考えすぎる人にも長所あり!熟考のメリットとデメリット

世の中
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あえて言うなら、時代は即断即決です。考えるより行動することのメリットは散々語られ、一方であれこれ考えることは「考えすぎ」というただの短所のように語られることも少なくありません。

ですが、実際にそうでしょうか?

と言うわけで、今回は考えすぎる人の長所、短所をメリット・デメリットという方向から見ていきましょう。

「考えすぎる」は言い換えると……

考えすぎるという言葉。これだけでは、正直ネガティブな印象しかありませんね。ですが、言い換えれば考えすぎも長所になり得ます。

熟考、思慮深さ、慎重さ。パッと思いつくのは、この3つの単語でしょうか。

これらは考えすぎることと同義と言ってもいい強みです。

深い思慮は洞察と聡明さを生みます。嘘みたいですが本当です。

というわけで、考えすぎは「思慮深さ」「熟考」と言い換えてしまいましょう。

あかつき
あかつき

慎重さはどこへ行ったのか……まあいいや。どっちにしろ罠や見え透いた落とし穴を避ける防御寄りの強みです。ある意味慎重さゆえと言えなくは……なんか無茶苦茶じゃね?

ともあれ、当ブログでは、以後考えすぎは熟考と表現してお送りします。

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熟考のメリット

  • 騙されにくい
  • 地雷も踏みにくい
  • 安易な結論に頼らない

騙されにくい

なんだかんだ、即断即決を謳う人の中には「判断力を失わせて自分が売ってる商材を買わせる」という狙いを持っている人が一定数います。

そうでなくても、あの手この手と嘘情報や言葉の綾を利用して人を騙そうとする悪人は少なくありません。

熟考する人は、何事に対しても慎重に検討し、おかしなところがないか、嘘は混じっていないかを何度も何度も確認し、それから実行に移します。そのため、こういった誰かの罠にかかる可能性が非常に低くなります。

当然、100%防げるわけではありませんが……それでも、即断即決の人は見え透いた罠やちょっと考えればわかる嘘にも引っかかる点を考えると、やはり長所と言って良いでしょね。

地雷も踏みにくい

また、その慎重さと思考に思考を重ねることから、見えている地雷を踏むことはまずないでしょう。

行動するときもしっかりと準備と計画を行なってからようやく腰を上げるので、失敗もミスもかなり少なくなります。

当然歩みはそれだけ遅くなりますが、全力疾走して地雷どころかモロに見えている機雷にぶつかったのでは無駄なダメージを負っている感すごいですよね。

そういう危険をはじめから避けられるのも、立派な強みのひとつです。

安易な結論に頼らない

安易な結論……もっとハッキリ言えば思考停止ですね。「この決まりにさえ従っておけばきっと救われる」「この人にさえついていけば、絶対に間違えない」。こういう思考に陥ることは、思慮深さとは対極と言っていいほど遠い要素です。

熟考する人は、常に物事を疑う目線を持っています。そのため、自分でしっかりと考えてしっかりと決断するまで安易な行動には移りません。

これはとある戦国武将の述懐ですが、「私はそこまで頭が良くないので、じっくり考えてから行動に移す。だから後悔は少ないのだ」と。

あかつき
あかつき

ま、小早川隆景のことなんですけどね!このブログでも何度も出てますが、本当好きだなこの話……

即断即決では、やはり情報の精査や本当にそうすべきかという部分に粗が出てしまいます。その粗を少しでもなくすのが熟考熟慮です。

そう考えると、熟考は真の知恵と言ってもおかしくない気がしてきませんか?

熟考のデメリット

  • 腰が重い
  • 頭が悪く見られやすい
  • メンタル的に結構キツい

腰が重い

やはり一番最初に挙げられるデメリットは、腰の重さゆえにチャンスをモノにしづらい点でしょう。

考えなしに決める人はハイリスクでよく痛手を負っていますが、同時にチャンスをモノにしやすくハイリターンな傾向もあります。

その点、熟考は逆ですね。

言ってしまえば、攻めでなく守りに特化した強み。どうしてもチャンスを掴むような「攻め」は弱くなってしまいます。
そのためになかなかチャンスをモノにできず、沈むことは少ないものの一気に浮上する可能性も低い……なんてことになってしまうこともしばしばあります。

頭が悪く見られやすい

これは周囲次第ですが……やはりウンウンと悩んでいる姿は周囲からはポジティブに見られません。

やもすれば、頭が悪いのではと思われてしまうこともあるでしょう。

やはりスパッと物事を判断してさっくり決めてしまう人を見ると、「この人頼もしい」「頭がいいのでは?」と思ってしまうのが人情。

その逆で周囲を無意味に不安にさせてしまうのが、熟考型の弱点ですね。

メンタル的に結構キツい

色々と考えるということは、それだけ多くの容量を使っているということ。

熟考型の人はどうしても考える量が増えてしまい、色々と心配すべきことや慎重になるべき部分が増えてしまいます。

そうして心配事が次々と重なっていき、いろいろなことに気を配る必要が生まれ、そのことだけでもいっぱいいっぱいになってしまいます。

いろいろなことを考えるのはメリットも大きいですが、使いこなせなければ振り回されてキツい思いをする羽目になります。

その際たる例が、心配事や杞憂が重なって心労が溜まりやすいという欠点です。

あかつき
あかつき

いつも何かを考えないといけないというのも、ストレス溜まりますよ。熟考も付き合い方を間違えると、考えなくていいところで堂々巡りになって精神的に追い詰められていきます

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肩の力を抜けるかどうかがポイントか

熟考や考えすぎも、結局はその特性との付き合い方次第ですね。即断即決も熟慮熟考も、振り回されているうちはどうしてもデメリットが目立ってしまいます。

特に熟考型の思考回路は、肩の力を抜いて考えるべきところと考えなくてもいいところを意識的に切り分けること。これがメリットを享受する大事なポイントになってきます。

考えすぎて心労がたまり、結局何も決められない……ということがないようにしたいですね。

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