手相においての基本は丘とされており、その丘を基本にそれぞれの線が成り立っている……というのは手相における定説であり定石です。
で、その丘とは何ぞやというと、言ってしまえば「手のひらにいくつかある膨らみ」なんですね。
今回は、その中でも出世や権威、リーダーとしての素質の基本である木星丘について見ていきましょう。
木星丘の示すものは人の上に立つ資質
地位、権力、向上心、野心、支配、統率、夢、希望
木星丘はギリシャ神話における全能の主神ゼウスをつかさどる丘……と言われてますね。
で、その木星丘と呼ばれるのがどこかというと、主に以下の写真の辺り。
この辺ですね。大体人差し指の下の辺りにある膨らみを木星丘と呼びます。
ここ木星丘が指し示しているのは、主に野心や向上心、そしてリーダーの資質といった、人の上に立とうとする心やその素質。
全ての神を統べる主神ゼウスの名の通り、人の上に立つためのエネルギーが存分に詰まっている……というのが木星丘の根源ですね。
そのためか、木星丘から出てくる線は、管理能力や向上心を謳う線ばかり。なんにせよ、この木星丘が強いと良くも悪くもアクの強い人になりやすいですね。
一旗揚げたいとか自分の理想を貫きたい人にはありがたい反面、特に日本でのんびり流されるままに草の根で生きたい場合は厄介な丘と言えるでしょう。
木星丘の膨らみ具合
丘は出ている線だけでなく膨らみ具合によっても、その人の性格を見ることができます。
木星丘だと、その人の野心や自主性、向上心を見ることができますね。
膨らんでいる木星丘
線が濃ければ濃いほど意味を増すのと同じく、丘も大きく膨らめば膨らむほどその意味を強めます。
木星丘が他の丘と比べて分厚い場合、その人は向上心と「自分で動いていこう」という意志が強く、リーダーとしての指導力や管理能力も高まる傾向があります。
当然人差し指の下に出てくる線も、そのほとんどが「リーダーとしての資質がどうだ」とか「野心があるかどうか」とかそんなのばかり。
この丘が発達している人は、大概自信家で意志が強く、何かの理想を持っていたり権威志向な野心家であることが多いですね。
一方、木星丘の影響が強ければ強いほど反抗的でプライドが高くなっていく傾向も否定できないため、極端に発達している人は利己的で偉そうな独裁者としての振る舞いに発展することも……。
平らな木星丘
一方、木星丘がしぼめばしぼむほど、野心が無くのほほんとやっていきたい人になります。
木星丘が弱いと、自由やプライドよりも場の空気や居心地を優先して融和的、一方で消極的になっていきます。
平坦に近い人にもなると、並外れた野心を抱くこと自体嫌って「みんなまったりその場の空気で生きようぜ」的なノリが強まりますね。
当然、へこみすぎると自分も意思も向上心も無いのっぺらぼう一直線です。
要するに、木星丘の影響が弱い人は「自分で色々やってくよりも、組織の方針やその場の空気に従って、みんなと一緒にゆっくり生きていきたい」みたいな人というわけですね。
木星丘に関係する主な線
膨らみによってリーダー気質かどうかがわかる木星丘ですが……当然、木星丘に現れる線も強烈な個性あるリーダー的な線ばかりです。
最後に、そんな木星丘と関係する線をいくつか見ていきましょう!
ソロモンの環は王者の印?
ソロモンの環と呼ばれる線は、激レア線のひとつとしてそこそこの知名度があると思います。
この線は、指導力もカリスマも知力も向上心も人並み外れてる傑物の証とされてますね。
名前の由来は、そのまんま古代イスラエルの王であるソロモン。72柱の悪魔を従えたとかいうあの人です。
相当の努力家の証ですが反面プライドも高いため、まあ完全にリーダータイプの人の証左ですね。
横線はマネジメント線?リーダー線?
元来、手相における横線はほとんどが凶相。ですが、木星丘の横線はその人の管理能力や運営能力の高さを示すとされています。
名称はリーダー線、マネジメント線、アナウンス線などなど……まあ、いろいろですね。ちなみに私はマネジメント線と呼んでいます。
この線がある人は人や物を管理したり動かすのに向いており、自身も「好きなように物を動かして働きたい」と考える傾向があります。
縦線は2種類あるよ
木星丘を縦に突っ切る線は主に2種類あり、それぞれ図の赤い方を希望線、青い方を昇運線と呼ばれています。
どちらも仕事や目標に向けた努力に対してポジティブな線ですね。
希望線は生命線から人差し指に向かって伸びており、「是が非でも夢をかなえてやる」という野心とガッツの印です。
一方の昇運線は生命線から離れた場所の縦線で、こちらも上昇志向の高さと人からの評価の得やすさを表してますね。
グリル型は聖職紋
井のような形、♯型、あみあみのグリル……なんでもいいです。縦線が生命線とくっついてても離れてても構いません。とにかく木星丘の上で縦線と横線が交わっていたら、それは聖職紋と呼ばれる線かも?
「聖職」の文字を示す通り、徳が高く親切で、人に物を教えるのが上手い人に見られる相。教師も当然そうですが、どちらかというと僧侶っぽい人が多いかも?
リーダーとしては人格と能力のバランスがとれているため、組織の理想形態を作りやすいとされています。
木星丘は強さの証
というわけで、以上が木星丘の説明ですね。
ぶっちゃけリーダーと呼ばれる人にはあってほしい線ですが……一方合議制を採用してる組織だったり末端としてのんびりやっていきたい人には、正直あまり好ましい丘と言えないかもしれませんね。
結局丘も線も、全部長短それぞれあるというわけです。
ともあれ、木星丘は向上心と自主性の証!リーダー気質の人や「自分がやらねば」と強く思っている人は、自ずと木星丘の影響が強まっていくはずですよ。
最後に……
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