最近は「性格が悪い奴のほうが人生上手くいく」などと言われてますよね。実際、「いじめっ子世にはばかる」の言葉通り、性格が悪くて人を蹴落としたり平気で傷つけてヘラヘラしている奴ほど、世間に認められて多くの人に慕われている場面も少なくないです。
一方で、悪人ほど悲惨な末路を辿って惨めな境遇に落とされてしまうケースも結構あるんですよね。
どちらも同じ悪人。自分がのし上がることや気に入らない他人を潰すことばかり考えているどうしようもない奴らです。なぜ両者に差が出るのでしょうか?
今回は、そこのところを自分なりにいろいろ考察していこうと思います。
悪人の定義は人それぞれ!
我々はみんな人ですから、都合のいい人が善人、都合の悪い人は悪人に見えてしまいます。
例えばそれこそ、嫌いな人間を見てるとイライラしますよね。なんだか長所が無いように感じますよね。
結局言ってしまえば、悪人とはゴキブリみたいなものです。一度悪と断定してしまうと、長所なんて見えなくなります。それどころか、ひどいと存在自体が許せなくなるものです。
色々話す前に、「性格の良し悪しをその場のイメージで決めると目が曇る」というのを前提に考えてくださいね。
まず追い詰められている人に必要なのは相談先です。ひとまず相談相手を見つけて、自分の気持ちをぶちまけてしまうのが手っ取り早いですね。
というか、そういうつらい時に味方がいないのでは、基本的に立ち行かなくなってしまいます。
もし身近にそういう信用できる人がいないなら……ちょっとアレですがお金を出して雇ってしまうのも手。ビジネスである以上お互いその場の付き合いですし、気持ちをぶちまけても裏切りなどの心配はしなくて済みます。 以下、一例としてリンクを貼っておきます。
どうしてもという方は、後ろ向きでもいいので検討してみてもいいかもしれません。
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何より性格が悪いと嫌われる
前提として、性格が悪いと基本的にどこにいても嫌われます。そりゃそうですよね。関わっても損しかありませんし。
偽善者としてみんなが好きになりそうな綺麗事を言って人気を稼ぐでもなく、誰かを標的にして相対的に自分の株を上げるでもなく、ただ好き勝手に自分の利益になることだけをやっていては、当然ながら誰であっても嫌われてしまいます。
そもそも悪人や性格が悪いというステータスは、対人関係においては大きなマイナス。他人の協力を受けられないため、それで目先の利益を得ることはあっても利益で釣らない限り味方が付かず、人が離れるので長期的には不利になることの方が多いのです。
これが、悪人がよく地獄を見ている理由ですね。
見覚えはありませんか? その場にいない人の陰口を無節操に叩いたりみんなで食事に行ったときにやたら財布を忘れてきて他の人にお金を払わせたりする連中。要するに、「彼らと関わりたいか」「彼らとまた食事に行きたいか」。これと同じことが言えるわけですね。
さて、では、次に「どういう人が破滅するのか」を見てみましょう。
以下の人、性格が悪い”だけ”だと無理です
結局、人のことを悪く言って自分の相対的な評価を上げようだとか、自分に甘く人に厳しいだとか……そういう人間は失敗する、というわけですね。
彼らには性格が悪い以外に特徴がない。特段頭もよくなければ「逆らえば地元に住めない」と言われるだけの社会的地位もない。悪意を隠そうとしない。
正直言えば、周りの人についていくだけのメリットがないのが、彼らが自滅する理由です。
さて、早々に自分なりの答えを出してしまったところで、今度は少し細分化して見てみましょうか。
超絶ドケチ
まず自滅するタイプの悪人に多い特徴がこれ。
要するに、「人から何かを奪うときは最大限に、ただし自分の身は絶対切らない。タダで何でも手に入れたい!」というタイプ。
この手合いはよほど運や育った環境に恵まれない限り、大抵悲惨な目に遭います。なにせ、他の人からすれば「百害あって一利なし」を地で行きますからね。
高尚気取りで人を見下す
要は上から目線でよく人にお説教する人、お説教が趣味と化している人ですね。小さなことでもケチをつけて、「自分はお前と違って偉いんだ」と上から目線でアピールしてくる嫌な奴です。
こういう人は言い返しても面倒なだけですし、仕返しされてどん底に落ちるケースはあまり多くありませんが……代わりに多くの人がこっそりと距離を置きます。
節操なく手柄を横取り
手柄の横取りは悪人の出世の基本。実際それでうまくいっている人も多く歯がゆい思いをしている方もいらっしゃるかと思いますが……意外にもこれでコケるケースも少なくないのです。
「前にも同じことができただろう」と上からやったこともない仕事を任されたところで当然うまくいくわけがなく、どこかでボロが出ますよね。
ナルシスト
ナルシスト=悪人という考え方はあまりに短絡的ではありますが……実際、自分への自信があまりに行き過ぎて他人を見下しがちというケースはどうしても存在します。
こういうタイプは「自分は褒めるが他はけなす」というスタンスを取ってしまうので、それだけでも結構痛い子に見えてしまいますよね。
自分の非を認めず、人をひがむ
自分の非は決して認めず、何があっても「相手が悪い」「相手がズルした」……まあ、嫌われる典型だと思います。
これも善人悪人関係ないですが、自分の行動や内面を反省できない人は基本そのまま。つまり、性格が悪ければいつになっても性格が悪いままなのです。
変わることが必ずしもいいことではありませんが、一度自分を顧みる余裕は持ちたいものですね。
態度が偉そう
他人に対して高圧的で、いつも怒っていたり馬鹿にしたり、とにかく偉そうな人も失敗する悪人の典型と言えるでしょう。こういうタイプも、人を寄せ付けないことには定評がありますね。
特に部下やお店の従業員さんに対して当たりが強いケースは、ちょっと探せば割とすんなり見つかると思います。
よく嘘をつく
日常的に嘘をつく人も、やはり人から忌避されやすいですね。特に「あの人がこんなことをしていた」などと根も葉もないうわさを流したり誹謗中傷を行うのならば、よりリスクは高まります。
なのでこの場合、純粋な虚言癖持ち(こっちも実際嫌われるけど)よりも、自分が得したりスッキリするために人のうわさをばら撒こうとしている人たちのことですね。
と、以上の人は、私から見ると「そりゃ嫌われるだけで終わるよ」と思ってしまう人たちですね。
では最後。「明らかにアウトな悪人たちがどんな末路を迎えるか」。ちょっとその結末を予測してみましょう……。
性格悪い人の末路
おおよそこんな感じで、わかりやすい目先の利益をばかり求めていく気持ちを隠そうとしない人は、特に寂しい結末を迎えやすいものです。
これが悪事を働いてはいけないという理由にもなりますし、成功する悪人と失敗する悪人の1番わかりやすい境界線にもなります。
さて、では、次には彼らに待っているであろう末路について詳しく見ていきましょう。
信用を失ってしまう
まず基本として、現世、特に悪人が重用される世界では利用価値がすべてです。
基本的に彼らが信用されているのは、主に能力や実績が優れているから。能力面で使い物にならなければ、悪人はむしろ害にしかならないわけですね。能力を認められなければ善人ですら容易に失脚してしまうのですから、排除される危険性は計り知れないでしょう。
特に今回取り上げている悪人は、目先の利益を求めて他の物を捨て去ってしまうタイプの人々です。約束は守らず、人への利益提供は渋り、噂は好き勝手に立てて吹聴し……と害悪しかバラ撒かないので、特に人からの信頼は得づらいです。
基本的に人間関係は使い捨て。よほど考えなければどこかで破綻し、周囲は敵だらけになってしまうものです。
信頼は生きる上での大事な命綱。誰からも信用されなくなってしまっては、チャンスが転がり込む可能性は絶望的になってしまうでしょう。
上司の信頼も地の底へ
まっとうな会社であれば、まずもって虚偽報告や手柄の横取りは許されないでしょう。
もしそれらをしたことがバレた場合、ほぼ間違いなく上司に「そういう奴」として認識され、昇進はおろか昇給も難しく、常にマークされ続けることになってしまいます。
こうなってしまえば、今までの手段は一切使えません。地道にまっとうに人の倍は頑張って、上司からの信頼を取り戻すしかありません。
「友達も仲間も不要」と思っている人もいますが、人も群れで生活する以上どうしても上からの評価は重要になってきます。
群れからハブられないように生きるには、人からの信頼を失ってはならないわけです。
裏切り者につぶされる
手柄の横取り、明らかに常軌を逸した出し抜き。その結果に待っているのは、周囲からの反逆・裏切りです。
昔聞いた話ですが、仕事を何もせずに報告だけは自分でして、話を盛りまくって手柄をすべて横取りする人が職場にいたそうです。
で、その男が最終的には一度昇進し部下を持つ立場になったのですが、そこでこれまで何もしてこなかったツケが回ってきました。
というのも、仕事ができないんですよね。端的に表すと、無能です。指示もめちゃくちゃ、仕事の進め方も理解していないので常にだれかを頼らなければならない状態。
おまけにその人は感謝しない恩知らずで、部下をこき使っては自分の手柄として上司に報告、飴を与えずひたすら鞭でしばきまわす毎日だったそうです。
ですがある時、部下が結託して反逆。さらに上の上司に事の次第を報告したのです。
最初はその上司も「まあまあ」となだめすかして終わらせていましたが、あまりの声の大きさに負け、ついに処罰が下りました。
その人は一般社員として田舎へと左遷され、いまだに戻ってこれていないのだとか。
寂しい人生を歩む
悪人としての生に信頼寄せられる仲間は不要。基本的にビジネスライクでドライな人間関係が主流になっていきます。
仕事の面では結果さえ出ていれば多くの人に囲まれますが、プライベートではそうもいきません。
気づけば、自分のおこぼれを狙ってうわべの親密さを求める人間ばかり。友達も恋人や配偶者も自分の財産や名声にしか興味がなく、困ったときには誰1人として助けてくれない……と非常に寂しい孤立人生を進むことにもなってしまうでしょう。
当然、恩恵がなければ、そもそも悪人に人なんて寄っても来ません。望んでそうなっているのならば全然それで幸せですが、いざ困ったときに「なんで誰も助けてくれないんだ」と責任転嫁を繰り返し、さらに孤立していく人も少なくありません。
友達0人は当たり前
先程と被るところはありますが、悪人としての生に友達など存在しません。あるのは利用するかされるか、あるいは悪人同士の油断ならない関係ばかりが構築されてしまいます。
当然心許せる友達などできません。
「それで構わない」という人も普通にいますが、自分一人で人生が完結することなどまずありません。愚痴聞き役の一人くらいは人生において必要になってくるでしょう。
ですが、そんな人もできない。友達がいないことで誰かと一緒に遊ぶのはおろか、話を聞いてくれる人もいません。
そんな寂しい人生を歩むわけですから、当然弱った時に助けてくれる人などいません。
「持つべきは友」とはいいますが、それを捨てた結果、痛いしっぺ返しをくらうわけですね。
人生が乱世と化す
世間は弱肉強食。弱い者が強い者に食われるのは世の常です。性格の悪い方が普通の世界では、この傾向はさらに強まります。
信じられるのは自分ひとり。すべての人が利用価値さえなくなれば敵に回るかもしれず、自分より強い者に目をつけられればゲームオーバー。
そもそも彼らの世界には、搾取する人とされる人の関係しかないのが当たり前です。仲間もあわよくばこちらを出し抜くことを考え、自分に対しては「いつまで使っていつ捨てるか」という目を向けてくるわけで、気なんて休まる瞬間がありません。
ある意味、悪人が成功と悲惨な末路で2極化しやすいのはこういう世界観があるからなのかもしれませんね。
狡賢い能力のある者が人を利用し、ただセコいだけの連中は疎まれて消えていく。
実にシンプルな世界ですが……殺伐とした世界で誰も信じず生きていくのは、並大抵の精神力で成し得ることではありませんね。単に性格が悪いだけでは、押しつぶされて終了です。
なぜみんな自滅するのか
さて、自滅パターンについて見てきたところで、最後になぜ自滅してしまうのかについて考えてみましょう。
理由を挙げるなら、大体以下のパターンが多いでしょうね。
1.人を敵に回しすぎるから
2.実力不相応のことをするから
3.利用したつもりがされてしまうから
以下、もうちょっと詳しく見ていきましょう。
人を敵に回しすぎるから
単純明快。まず周囲を敵に回しすぎるのが自滅の原因として挙げられるでしょう。
人は群れで動く生き物です。多くの人を敵に回すと、それだけ群れの中で孤立しますよね。
結果、誰からも相手にされず、分け前もなく、何があっても心配も同情もされず、あらゆる理不尽を自業自得と片付けられてしまいます。
また、同じく性格悪い人から攻撃の対象にされてしまうのもポイントでしょう。
周囲の誰から攻撃されるかもわからず、周囲は助けてくれず、誰も自分を見てくれない。集まってくるのは、利用しようとしている人ばかり。
これはもう、自滅といってもいいのではないでしょうか。
実力不相応のことをするから
人間、実力以上に評価されるとそのうち失望される未来が待っています。
手柄の横取り、虚偽報告、周囲を押しのけての成功……それらでうまくいったところで、化けの皮一枚はがれると自滅の未来が待っています。
というのも、名声や評判、自己申告ほどの実力を有していないと、どうしてもしかるべき場に立つとボロが出てしまいます。
結果待っているのは、しゅういからの「思っていたのと違う」という失望。
失望されれば、当然以後は信頼されません。下手をするとその噂は一気に広まるでしょう。
こうして、自分の実力を高く見せすぎたツケが回ってくるわけです。
利用したつもりがされてしまうから
上には上が存在する。完全にトップに立たない限り、そんな状況に常にさらされます。
こと悪の道に必要なものは、相手を利用する狡猾さと必要とあれば捨てたり攻撃する残忍さ。これらが十全に備わっていないと、悪の道に生きることは失敗に終わってしまいます。
というのも、自分よりはるか上(能力や立場的に)の存在に利用されてしまうのです。
悪人として悪の道を生きたつもりが、さんざんに利用されその辺に捨てられる。これもよくある失敗です。
底なしの善人を利用するのは簡単ですが、己が分際を知らなければ逆利用されてしまいます。
そもそも、善人を利用すること自体最初の理由である「周囲を敵に回す」というリスクを伴うものですしね。
どうあれ、悪の道は薄氷の上を歩くようなもの。いついかなる時も油断は許されません。油断した者から足元をすくわれ、利用されていくのです。
人の振り見て我が振り直せ
さて、性格が悪い人とは言ってみましたが、もしかすると油断したら私たちにも当てはまってしまいそうなものもいくらかあったかもしれませんね。
悪人とは言ってみましたが……実際、度を越して自分の欲望に正直な人たちとも表現できるのが失敗する悪人の姿なのかもしれません。
人の振り見て我が振り直せ!
「自分は絶対悪の道に落ちない」と自負するのもいいですが、ふとした時に「落ちぶれるタイプの性格が悪い奴」になってしまっていないか、立ち止まって考え直すのも大事なのでしょうね。
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