【黒いエニアグラム?】タイプ8の天敵・タイプ2

エニアグラム
スポンサーリンク

どうもそういうことらしいです。

タイプ8にとって、タイプ2は非常に恐ろしい存在であるとかないとか。

見たり聞いたりしたところ、嫌いとかそういうのではないようです。ただただ、嫌いとかそういうの以前に恐ろしい。

そのへんちょっと考えてみましょうというのが、今回のお題目ですね。

くれぐれも勘違いしないでいただきたいのは、「嫌い」ではなく「天敵」です。要するに畏怖の対象。嫌いと怖いは別物なので、その点はご留意ください。

タイプ8はタイプ2が怖いらしい

まずは、知り合いのタイプ8の証言をここに書き記しておきましょう。

知人
知人

あいつら、なんか不気味というか、正直うすら寒さを覚えるよ。鳥肌が立ちそうになる。

こう、包み込んでくる感じと言うか、にっこりしながら逃げ場をなくしていく感じと言うか……

「怖い」という感情を吐露しない・自覚できないのはご愛嬌。

ただ、このうすら寒さは恐怖と見て間違いないでしょう。要するにタイプ8流の「怖い」ということです。

包み込まれることも優しくされる事にも慣れていないタイプ8にとって、タイプ2は相当怖い存在に見えるようですね。

はい、今回の答えがこれで出ました。答えだけを求めるのであれば、今回の記事はこれで終了です。お疲れ様でした。

……とはいえ、これだけではあまりに味気ないですね。どうしてこういう発想になるのか、次項からいろいろごちゃごちゃと考えていきましょう。

スポンサーリンク

善を恐れるタイプ8、善そのものなタイプ2

まず、タイプ8の根源的恐れをおさらいしてみましょう。

他者に傷つけられ、コントロールされること

タイプ8の世界観は、奪い奪われの乱世そのものです。

自らの自由のために戦い、敗れて無条件降伏をすることに恐怖を覚える。そんな人たちですね。

必然的に、タイプ8は善に対しては否定的です。優しく高潔なだけでは、悪い人間にすべてを奪われかねないからです。

一方、タイプ2は喜んで労力も優しさも与える、いわゆる善の化身ですね。

喜んで与え、施し、恵み、人からの愛情を得ようとします。

タイプ8にとっては、わけわからんと言った感じでしょう。ほぼ無条件で優しさをふりまき、超絶うれしそうな顔で尽くし、脅威となる存在を育て上げて、あまつさえ脅威となりえる人間に愛情すら求めるわけですから。

繰り返しになりますが、タイプ8の脳内は乱世で出来上がっています。いかに奪い、いかに領土を広げ、いかに強い勢力を築き上げるかです。

そんな中で、喜んで敵に塩を送る奴がひょっこり現れるわけです。

ここで、まずは「得体の知れない存在」という印象が出来上がっています。

笑顔で塩を送られることの恐怖

そんなこんなで、タイプ2を見て「なんだあいつら?」とちょっと警戒するタイプ8。

ですが、タイプ2的にはタイプ8も友愛の対象です。つまるところ、普通にタイプ8の世話を焼くわけです。

さて、ではタイプ8が無条件で恩を売られる立場になると、いったいどうなるでしょうか?

まず、困惑します。何を考えているんだと、信じられないものを見た目をするでしょう。

そして次に、深読みします。さらに裏がないことを知ると、「なんかやべーのと繋がった」と動揺します。

人は訳のわからないものに遭遇すると、激しく狼狽する生き物です。まさに、そんな状態になるわけですね。

頭をなでなでされ馴れてない

例えるなら、タイプ2は「よしよし」と頭を優しくなでてくるようなバブみがあります。

この感覚もまた、タイプ8にとっては身の毛もよだつ経験となるでしょう。

タイプ8はサバイバー気質の持ち主で、最も独立したタイプの一つです。そのため、人との意味のない馴れ合いはかなり苦手とする傾向があります。

そういう人が、タイプ2によしよしなでなでされるわけですね。

この感覚は、タイプ8にとっては未知の感覚、そして独立を失いかねない底なし沼です。

ここでもまた、タイプ8の恐怖である「コントロールされること」が絡んできます。自分が上から優しくよしよしされることで、独立というコントロールに対する障壁が崩されていくわけですね。

この心の壁を溶かされていく感覚に、タイプ8は底知れぬ何かを感じるようです。

スポンサーリンク

包まれて失う自分の強さ

痛くないように麻酔をして、優しく牙を抜いてくる。こんな感覚を、タイプ8は覚えているのかもしれません。

タイプ8にとって、鋼の鎧は絶対外せない装備です。世は乱世。敵に備えて力をつけなければなりません。

ですが、タイプ2は原則として平和主義。いい子ちゃん属性マシマシで、人を優しく包容します。

この包容が、タイプ8の目には牙を抜かれる行為に等しいものに映るでしょう。どこまでも心に入り込んできます。

この水のように心の隙間に入り込んでくる感覚もまた、タイプ8にとっては驚異です。

物理攻撃が効かない

これはタイプ8の証言なのですが、「正論をぶつけても殴っても蹴っても、まるで気にせず包み込んできそう」とのこと。

タイプ8は多くが脳筋パワータイプ。策略も謀略も正面切っての決戦に持ち込むために用いるものであり、基本的に戦略ではなく戦術、つまりその場その場の作戦で勝負をかけます。

ですが、タイプ2はどうでしょう。そんなパワータイプのタイプ8と違い、水のように柔軟に形を変え、相手の懐に入り込み、懐柔という形で勝負をかけます。

どんなことがあっても、例え物理で殴っても「はいはい」と軽く受け流し、優しさで包み込み、決してタイプ8の考える勝負の土俵には上がらない。

土俵に上がらず卑怯な手段で攻撃する輩は数多くいますが、攻撃でなく土俵以前に和睦しようとするのは、正直タイプ2くらいのものです。

しかも押しが強いので、タイプ9のように流されたりしません。

強固な平和主義で交渉のテーブルを設け、強引にそこに引き込む。しかもタイプ8お得意の正面突破も物理攻撃も効かない。攻撃一辺倒のタイプ8にとっては、これほど怖いものはありません。

ちゃっかり逃げ場を無くしてくる

さて、そんなこんなで優しく包み込んできて、自分の心の壁を優しさで溶かしまくるタイプ2。

ですが、恐怖するタイプ8に対して、タイプ2はさらに戦略的に追い込みをかけます。

それが、退路の封鎖。

タイプ2が人に優しくする目的は、尽きることのない愛情です。そのため、相手に逃げられると不都合が生じてしまいます。

だからタイプ2は相手の退路をやんわり封鎖して、自分と相手だけの世界を作り出し、その上でよしよしします。

こうすることで、相手は自分の愛を受け入れるしかありません。たとえタイプ8であってもです。

この感覚もまた、タイプ8の恐怖を引き出す要因となるでしょう。

逃げ場もない。感覚も味わったことがない。心の壁も溶かされる。自立もできない。

ノーガードでがっつりバブみを味わうことは、タイプ8の恐怖心をこれでもかというほど掻き立てます。

「ああ、いいようにされている」

何もできない状態でなすがままにされる感覚。タイプ8はそれを想像しただけでも恐怖心で震えるでしょう。

正直何もされてなくても怖い

「自分が何かされたら」と想像するだけでも、タイプ8はタイプ2のことを怖いと感じているようです。

何だかんだ本能センター。その辺の感覚は肌で感じ取れるようですね。

何もされてなくてもタイプ2の不気味さを感じ取り、相性の悪さをさとり、近づかれないよう距離を置きます。

もっとも、それでもグイグイと距離を詰めるのがタイプ2なのですが、そうなったときのタイプ8の心中やいかに……。

ともあれ、タイプ2を見るだけでも恐れおののくタイプ8。ちょっと面白い構図ですね。

タイプ2の底知れぬ不気味さと攻撃が効かないメンタルの強さを感じ取ったタイプ8は、タイプ2が見えない場所でこそこそと勢力を広げるか、あるいはなすがままになるかしかありません。

どちらもタイプ8には不本意な状況ですが、勝てない以上は仕方がないでしょう。

スポンサーリンク

まとめ

というわけで、今回はタイプ2とタイプ8の恐ろしい(?)関係性について語ってみました。

タイプ8があからさまに恐れおののくのはタイプ2だけ。当人たちは「怖いわけではないんだ」とナチュラルに否定しますが、そのうすら寒さと鳥肌は明らかに恐怖由来のものでしょう。

タイプ8の武器をすべてすり抜けることができるタイプ2。タイプ8の自立と強さをニコニコしながら奪うタイプ2。

タイプ8にとって、自分の強さが通じる余地すらない相手ほど怖いものはないのではないでしょうか。

何にせよ面白いものが見られるので、タイプ8とタイプ2を引き合わせてみるのも一興ですね。

といったところで、今回はここまで。他にもいろいろな記事を上げていますので、よろしければ気になるものをいくつか見ていただけますと幸いです。

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

エニアグラム新着記事

【エニアグラム】タイプ9の「怠惰」は無気力という意味じゃねーから
【黒いエニアグラム】タイプ5の欠点:傲慢さ
【エニアグラム】タイプ6の2つの特徴:恭順型/恐怖対抗型
【黒いエニアグラム?】タイプ8の天敵・タイプ2
【エニアグラム】タイプ4とタイプ6の共通点と違い

>>もっと見る

参考書籍

 

エニアグラム解説

エニアグラム解説総合ページ

エニアグラム初心者向け解説はこちらから!

 

 

タイプ一覧

タイプ1 タイプ2 タイプ3
タイプ4 タイプ5 タイプ6
タイプ7 タイプ8 タイプ9

 

 

コメント