個人的な疑問。
「ENTPは本当に論戦が好きなのか」
一つのタイプを取っても人間色々。正直コテコテのテンプレ像から外れた人の方が多いのが世の常でしょうし、そもそも世間一般で言うテンプレタイプが間違っていることもあります。
「俺ENTPだから論戦とか好きなんだよね」みたいな話をついこの間聞きましたが、あれ、どこまで本当なんでしょうか?
論戦好きのENTP、論戦が苦手なENTP
まず一般的な認識として、ENTPは論戦が好き、あるいは得意という考え方が浸透しています。
これはNe-Ti軸で、様々な論理を思いつくという理屈に基づいていると思われます。
実際、Neは可能性と枝葉の心理機能と言えます。様々なことを思いつき、興味を持ち、それによって様々な引出しを作ったり様々な発想を得ることでしょう。
そこに、論理体系を得意とするTi。この二つの軸によって、「いろんな着想を引っ張り出し、論理立ててまとめていく」というENTPの一般論的な構図が成り立つわけです。
当然得意=好きという構図が出来上がりやすい傾向はあります。よって、引き出し勝負のような側面がある論戦が好きなENTPも多い点は否定できないでしょう。
ですが、ENTPの論戦好きは、ある意味では「得意ということは好きなんでしょう?」という至極単純な論調に基づくものでしかありません。
「下手の横好き」という言葉があるように、得意と好きは全くの別物であり、これを鑑みると横好きの逆、「得意だけど全然好きじゃない」という物事も往々にして存在するわけです。

例えば食べる気のない獲物を仕留める肉食獣がいれば、そいつは割と狂ってます。狂った物体も世の中には多いですが、特定傾向を示す生命体が全員そうだとも思えませんね
そもそも論戦やレスバが苦手なENTPもいるので、一概に「得意」とは言えないところはありますが……とりあえず、「論戦が得意な傾向が強いENTPも論戦好きとは限らない」ということで。
なぜENTPが論戦好きといわれるのか
「論戦苦手な人もいるよ」と言ったところで、世間一般では「論戦が好きで誰彼構わず論戦を吹っ掛ける」というイメージが定着している事実は否めません。
そこで、なぜ論戦イメージがあるのかを少し考えてみましょう。
即興で自分なりの考えを思いつく
まずこれは外せないと思います。
ENTPは普段こそ明確に自分の信念や標榜している理念を自覚することはありません。大抵のことに対して、興味をひかれなければ特に思い入れを持たないでしょう。
ですが、これはあくまで顕在意識上での話。
どうやら潜在意識的には善悪や道理という概念を持っているようで、多くの場合それは特定の状況や意見に触れた瞬間に露わになります。
その結果として、即興に近い形で「これはおかしい」「ここは違う」と自分なりの答えを思いつくわけですね。

うわ、後出しジャンケンかよ……!
そりゃ反論も批判も出ますよ。だって相手に先出させればダメな点なんていくらでも思いつくのは道理なわけで
状況や意見に対するカウンターのような形で自分の意見を自覚し、即席でロジックを組み立てていくため、その姿勢が議論好きのように見られるわけですね。
最初に意思表示をしない
「何かに反響して意見を自覚する」ということは、つまり「最初から自分の意見を自覚することは少ない」とも言えます。
要は最初から「私はこういう人間だ」「これが私の意見だ」とやることはあまり少ないようで……決まって、「この意見についてはこう思う」という論調で初めて意思表示をしてきます。
当然、自分の意見と完全に合致する意見などそう存在するものではありません。必ずと言っていいほど、何かしら反論や異議が生じます。
ある意味ENTPは相手の意見への反応・異議を通じてしか意思を表明できないとも言え、この点が「ああ言えばこう言う」「何にでも楯突く」と評されることも。
「こういうもの」が通用しない
「これはこういうものだから」という論調は、特にNTには通用しません。大抵の場合、「具体的に『こういうもの』の中身を説明してくれ」と言われるか、よくて心の中で悪態をつかれるかのどっちかでしょう。
当然これはENTPにも言えるわけで……「こういうもの」に素直に従う可愛げなど、基本的に期待するだけ無駄です。

そもそも「こういうもの」ってどういうものなんでしょうね?
え、こういうとこ?
別にアンチルールを標榜しているわけではなさそうです。納得すれば素直に従ってくれます。
ですが生半可な理由でルールや常識に従わせようとするとかなりモヤモヤするようで、大抵何かしら反論してくる傾向がありますね。
この様子を見て「アンチルール」「誰彼構わず論戦を吹っかける」という勘違いが生じ、ENTP=論戦好きの狂人という方程式が成り立っていくのです。
吹っかける奴も中に入る
「単に相手の意見への所感を述べる反響型のいい奴」かと言えば、当然そうでもありません。どのタイプも善人、クズと玉石混交なのと同じように、ENTPにもどうしようもないのはいます。
で、そういう人間はやっぱり世評通りに動くんですよね。誰彼構わず論戦を吹っかけ、相手を失意の底に沈めることに無上の喜びを覚えるわけです。
Aと言えばBと言って徹底的に叩き潰し、Bと言えばAと言って徹底的に叩き潰す。明らかに「天邪鬼」ではすまされないほどに悪意を持っており、論破して泣かすことで鬱憤を晴らし、周囲から煙たがられていきます。
こういう輩は、得てして「意見への反響でしか意見表明できない」という特性を逆手に取っています。
相手にボールを投げさせ、血眼になって粗を探し、大袈裟に吹聴して徹底的に糾弾する。この繰り返しです。
この手の輩は大抵鬱憤を溜め込んでおり、他者を言い負かしたりショックを与えることが主目的になっていることがほとんどです。
要するに「自分はこう思う」ではなく「お前はここが間違っている」「お前のこういうところが頭(性格)悪い」に終始するので、自分の意見を表明することはありません。というより、意見などない場合も多いでしょう。

私もそういうとこあるんですけどぉ、相手の意見を否定するならぁ、自分の意見をぉ、持つべきだと思いまぁす
たまに論戦のつもりがない奴もいる
ここで忘れないでいただきたいことがあるのですが、ENTPは論戦を仕掛けるつもりがあってもなくても、「自分はこう思うけどなぁ」となります。つまりナチュラルに相手の意見にくってかかり、喧嘩を売っています。
論戦のつもりはなくても、ポケモンバトルを仕掛けるかの如く何にでも論戦を仕掛けることがたまーにあります。

目と目があったら言い争い!
うぜー……
喧嘩を売るつもりはありません。ただ意見表明しているだけです。ですが、その意見表明が相手の意見の上にしか存在しないだけです。
ですが「相手の意見に対する私見」という属性上、どうしてもやってることは論戦っぽくなります。
一応批評とかはできるんですよ。人の能力を見抜くことも、自発的に何かの感想を言うこともできます。
ですが、その全てが他の意見や何かのとっかかりに対する反応という形でしか発動せず、しかも自覚しないだけで自分の意見は強いからとっかかりには大抵批判的というだけの話です。
最初から自分の主張が何なのかを理解できるならば、何にでも論戦という名の喧嘩を吹っかけるENTPは半減するのではないでしょうか。
まとめ
今回は「本当にENTPは論戦が好きなのか」について考えてみました。
答えはこうです。
やってること:半分くらい論戦
やりたいこと:単なる意見表明
結局やっていることは、論戦というより相手の意見に対する私見という属性が強いです。ですが自覚していないだけで主張や意見自体は強いので、結局批判的な私見ばかりになり、結果として誰彼構わず論破しようとする危ない人になってしまうわけですね。
「いや、違うんじゃないかな」とか「自分はそうは思わない」は、悪意ではなく意見表明。そしてENTPの多くは、そうしなければ自分の意見も言えない哀れな存在。
そう思っておけば、(ちょっとENTPがかわいそうな気もしますが)論戦を仕掛けられた時のストレスも減るのではないでしょうか。
ENTPが喧嘩を売ってるっぽいことを言っていても、一応スルーしてください。それでも突っかかってくるなら半々くらいの可能性で悪意があります。
ENTPには悪気がないことがほとんどなので、許す許さないに限らず、その点は理解しておいて損はないかもしれませんね。
筆者:春眠ねむむ
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