「織田信長は接客ができない」。我ながらまあまあ気に入ってる言葉なので、当ブログでは乱用させていただいてます。
というわけで、今回も無能ネタですね。無能ってのは何を指すのか。そして存在価値、どうやって無能になるのか、あるいは更生の道はあるのか……。
ぶっちゃけ、組織というのは相対評価でどうにもなります。どうしても組織内では末端が生まれてしまい、それを切り捨てればどんどん人がいなくなるのが定番ですが……それがわかってる人もわからん人でも、無能には嫌な顔をするのが定番です。
てなわけで、今回は、無能がどうやって爆誕するのか。また彼らは死ななければならないゴミのような存在なのか。その辺を煮詰めていこうと思います。
大英雄・織田信長
歴史好きでも教科書以上の知識が無い人でも、織田信長という人物がいたことはご存知かと思います。
そう、戦国乱世の統一寸前まで勢力を拡大した風雲児。日本人なら彼が好きな人でも嫌いな人でも、誰もが英雄と認めるあの織田信長です。
まさか、彼が無能な存在だなんて誰も思いませんよね?いや、ちょっと歴史をかじって「俺は全部知ってるぜ!」と天狗になり始めた頃合いの人なら一部いるかもしれませんが……まあ、奇をてらうような発言でもしない限り、彼を無能と蔑む人はゼロに近いでしょう。
で、そんな織田信長ですが……ぶっちゃけ、生まれる時と職業を間違えれば、彼であっても使い物にならないド無能です。
信長は優れた戦略眼と政治的な思想を持っていたため、まあ組織を率いるリーダーとしては傑出した超有能な人物でした。
ですがその2つの武器がどう足搔いても使えない状況に追いやられたらどうなるか……おそらく、目も当てられない悲惨な人生になる事かと思われます。
1スタッフとしての信長は無能
さてそんな織田信長ですが、現代社会でその辺のカフェ店員でもやっていたらどうなるか……。
まあ、性格を考えると使い物にならない気がします。
残された史書を辿ると、彼の性格は以下の通り。
- 奇行がや珍妙な振る舞いが目立つ“傾奇者”と言われる存在だった
- 好奇心旺盛で、何にでも興味を抱いて首を突っ込む
- 常に武技を好む粗野な性格(ルイス・フロイス談)
- 短気でせっかち。基本人におもねらない
- 超自分軸。人の言う事は基本耳に入らない
- 人に全力を求める。怠け者絶対殺すマン
と、おおよそこんな感じの人物像が見えてきます。正義感の塊みたいな側面もあったとされてはいますが……まあ、接客業のホスピタリティとはそこまで関係ない特性ですね。むしろその正義感が独善と化して、同僚の従業員を苦しめるまであるかもしれません。
意外にも礼儀正しかったり下々には慈悲深く茶の湯を好んだところからホスピタリティに繋げることはできても、やっぱり所詮「為政者としての慈悲や礼節」感が否めません。どんな相手にもへりくだった対応をする接客とは、どうにも噛み合わない気がしますね。
それどころか客との諍いやトラブルも絶えず、コントロール不能な性格と珍妙な振る舞いも相俟ってすぐさま問題児扱いされるのは目に見えてます。
当然、客からの評価も「あんたのために来てる」から「死ね」までよりどりみどり。扱いに困ってる従業員仲間からは、マイナス評価ばかり取り上げられて「全員からの嫌われ者」という強烈なバイアスがかかるでしょう。
万一店の経営に口出しできる立場になれば運営的な立場として活躍が見込めますが……そもそも1スタッフとして認められない限り、そういう経営の地位に就かせてもらうのは絶望的ですね。
無能社員がどれだけ画期的なことを言っても、無条件で「間違ってる」と思い込んでしまうのは人間あるあるです。
そんなわけでカフェ店員である織田信長は本領を発揮できず、窓際社員として一生冷や飯を食わされる……というのが、私の予測です。
人によって細かい顛末の想像は異なるかと思いますが、何にせよ店番としてニコニコやってる織田信長は想像できる人のほうが稀ではないでしょうか。
全然使い物にならない無能は才能の使い方が間違ってる
繰り返しますが、組織というのは相対的評価で決まります。どう足搔いても組織である以上無能はいますし、逆に有能な人間もいます。
ですが、それ以上の事として「そもそも一定水準すらこなせていない無能」という奴が存在するのも事実。
ぶっちゃけ、最低限の仕事もこなせないような連中はカフェ店員として生きる織田信長と同一の存在ですね。
上手いこと才能を使えなければ、嫌でも成果が上がらないのは道理。不向きなことを不向きな方法で達成するには、多大な労力を要します。
それでもいずれ上達する日は来るものですが……結果主義の現代において苦手を克服したからといって無能を返上できる可能性は低いです。なぜなら、あなたが苦戦していた作業を易々と突破した得意な人たちはさらにその先を行っているから。
苦手の克服は大いに素晴らしいことではありますが……悲しいかな、無能の返上を考えるならあまり現実的ではありません。無能なりに何だかんだ愛されてるような恵まれた環境でもない限り、「は?それで何?」と冷たく返す人間が多いですからね……。
苦手の克服に躍起になるより、得意なことを活かす方向性に逃げる。無能脱却を本気で目指すなら、自分の得意をゴリ押しましょう。
得意な攻略法を見つけると、これまでが嘘のようにあっさり課題をクリアできた……なんて話は、枚挙に暇がありません。
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