人の手相代表格。これと覇王線があったら、「何かのトップに君臨するしかない」と言ってもいいかもしれません。
もし普通に生きるにしても、ご自身だけの専門分野を打ち立てるようにしてください。
というのも、このマスカケ線は個性の塊。良くも悪くもとにかく目立つし、自分がやると決めたことをそう簡単には曲げません。
いずれにせよ、強烈すぎて英雄にも邪魔者にもなり得る線。他の人と同じことをして同じような生き方をするのは、結構厳しいと思います。
ちなみに英雄の大半って、悪運はアホほど強いくせに平時の運が悪い人も多いですよね。ほんと謎
反抗線
自分が間違ってなければ謝りま線。例え権威者相手でも折れないところは折れない反骨精神の象徴です。
反抗線がある人は、自分の正義感や信念が強い人。有言実行タイプでもあり、節義を曲げて迎合とかとりあえず偉い人の言う事に訳もわからず従うのもなんか嫌。
言った事は何としてもやり遂げようとする芯の強さもあります。
「ほどほど」「適当」「それっぽく」ができない人なので、意外と数年後に大物になってるって人にも多い線かも……?
覇王線とこの線が合わさっている場合、もう安定のための自己犠牲なんて捨てて好きに生きてください。その方がイキイキできるタイプです。
希望線
木星丘の縦線は野心の印。とりわけ図のような希望線と呼ばれる線は「夢を叶える人の相」とも言われており、結果を出すまで希望を捨てない、諦めと往生際の悪さを示す線になります。
この線がある人は何かしらやりたいことがある人なので、諦めて普通の人として過ごすよりはやりたいことを優先した人生設計を立てていきましょう。
夢を叶える人に多く見られる特徴は、「死ぬ瞬間まで諦めない」です。普通の生活と夢を二者択一で考えず、とりあえず普通の生活をしながらスキマ時間で夢を追うのも手ですね。
どうしても大器晩成タイプになりやすいので、中途挫折には要注意です。
ソロモンの環
大物の線の代表格ですね。「知力と胆力、カリスマ性が並外れてる」とされてる相で、良くも悪くも普通ではない変わり者が多いのも特徴です。
普通に生きられないというよりハナから普通に生きていない気がしますが……ともあれ、この線がある場合も覇王線を信じて突き進みましょう。
変人だったりプライドが高かったりでなかなか人の下で生きられない人も多いので、色々人生設計を立てながら野望を叶えるようにするのが一番いい生き方かもしれませんね。
私が見た中ではぶっ飛んだ人が多いので、付和雷同と迎合を心がけて普通に一生を終えるのは、諦めるのが吉です。
宝くじは当たらないし状況が悪いと貧乏だし大器晩成
覇王線は覇王の証と言っても、別に宝くじが当たったり無条件で幸運が舞い降りたりする相ではありません。
人は努力、能力、環境、運の全てが噛み合った時にとんでもない成果にありつけます。つまりどれほどの運や能力があろうと、然るべき場所である程度以上頑張らなければ結果は出ないというわけですね。
お金持ちになりたければ、まず自身の能力や特性を理解し、その上でそれが活きる場を整え、その上で研鑽を積み、成果が出るように工夫しながら努力を重ねましょう。
するとそのうち運が向く……かもしれません。人は、その時に人生うまく行くのです。
人事を尽くして天命を待つというやつですね。私が嫌いな言葉です。え、聞いてない?
天命がなければ人事を尽くしても思う結果が出ないのと同じように、天命があっても人事を尽くさなければ意味がありません。
せっかく素晴らしい能力と運と素質をお持ちなのです。万一や棚ぼたの幸運にすがるのではなく、ご自身の手で幸せを掴もうとしてみるのも悪くないと思いますよ。
まとめ
というわけで、今回は覇王線について考えて見ました。
「あくまで当人の資質や性格を表す」というのが、私の考える覇王線の実態です。
頑張れば富も名声も手に入るだけの素質や性格をしている人の相。もちろんそれらを捨てて普通に無難に生きる事も出来ないわけではありません。
何にしても、ただ何もせず待つだけで幸せの方から歩いてくるようなものではない。そこは注意が必要なところですね。
ともあれ、大物の相とされているのは確かです。自分のやれることや得意を考え、活かしてみるのも悪い人生ではありませんよ。
最後に
最後に宣伝になってしまいますが……私は手相鑑定士……つまり手相占いをプロとして行える資格持ちの人間です。
手相占いは、あなたが持つ特徴や強みを見つけるのが大の得意。
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